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- 整形外科 保存治療ハンドブック
商品情報
内容
劇的な回復が望める手術は整形外科医にとって王道・花形かもしれません.でも,ちょっと待ってください! 保存治療も大いに進歩・深化しています.本書では脆弱性骨折・変性疾患・外傷など,90を超える整形外科疾患における病態と診断,具体的な治療,手術への切り替えポイントを網羅しました.各テーマは1ページもしくは2ページでまとまっており,保存治療の知識を最短でアップデートすることができます.
序文
序文
整形外科の醍醐味は手術にあります.手術は患者の痛みを緩和し,運動機能を向上させ,QOL を上げる方法でありながら,比較的短期間に劇的な効果をもたらします.多くの整形外科医の努力は新しい手術の開発や効率的で安全性の高い手技の工夫に注がれています.
整形外科自体は小児整形の変形を中心に始まりました.その後に産業構造の変化とともに外傷が大きな診療領域となりました.現在,超高齢社会による人口分布の変化により変性疾患の割合が増え,整形外科疾患は膨大な罹患者数,約5000 万人を抱えるようになりました.ご存じのように要介護の原因としても外傷そして変性疾患を中心に運動器疾患が4 分の1 を占めるようになっています.伝家の宝刀といえる手術治療は日本整形外科学会のレジストリーJAONR でも年120 万件程度であり,対応できる患者はせいぜい年数百万人でしょう.結果的に保存治療の重要性はこれまで以上に高まっています.また手術治療と伝統的な保存治療の狭間には様々な治療法が提唱されており,全体を捉えなおす時期が来ております.
「整形外科 保存治療ハンドブック」では幾多の整形外科疾患を集め,各領域のエキスパートにお願いして,簡潔に保存治療を記載していただきました.ガイドラインで重視されるエビデンスにはタイムラグがある故,今回は重きを置かずにハイドロリリースや多血小板血漿治療などを新しい保存治療として加えております.手術や研究を控えて多忙な日々を過ごしている若手からベテランまで外来や医局に備え参考にしていただければと存じます.
2024年3月
竹下 克志
目次
CHAPTER1 新しい保存治療
1 超音波ガイド下注射 〈皆川洋至〉
2 エコーガイド下fasciaハイドロリリース・膝関節 〈洞口 敬〉
3 ハイドロリリース 足関節・足 〈平畑佑輔〉
4 ハイドロリリース 末梢神経 〈都竹伸哉 宮武和馬〉
5 ハイドロリリース 腰殿部痛 〈吉田眞一〉
6 体外衝撃波 外上顆炎 〈杉田直樹〉
7 体外衝撃波 足底腱膜炎 〈高橋謙二〉
8 コンドリアーゼ化学的髄核融解術 〈神谷光広 永井聡太〉
9 多血小板血漿治療 変形性膝関節症 〈齋田良知〉
10 多血小板血漿治療 上腕骨外側上顆炎(外上顆炎) 〈吉田 衛〉
CHAPTER2 深化する保存治療
1 運動器疼痛に対する内服薬(漢方を除く) 〈橋本 哲 園畑素樹〉
2 運動器疼痛に対する漢方治療 〈福嶋裕造〉
3 運動器疼痛に対する貼付剤 〈普天間朝拓〉
4 テーピング 〈佐保泰明 安井洋一 宮本 亘〉
5 装具療法 〈大串 幹〉
6 ギプス療法 〈秋山 唯 仁木久照〉
7 運動器リハビリテーション(日常生活指導など) 〈上本宗唯〉
8 凍結肩に対する伝達麻酔下授動術 〈西頭知宏〉
9 物理療法 〈中野治郎〉
10 運動療法 〈井上真輔〉
CHAPTER3 疾患各論
がん転移
1 転移性脊椎腫瘍 〈角谷賢一朗〉
2 四肢骨転移 〈高木辰哉〉
ロコモティブシンド
3 ロコモティブシンドローム 〈石橋英明〉
脆弱性骨折
4 大腿骨近位部骨折 〈井口公貴〉
5 脆弱性椎体骨折 〈中村 豊〉
6 橈骨遠位端骨折 〈上原浩介〉
7 骨盤脆弱性骨折 〈吉峰史博〉
8 骨折リエゾンサービス 〈澤口 毅〉
9 (高齢者の)上腕骨近位部骨折 〈池上博泰〉
自己免疫疾患
10 関節リウマチ 〈松本卓巳〉
11 体軸性脊椎関節炎・強直性脊椎炎 〈橋本淳一〉
12 線維筋痛症 〈三木健司〉
13 掌蹠膿疱症性骨関節炎(PAO) 〈門野夕峰〉
変性疾患
上肢変性疾患
14 変形性肩関節症 〈笹沼秀幸〉
