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- 動画でイメージ!理学療法はじめての臨床実習[Web動画付き]
商品情報
内容
学生にとって臨床実習は未知の世界。不安や苦手意識をもつのは当然です。動画を通して現場を知り、状況をイメージして慣れることで、それらの不安を少しでも取り除きたい。そして、実習で存分に力を発揮して欲しい、そんな願いを込めて本書は制作されました。
準備編と実践編の2部構成で、準備編では、知りたくても聞きにくい「電話のかけ方」や「患者とのコミュニケーションスキル」などを紹介。実践編では、実習現場で求められる「リスク管理の仕方」や「検査項目の選定の仕方」などを丁寧に解説しています。動画では、病院・クリニック・介護施設など、さまざまな実習先のリアルな現場や、指導者・患者とのやり取りが、疑似体験をしながら学べます。実習をひかえた学生のバイブルとして最適な一冊です。
また、症例の考え方として、理学療法の代表疾患、理学療法評価などが丁寧に解説されており、「理学療法概論」、「理学療法評価学」等の教科書としてもおすすめです。
序文
序文
本書は学生が恐らく最も苦手だと感じる「臨床実習」について、動画でわかりやすくイメージができるように書かれたものです。「臨床実習」が学校の授業と大きく違う点は、環境がガラリと変わり、慣れない臨床現場での実践力が問われるところではないでしょうか? 特に初学者にとっては、はじめての臨床現場がまるで未知の世界のごとく「イメージ」がつかないこともあるでしょう。主に受け手で参加する授業とは異なり、積極的に取り組む姿勢が求められるため「あたふた」してしまうこともあるでしょう。そんな学生の不安などを少しでも取り除いてくれるのが本書だと思います。
編集の木下先生と篠原先生は普段から「臨床実習」に参加する学生のさまざまな悩みに向き合い、いかにして「臨床実習」をスムーズに遂行できるかを模索しておられました。本書のきっかけとなったのは、臨床実習で学生にありがちな失敗・成功のビデオを作成して学生に見せ、臨床実習前の模擬体験をさせたことでした。これらは口頭で説明してもなかなか理解を得られないことが多いのですが、動画を「見て」各々に「感じる」ことで、スムーズに頭の中に「学び」として入ってくることでしょう。
内容は大きく2部からなっています。前半は臨床実習に必要なスキルである患者へのオリエンテーションなどを解説しています。後半はさまざまな臨床分野について、具体的な症例を示しながら、見学のポイントや検査測定の選定の仕方などを紹介しています。症例との向き合い方を動画でわかりやすく解説した点が本書の斬新なところではないでしょうか。きっと「臨床実習」をより有意義にし、理学療法士になるための一歩を促してくれるに違いありません。
本書は臨床実習を念頭に置いた症例の考え方が丁寧に記載されているため、理学療法の代表疾患、検査測定、理学療法評価のレベルで「理学療法の基礎」を学ぶ初学者に適しています。それゆえ「理学療法概論」、「理学療法評価学」等の教科書としてもその役割を果たしうると考えます。きっと、学生が本書を手に取りページをめくった時の反応に手ごたえを感じるのではないでしょうか。
監修にあたりできるだけ読みやすくすることを心がけました。また、不適切な用語がありましたらご教示いただければうれしく思います。最後に、ご多忙のところ監修者のお願いをこころやすくお聞き入れくださいました編集者・著者の先生方、および出版に労をいとわずにご尽力をくださった三輪書店編集室担当者に深くお礼申し上げます。
2024年1月
上杉雅之
目次
準備編-臨床実習をはじめる前に
第1章 臨床実習の概要
1.臨床実習とは?
