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- 小児プライマリ・ケアで診る子どもの眼疾患
商品情報
内容
小児科外来や乳幼児健診で遭遇する子どもの眼症状・眼疾患について,小児科医はどのように診断し,どの段階で,どのレベルの眼科に紹介したらよいのか,眼科開業医がわかりやすく解説.視覚の異常を見逃さないための健診時の視覚スクリーニングのポイント,点眼薬の使い方に関する基礎知識,保護者へのアドバイスなど,小児科の日常診療ですぐに役立つ知識を凝縮した1冊.
序文
序
眼科は器械による検査が多い診療科ですが,当院のように超小規模(私ひとりと視能訓練士1名)の眼科の場合,いろいろな機器をそろえることは予算も場所も限界があります.新刊の学術書を読んだり学会や勉強会に参加するのは,いま現在どこまで診断が可能なのか,そして自院にない器械でしか診断がつかないような場合,どの時点で紹介すべきなのかを見極められるようになるためです.
限られた手技でどう対処するのか,ということは,診療科によらず市中開業医の永遠のテーマであると思われますが,そんな思いで執筆した最初の単著書籍が「ジェネラリストのための眼科診療ハンドブック」(医学書院)です.眼科医へのアクセスが悪いジェネラリストの先生方に向けての内容となっていますが,子ども関連の項目にはそれほど紙面を割いていません.小児の診療は,眼科であっても成人と異なることが多いからです.
乳幼児健診には,通常,眼科医はかかわっていないため,今回あらためて健診内容をチェックし,眼科領域の内容が多いことに驚きました.最近は3歳児健診にフォトスクリーナーが使われることも増え,子どもの健診における眼科知識の必要性を感じます.とは言え,一般の小児科教科書に,眼科の話はほとんど載っていません.本書は,眼科関連の医療機器がない小児科でどのように診断し,どの段階でどのレベルの眼科へ紹介したらよいのか,ということを考えながら執筆しました.
2023年に「こどもの目の日」が制定されました.その日は奇しくも私の誕生日なのです.個人情報にもなり(祝ってほしくなるので)あえて日付は明らかにしませんが,なぜその日が選ばれたのか調べてみてください.
今回が5冊目の単著書籍になります.執筆という得意な分野で皆さまのお役に立てることができればこの上ない喜びです.
2024年3月
石岡みさき
目次
第1章 視機能の発達にかかわる諸知識
1 視力の成長
2 弱視とは
3 フォトスクリーナーは購入すべき?
4 近視は治せる?
5 メガネ処方はメガネ店でも大丈夫?
6 眼位異常 基本のキ
第2章 乳幼児健診のポイント
1 問診―生後1か月までに先天素因を見つけ出す
2 検査
3 異常所見と原因疾患
4 こんな場合は早急に眼科へ紹介を
第3章 よくみる眼症状・眼疾患
1 感染性結膜炎
1)細菌性結膜炎
2)ウイルス性結膜炎
3)新生児結膜炎
4)眼脂があっても結膜炎ではないことも
2 アレルギー疾患
3 麦粒腫,霰粒腫
4 先天鼻涙管閉塞
5 異物
6 外傷
7 結膜下出血
8 睫毛内反
9 眼瞼下垂
1)先天性眼瞼下垂
2)後天性眼瞼下垂
10 色覚異常
11 Down症候群
12 先天白内障
13 小児緑内障
14 視神経炎
第4章 点眼薬の基礎知識
1 上手に点眼するには
2 点眼薬の保管
3 点眼薬の副作用
4 市販薬は効果があるのか?
第5章 保護者によく聞かれること
・眼帯をしたほうが早く治りますか?
・処方された目薬が小児用ではありませんでした.大丈夫でしょうか?
・“ものもらい”がうつるのではないかと心配です.
・学校で測った視力と眼科での検査結果が違います.なぜですか?
・時間がないので視力検査は器械で測った結果を教えてもらえばよいのですが,ダメでしょうか?
・子どもの診察は小児専門の眼科を受診したほうがよいですか?
Column
・子どものコンタクトレンズ使用は何歳から?
・目ヤニって何?
・眼は洗ったほうがよい?
・子どもの眼の充血の診断は簡単か?
・色覚異常はどう見えているのか?
・視力を表す数値の成り立ち
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書籍情報
- ISBN:9784525289416
- ページ数:91頁
- 書籍発行日:2024年5月
- 電子版発売日:2024年5月15日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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