循環器診療コンプリート 弁膜症

  • ページ数 : 316頁
  • 書籍発行日 : 2022年8月
  • 電子版発売日 : 2024年4月22日
¥7,920(税込)
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商品情報

内容

若手循環器内科医が知っておくべき弁膜症診療の知識と最新情報を網羅し,図表や画像を多用してビジュアルに解説した.
腎臓内科専門医・脳卒中専門医のアドバイスを全項目に掲載し,「心・腎・脳連関」を意識した新しいタイプの循環器診療の実践書シリーズ! .
※都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます.

序文

序文

かつて弁膜症といえばリウマチ性が主でしたが,医療の進歩,社会の高齢化とともにその様相は大きく変わりました.わが国をはじめとする先進国ではリウマチ性弁膜症は大幅に減少する一方で,平均寿命が延び,加齢に伴う弁や弁輪部等の構造変化に伴う弁機能障害を呈する患者を診る機会が増えています.弁膜疾患には,術前あるいは術後の先天性心疾患に伴う病態も含まれます.さらには,腫瘍や感染に伴う弁膜症,あるいは他臓器の疾患に伴う弁膜症など,弁膜症の原因は多岐にわたります.また画像診断の進歩に伴い,弁そのものには器質的変化がないにもかかわらず心房,心室,動脈の形態変化(リモデリング)や機能障害により生じる弁膜症についても多くの知見が積み重なって参りました.ここまで弁膜症についての理解が進んだ現在では,患者ごとに弁膜症を起こしている病態を深く理解せずして適切な治療方針は立てられないともいえます.

さらに,近年は治療手段も多様性を増してきました.開心術による介入方法に選択肢が広がっていると同時に,低侵襲のカテーテル治療も一部の弁膜症には用いることができるようになってきました.

疾患に立ち向かう我々の目標は適切な治療を行い,患者の病態を改善することにあります.そのために必要な解剖,病理,生理の基礎的な事項から各疾患の病態そして診断,最終的な治療に至る内容を本書では網羅しております.また,本シリーズの特徴として心腎脳連関の観点から,腎臓専門医および脳卒中専門医のコメントやアドバイスが掲載されており,単に病変や病気を診る医療ではなく,弁膜症患者を診ることができる医療を目指した内容になっております.

本書を,比較的頻繁に遭遇する弁膜症患者の日常診療の一助としていただければ幸いです.また最後になりますが,本書の上梓にあたり多大なるご協力をいただきました執筆者の先生方に深謝いたします.


2022年6月

鳥取大学医学部循環器・内分泌代謝内科学分野(第一内科)
教授 山本一博

目次

1.心臓弁の解剖(房室弁,動脈弁)

2.弁と組織の病理

3.弁膜症の病態

4.器質性僧帽弁閉鎖不全症の成因と診断,治療ストラテジー

5.機能性僧帽弁逆流症の成因と診断,治療ストラテジー

6.僧帽弁閉鎖不全症に対する開心術 (低侵襲心臓手術,ロボット手術含む)

7.僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療の現状と今後

8.超高齢社会における僧帽弁狭窄症の成因と診断, 治療ストラテジー

9.大動脈弁狭窄症の成因と診断,治療ストラテジー

10.Low-flow low-gradient AS(低流量低圧較差 大動脈弁狭窄症;normal-EF, low-EF)の診断, 予後,治療ストラテジー

11.大動脈弁狭窄症に対する外科的大動脈弁置換術

12.大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療の現状と今後

13.大動脈弁閉鎖不全症の成因(弁性と基部拡大)と診断, 治療ストラテジー

14.大動脈弁閉鎖不全症に対する開心術 (弁置換術以外,上行大動脈拡大も含む)

15.二次性三尖弁閉鎖不全症の成因と診断,治療ストラテジー

16.先天性心疾患に伴う弁膜症

17.感染性心内膜炎の疫学と診断

18.感染性心内膜炎の予防と治療

19.人工弁置換術後(TAVI後を含む),弁形成術後の弁機能障害(弁周囲逆流を含む),血栓形成などの問題点と対策

20.弁腫瘍

21.他臓器障害に対する治療,全身疾患に伴う弁膜症(慢性透析,薬剤性,カルチノイド症候群,SLEなど)

略語一覧


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書籍情報

  • ISBN:9784059887027
  • ページ数:316頁
  • 書籍発行日:2022年8月
  • 電子版発売日:2024年4月22日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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