1 臨床実習で求められる能力とは
2 臨床実習の到達目標
3 診療参加型実習の導入について
4 学生が実施できる理学療法行為の範囲とその水準
5 臨床実習の構成
6 留意事項
7 実習指導者の立場を理解しておこう
8 社会人基礎力を磨こう
第2章 臨床実習に欠かせない事前準備
1.実習施設の特徴と制度
1 臨床実習を行う施設
2 制度について知っておこう
3 病期区分別の理学療法を理解しておこう
4 「地域包括ケアシステム」と「地域リハビリテーション」について理解しよう
5 理学療法に関する制度について理解しよう
2.実習の準備とマナー
1 実習前の電話のかけ方
2 実習に行く際の身だしなみ
3 実習に持って行くもの
4 実習中の体調管理
5 実習が終了したら~お礼状の書き方~
実習生の失敗談から学ぼう!
3.コミュニケーションのはかり方
1 実習でも日常でも使える!―コミュニケーションのなかで相手が読み取っている情報とは?
2 実習における患者とのコミュニケーション手法を学ぼう
3 コミュニケーション能力を伸ばすために実践してほしいこと
4.実習における情報の集め方
1 多角的な情報収集が大切!
2 医療面接(問診)
3 医学情報
4 他部門情報
実習生の失敗談から学ぼう!
第3章 臨床実習での提出物とは?
1.デイリーノートの書き方・提出物の出し方
1 臨床実習における記録の意味を理解しよう
2 デイリーノートの書き方
3 ウィークリーノートの書き方
4 ノートへの記録手段
5 提出物のとじ方
6 提出物の出し方
2.レポート・レジュメを書く意義とその思考手順
1 症例レポートやレジュメを書く意義とは
2 症例レポートやレジュメの構成
3 症例レポートやレジュメを作成するための思考手順
第4章 評価時の行動の仕方
1.評価前に必要な事前準備について知っておこう
1 理学療法における評価とは
2 どのようなものを準備するか
3 ROM測定とMMTのチェック項目
4 各種評価に用いる評価シートの準備もしよう!
2.実際の検査と学内での実技練習とのギャップを知っておこう
1 検査の最初にすべきこと(視診、触診)
2 実際の形態測定(大腿周径測定)はこんなにも行いにくい!
3 実際のROM測定はこんなにも行いにくい!
4 実際のMMTはこんなにも判断に困る!
実践編-医療分野の実習
第5章 急性期病院での症例への向き合い方
①大学病院
1.大学病院の特性
1 病院の概要
2 どのような症例を対象とすることが多いか
3 実習における1日のスケジュール
この分野の魅力
実習生の失敗談から学ぼう!
2.大学病院での症例から学ぼう
症例A 急性心不全
1 実習の際に知っておくべきリスク管理
2 見学のポイント
3 症例に適した検査項目の選定の仕方
実習生へのメッセージ ~筆者が大切にしていること~
②総合病院
1.総合病院の特性
1 病院の概要
2 リハビリテーションの概要
3 実習における1日のスケジュール
4 どのような症例を対象とすることが多いか
この分野の魅力
実習生の失敗談から学ぼう!
2.総合病院での症例から学ぼう
症例B THA術後
1 実習の際に知っておくべきリスク管理
2 見学のポイント
3 症例に適した検査項目の選定の仕方
PTは症例のココを重視して全体像を捉えている!
第6章 回復期病院での症例への向き合い方
1.回復期病院の特性
1 リハビリテーションの概要
2 実習における1日のスケジュール
3 どのような症例を対象とすることが多いか
この分野の魅力
実習生の失敗談から学ぼう!
