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- 気道管理大全 ―Evidence and Tips―
商品情報
内容
気道管理は麻酔科医にとって日常業務であり,基本手技だからこそ,多くのコツとテクニックがある! 目の前の患者に,一番有用なデバイスで一番スマートな気道管理を行うための1冊.国内外のガイドラインの解説,デバイスごとの特徴と選び方,基本的な手技のエビデンスとTips,添付文書の内容など必要な知識をまとめました.気道確保困難例をどのようにして乗り越えるのか,どうすれば安全で確実な挿管・麻酔・気道管理ができるのか,実践的かつ網羅的に学べる必読書です.
序文
序文
われわれ麻酔科医にとって気道管理は日常手技の一つですが,大変に深遠な医療行為であると感じます.麻酔計画の時点で,どれほど丁寧に気道評価し,実際の現場で多様な気道管理デバイスを駆使しても,困難気道を回避することができなかった苦い経験をお持ちの方は,若手のみならず,気道管理に精通された先生方の中にもいるのではと思います.
「気道管理の歴史」は「麻酔科医の歴史」であると言っても過言ではないと考えています.多くの麻酔科医の先人が苦労し,熟慮し,そして後進に継承してきたものが,まさにわれわれが現在享受している『気道管理論と手技論』なのでしょう.
医師としてまだ若輩である私たちが,この度本書の編集の任を受けた際に,気道管理という壮大なテーマについてまとめることが,果たして実現可能かどうか悩むことがありました.また過去には,気道管理に関する著書もさまざま発売されており,どのような切り口でまとめることで差異化が実現するのかという観点も意識しなければなりませんでした.
考えていくうちに,日常業務でおこなう気道管理を科学的そして網羅的に見つめ直し,いかにして安全で確実な気道確保を成立させるのかを,さまざまなエビデンスとエキスパートの経験の両輪からアプローチできる1冊を創りたいと思うようになりました.そして,編者の私たちが読んでみたいと思える内容を揃えることができました.
本書「気道管理大全―Evidence and Tips―」では,各国の気道管理ガイドラインを含めた総論と,新旧の気道管理デバイスにフォーカスした各論についてエキスパートに解説いただきました.さらに,救急医療や小児・産科麻酔といったサブスペシャリティにおける気道管理の現状についても概説いただいた点で,これまでになかった気道管理関連書籍が完成したと思います.対象とする患者さんが異なることで,注意すべき点や効果的な気道デバイス選択にも違いが生じますが,各シチュエーションに沿ったベストな気道管理戦略を知ることが可能な内容となっています.特筆すべきは,各種デバイスに関する多彩な説明です.デバイスの基本的な構造や部位名称にはじまり,現状のエビデンスのまとめ,さらには豊富な知識と経験に裏打ちされたエキスパート秘蔵のTipsを紹介していただいていますので,ベテラン医師にとっても非常に有意義な情報を得ることができると自負しております.本書が気道管理を担う先生方にとって,医療の質の向上に少しでも寄与できるのであれば,そしてこれから誕生する麻酔科医へ『気道管理論と手技論』を継承するためのツールとなれば,編者としてはこの上ない喜びです.
最後になりましたが,各領域のエキスパートの先生方には診療や研究でお忙しい合間に,珠玉の原稿を用意いただきまして心より感謝申し上げます.また,非常にタイトな日程の中で,的確で丁寧な校正・編集を行っていただきました,中外医学社の上岡様,桑山様には深謝いたします.
2024年5月
札幌医科大学医学部 麻酔科学講座 助教
立 花 俊 祐
札幌医科大学医学部 麻酔科学講座 助教
茶木 友浩
目次
CHAPTER 1 気道リスク評価と気道管理ガイドライン
1 マスク換気困難予測
2 気管挿管困難予測
3 JSA airway management guideline 2014
4 ASA(アメリカ麻酔科学会)診療ガイドライン
5 DAS(Difficult Airway Society)ガイドライン
6 PUMA(Project for Universal Management of Airways)
CHAPTER 2 酸素療法および非侵襲的陽圧換気
1 酸素療法 ?カニューレ
1 酸素療法 ?マスク
1 酸素療法 ?リザーバーマスク
2 非侵襲的陽圧換気
3 High—flow nasal cannula(HFNC)
CHAPTER 3 麻酔に必要な気道管理手技
1 脱窒素化とマスク換気
2 エアウェイ(経口,経鼻)
3 急速導入
4 緩徐導入
5 迅速導入
6 意識下挿管
CHAPTER 4 気管挿管
1 経口気管挿管
2 経鼻気管挿管
3 輪状甲状靱帯穿刺
4 気管切開
CHAPTER 5 気管挿管デバイス
1 喉頭鏡
2 ビデオ喉頭鏡
3 気管支鏡
CHAPTER 6 気管挿管チューブ
1 シングルルーメンチューブ
2 経鼻挿管用チューブ
3 気管支ブロッカー
4 ダブルルーメンチューブ
5 気管切開チューブ(気管カニューレ)
CHAPTER 7 声門上器具
1 第一世代声門上器具 ?LMA Classic
1 第一世代声門上器具 ?LMA Flexible
2 第二世代声門上器具 ?LMA ProSeal
2 第二世代声門上器具 ?LMA Supreme
2 第二世代声門上器具 ?i—gelとi—gel plus
2 第二世代声門上器具 ?Ambu AuraGain
CHAPTER 8 特殊な環境における気道管理
1 小児の気道管理 ?気道評価
1 小児の気道管理 ?術前絶飲食ガイドライン
1 小児の気道管理 ?麻酔導入と気道確保
1 小児の気道管理 ?喉頭鏡,ビデオ喉頭鏡
1 小児の気道管理 ?小児における気管挿管チューブ
1 小児の気道管理 ?小児における分離肺換気
1 小児の気道管理 ?声門上器具
2 妊婦の気道管理 ?妊娠に伴う変化と気道評価
2 妊婦の気道管理 ?帝王切開と気道管理
2 妊婦の気道管理 ?産科救急と気道確保
3 緊急時の輪状甲状間膜切開
4 カテーテルアブレーション時の鎮静・気道管理
5 消化管内視鏡時の鎮静・気道管理
6 歯科治療時の鎮静・気道管理
7 院内急変時の気道確保
8 救急救命士が使用するデバイス
9 ECMO
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書籍情報
- ISBN:9784498055568
- ページ数:332頁
- 書籍発行日:2024年6月
- 電子版発売日:2024年6月5日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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