15 腱板損傷 〈岩堀裕介〉
16 反復性肩関節脱臼 〈尼子雅敏〉
17 石灰沈着性腱板炎 〈浜田純一郎〉
18 胸郭出口症候群 〈古島弘三 村山俊樹〉
19 変形性肘関節症 〈竹下 歩〉
20 手根管症候群 〈宇佐美 聡〉
21 複合性局所疼痛症候群(CRPS) 〈小川 健〉
22 三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷 〈西脇正夫〉
23 ガングリオン 〈木幡一博〉
24 キーンベック病(月状骨無腐性壊死) 〈村田景一〉
25 狭窄性屈筋腱腱鞘炎(ばね指) 〈上原浩介〉
26 変形性母指CM関節症/ヘバーデン結節 〈森崎 裕〉
27 ドケルバン病 〈酒井昭典〉
28 デュピュイトラン拘縮 〈安食孝士〉
脊椎
29 腰痛(AKA—博田法) 〈片田重彦〉
30 腰痛症 〈松平 浩〉
31 化膿性脊椎炎 〈山田浩司〉
脊椎変性疾患(変形なし)
32 後縦靱帯骨化症 〈國府田正雄〉
33 頚椎椎間板ヘルニア 〈大島 寧〉
34 頚椎症性神経根症 〈井上泰一〉
35 仙腸関節障害 〈黒澤大輔〉
36 環軸椎亜脱臼 〈木村 敦〉
37 腰椎椎間板ヘルニア 〈安田明正 千葉一裕〉
38 腰部脊柱管狭窄症 〈峯玉賢和〉
脊椎変性疾患(変形あり)
39 首下がり症候群 〈遠藤健司〉
40 腰椎変性すべり症 〈松平 浩〉
41 成人脊柱変形 〈加藤 壯〉
下肢変性疾患
42 変形性股関節症 〈久米慎一郎〉
43 股関節唇損傷 〈宇都宮 啓〉
44 変形性膝関節症 〈出家正隆〉
45 ピロリン酸カルシウム結晶沈着症(偽痛風) 〈井尻慎一郎〉
46 半月板損傷 〈渡邉 聡〉
47 変形性足関節症 〈安井哲郎〉
48 外反母趾 〈松本卓巳〉
49 扁平足 〈平野貴章〉
小児
50 筋性斜頚 〈岡田慶太〉
51 環軸椎回旋位固定 〈山田 圭〉
52 側弯症(乳幼児期と学童期) 〈谷口優樹〉
53 発育性股関節形成不全 〈高橋大介〉
54 ペルテス病 〈大庭真俊〉
55 オスグッド病 〈坂田亮介〉
56 小児 反復性膝蓋骨脱臼 〈早川和恵〉
57 小児内反膝 〈稲葉 裕〉
58 内反足 〈渡邉英明〉
59 腰椎分離症 〈辰村正紀〉
60 思春期側弯症 〈竹下克志〉
スポーツ傷害
61 投球障害肩 〈森原 徹 松井知之〉
62 肩関節脱臼 〈尼子雅敏〉
63 肘離断性骨軟骨炎 〈飯島裕生〉
64 腸脛靱帯炎・鵞足炎 〈三谷保弘 三山崇英〉
65 前十字靱帯損傷 〈高橋恒存〉
66 膝蓋腱炎 〈羽田晋之介〉
67 下腿三頭筋肉離れ 〈西岡英次〉
68 シンスプリント 〈奥貫拓実 熊井 司〉
69 第5中足骨基部骨折(Jones骨折を含む) 〈森川圭造〉
70 アキレス腱断裂 〈安田稔人〉
外傷に対する保存治療
脊椎
71 外傷性頚部症候群 〈遠藤健司〉
72 外傷性脊椎骨折 〈石井桂輔〉
73 脊髄損傷 〈緒方 徹〉
74 DISH脊椎損傷 〈岡田英次朗〉
75 歯突起骨折 〈林 哲生〉
子ども
76 肘周囲骨折 〈渡邉英明〉
77 肘内障 〈江口佳孝〉
体幹・四肢
78 肩鎖関節脱臼 〈呉屋五十八〉
79 鎖骨骨折 〈小林 誠〉
80 モンテジア骨折・前腕骨急性塑性変形 〈轉法輪 光〉
81 橈骨頭骨折 〈六角智之〉
82 舟状骨骨折 〈長尾聡哉〉
83 手指骨折 〈千馬誠悦〉
84 骨性槌指 〈内田 亘〉
85 膝靱帯損傷(前十字を除く) 〈武冨修治〉
86 膝蓋骨骨折 〈中島寛大〉
87 足関節捻挫 〈栃木祐樹〉
88 足関節骨折 〈依光正則〉
89 踵骨骨折 〈檜山秀平〉
90 距骨骨折 〈依光正則〉
91 足趾骨折 〈中川種史〉
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書籍情報
- ISBN:9784498054905
- ページ数:162頁
- 書籍発行日:2024年5月
- 電子版発売日:2024年5月2日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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