2.回復期病院での症例から学ぼう
症例C 左被殻出血による右片麻痺、失語症
1 実習の際に知っておくべきリスク管理
2 見学のポイント
3 症例に適した検査項目の選定の仕方
実習生へのメッセージ ~筆者が大切にしていること~
第7章 診療所・クリニックでの症例への向き合い方
1.診療所・クリニックの特性
1 診療所・クリニックの概要
2 リハビリテーションの概要
3 実習における1日のスケジュール
4 どのような症例を対象とすることが多いか
この分野の魅力
2.クリニックでの症例から学ぼう
症例D 左距骨離断性骨軟骨炎
1 整形外科クリニックにおいて、実習の際に知っておくべきリスク管理
2 見学のポイント
3 症例に適した検査項目の選定の仕方
実習生へのアドバイス
実践編-介護保険分野の実習
第8章 介護老人保健施設での症例への向き合い方
1.介護老人保健施設の特性
1 介護保険で利用できるリハビリテーションの種類
2 介護老人保健施設の役割
3 リハビリテーションの概要
4 実習における1日のスケジュール
5 実習生が関わることの多い疾患
この分野の魅力
実習生の失敗談から学ぼう!
2.老健での症例から学ぼう
症例E アテローム血栓性脳梗塞による左片麻痺(陳旧例)
1 実習の際に知っておくべきリスク管理
2 見学のポイント
3 症例に適した検査項目の選定の仕方
実習生へのメッセージ ~筆者が大切にしていること~
第9章 通所リハビリテーションでの症例への向き合い方
1.通所リハビリテーション施設の特性
1 通所リハビリテーションに求められていること
2 通所リハ施設の特徴
3 リハビリテーションの概要
4 実習における1日のスケジュール
5 どのような疾患を対象とすることが多いか
この分野の魅力
実習生の失敗談から学ぼう!
2.通所リハでの症例から学ぼう
症例F 右人工骨頭置換術(THA)
1 実習の際に知っておくべきリスク管理
2 見学のポイント
3 症例に適した検査項目の選定の仕方
実習生へのメッセージ ~筆者が大切にしていること~
第10章 訪問リハビリテーションでの症例への向き合い方
1.訪問リハビリテーションの特性
1 訪問リハの仕組み
2 訪問リハに必要な職種
3 実習における1日のスケジュール
4 どのような症例を対象とすることが多いか
この分野の魅力
2.訪問リハでの症例から学ぼう
症例G 在宅で車いす生活を送っている要介護のケース
症例H 在宅で畳の生活を送っている要支援のケース
1 実習の際に知っておくべきリスク管理
2 見学のポイント
3 症例に適した検査項目の選定の仕方
訪問リハにおいて、PTが大切にしていること
実践編-福祉分野の実習
第11章 小児施設での症例への向き合い方
1.小児施設の特性
1 リハビリテーションの概要
2 実習における1日のスケジュール
3 どのような症例を対象とすることが多いか
この分野の魅力
2.小児施設での症例から学ぼう
症例I 脳性麻痺(痙直型両麻痺)
1 実習の際に知っておくべきリスク管理
2 見学のポイント
3 症例に適した検査項目の選定の仕方
実習生の失敗談から学ぼう!
実習生へのアドバイス
実践編-発展性のある分野の実習
第12章 スポーツ分野での対象者への向き合い方
1.スポーツ分野の施設の特性
1 施設の概要
2 スポーツ医学・研究部の特徴
3 年間のスケジュール
4 アスレティックリハビリテーションに必要な視点
この分野の魅力
実習生へのアドバイス
2.パラアスリートの症例から学ぼう
症例J 右前十字靱帯損傷の全盲アスリート
1 知っておくべきリスク管理
2 視覚障害を有するアスリートとのかかわり方
3 症例に適した検査項目の選定の仕方
実習生へのメッセージ ~筆者が大切にしていること~
実習生へのアドバイス
第13章 介護予防分野での対象者への向き合い方
1.介護予防分野の特性
1 介護予防分野の対象
2 介護予防を担う「通いの場」と理学療法士の関わり
2.理学療法の支援内容
1 「通いの場」における理学療法士の支援内容
2 運動時に知っておくべきリスク管理
3 見学のポイント
4 この分野の将来性
実習生へのメッセージ ~筆者が大切にしていること~
この分野の魅力
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書籍情報
- ISBN:9784895908108
- ページ数:192頁
- 書籍発行日:2024年3月
- 電子版発売日:2024年4月23日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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