脳神経内科クリニカルアップデート

  • ページ数 : 280頁
  • 書籍発行日 : 2024年6月
  • 電子版発売日 : 2024年6月6日
5,500
(税込)
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商品情報

内容

ドパミンアゴニストとMAO-B阻害薬の使い分けは?(澤村正典)
経口抗てんかん薬の使い分け(音成秀一郎)
抗認知症薬の使い分け(植村健吾)
⇒脳神経内科領域で悩ましいリアルなクリニカルクエスチョンに,オピニオンリーダーが答えます!

●医師限定コミュニティサイト「Medixpost」にて2,000人以上の医師が注目したテーマを厳選して一気読み!
●書籍化にあたり,全項目を再編集。
●脳神経内科の重要情報を効率よく収集できる新定番書籍です。

序文

脳神経内科領域の知識アップデートにお困りではありませんか?

「新しい治療法が次々と出てきてどれを選ぶべきかわからない」

「毎日が忙しく新しい情報を得る時間が足りない」

「論文が膨大でどれを読むべきかわからない」

私自身,脳神経内科医としてこのような悩みを抱えており,知識の不足が診療へも悪影響を及ぼしうることを痛感したこともあります。忙しい日々の臨床の中で,重要な情報を効率的に取得するのは容易ではないと多くの先生が感じておられるのではないでしょうか?本書で特筆すべきは50以上に及ぶテーマのすべてが「2,000人以上の医師から需要があったテーマ」であり,重要な情報を手軽に取得頂ける点です。私は,脳神経内科領域の重要情報を共有し,スキマ時間で知識をアップデートできる医師限定サイトMedixpostを運営しています。Medixpostでは,重要知見や最新論文情報の発信,意見交換が日々実名で行われており,日本の脳神経内科医の5人に1人にご活用頂いております(2024年4月時点)。

本書ではMedixpostで人気のあるテーマを取り上げた上で,内容をさらに充実させていますので,すべてが明日からの臨床に役立つ内容となっております。診療を行う上で,エビデンスの取得が重要であることは言うまでもありませんが,実際の臨床現場における判断には経験が生きる場面も数多く存在すると思います。本書は,エビデンスに加えて各分野の第一線でご活躍の専門医の経験が詰まった1冊になっております。

各項目には対応するMedixpostのリンクをQRコードで掲載しており,執筆医へ直接質問することもできます。Medixpostへの会員登録(医師限定)が必要ですが,数分程度で,かつ無料でして頂けます。Medixpostには本書で扱った内容だけでなく,これまで1,000近くの記事が掲載されており,日々更新されています。情報発信にもご活用頂けますのでぜひご検討下さい。下記のQRコードからもご登録頂けます。

末筆ではございますが, 執筆にご協力頂いた先生方, そして日々Medixpostをご支援・ご活用頂いている先生方に心から感謝申し上げます。

本書およびMedixpostが先生方の知識アップデートに役立ち,日々の臨床に活かして頂けることを心より願っております。


2024年5月5日

(株)Medixpost代表取締役医師 大平純一朗

目次

1章 脳血管障害

1.どうする?TIAの入院適応──beyond ABCD2 score【菊野宗明】

2.脳梗塞急性期の安静度【池之内初】

3.脳梗塞急性期のDAPTはどの2剤?loadingする?継続期間は?【北村彰浩】

4.シロスタゾールは急性期脳梗塞に有用か?【山本康正】

5.90歳以上の超高齢者へのrt-PAの考え方【永金義成】

6.頸動脈エコーは脳梗塞急性期に施行すべきか?【中垣英明】

7.ラクナとBADをC.M.Fisherに立ち返って考える【山本康正】

8.急性虚血性脳卒中(AIS)の緊急血行再建療法前の画像診断について──CT?MRI?CTA?【松崎 丞】

9.脳梗塞急性期治療としてオザグレル,アルガトロバンを用いるほうがよいのかどうか?【小川暢弘】

10.脳血管内治療における脳神経内科の役割【吉江智秀】

11.ESUSはどこまで検査?【池之内初】

12.ESUSはどこまで治療?【池之内初】

2章 神経変性疾患/認知症

1.物忘れ主訴の患者さんにルーチンでするべきこと【上田紗希帆】

2.アルツハイマー型認知症における抗認知症薬の使い分けについて【植村健吾】

3.認知機能低下が疑われる高齢者ドライバーの運転免許の諸問題【石塚直樹】

4.CSFバイオマーカーを認知症診療で活かすポイント【春日健作】

5.最低限押さえておくべき高次脳機能の診察と検査【近藤正樹】

6.パーキンソン病はいつ難病申請すべきか?【三嶋崇靖】

7.パーキンソン病が疑われる患者さんでどこまで検査をするか?【吉村賢二】

8.パーキンソン病でのL-ドパの基本的な使い方【澤村正典】

9.パーキンソン病のドパミンアゴニストとMAO-B阻害薬の使い分け【澤村正典】

10.多系統萎縮症ではL-ドパをどのように使うべきか?【坪井 崇】

11.進行性核上性麻痺ではL-ドパをどのように使うべきか?【坪井 崇】

3章 てんかん

1.てんかんと鑑別が必要な反射性失神/起立性低血圧による失神──「けいれん」の罪【小出泰道】

2.てんかんと鑑別が必要な心原性失神──衝撃的なビデオ【小出泰道】

3.見逃しやすいてんかんの発作様式【久保田隆文】

4.古典的な抗発作薬の使い方【梶川駿介】

5.てんかんの薬物療法【音成秀一郎】

6.経口抗てんかん薬の使い分け【音成秀一郎】

7.レベチラセタムの有効性と限界【十河正弥】

8.レベチラセタムの精神症状とその対応【小出泰道】

9.COVID-19によるてんかん患者への影響【久保田隆文】

10.島葉てんかんの基礎知識【萩原綱一】

11.てんかん重積にまず何を使うか【今村久司】

12.急性期脳波のガイドライン【十河正弥】

13.女性てんかん患者への葉酸投与量【向野隆彦】

4章 自己免疫

1.ステロイド後療法中に胃潰瘍,感染症,骨粗鬆症をどう予防?何mgまで継続?【濱谷美緒】

2.多発性硬化症に対する再発予防──初期治療の考え方【木村公俊】

3.NMOSDにおけるステロイド【櫻井謙三】

4.NMOSDへの疾患修飾薬を含めた薬剤の使い分け【千原典夫】

5.European Academy of Neurology/Peripheral Nerve Society Guillain-Barré syndrome診断・治療ガイドライン【緒方英紀】

6.Guillain-Barré syndromeの予後予測スコア「EGRIS」「mEGOS」の検証と,改訂版「mEGRIS」【桑原 基】

7.自己免疫性脳炎と誤診した例の解析【中村善胤】

5章 頭痛

1.脳神経内科医にとっての頭痛診療【橋本洋一郎】

2.CGRP関連抗体薬はいつ使うべきか?【團野大介】

3.片頭痛の予防薬は一生継続?いつやめる?【今井 昇】

4.MOHにはどう対応?【橋本洋一郎】

5.妊娠中の片頭痛【滝沢 翼】

6.頭痛と漢方【伏屋公晴】

6章 その他

1.最低限押さえておくべきジストニアの基礎──ジストニアとは何か?【目崎高広】

2.上肢痙縮/痙性斜頸のボツリヌス治療について【福本竜也】

3.TMA症候群──あまり知られていない病態【橋本修治】

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書籍情報

  • ISBN:9784784947119
  • ページ数:280頁
  • 書籍発行日:2024年6月
  • 電子版発売日:2024年6月6日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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