- m3.com 電子書籍
- 医師のための保険診療入門 2024
商品情報
内容
●令和6年度 診療報酬改定 完全対応
保険診療のしくみや療養担当規則などの関連法規をはじめ、医師として必ず押さえておくべき算定項目やミスを起こしやすい算定項目のポイント等を、幅広くコンパクトに解説しています。また、各算定項目に区分番号と点数等を付記しているため、これから保険医になる医学生、研修医、ベテラン医師だけでなく、診療報酬請求業務の担当者にも使える1冊となっています。
序文
本書を手に取られた皆さんへ
令和6年度の診療報酬改定に合わせて,本書も23回目の改訂を行うこととなりました。過去の多くの執筆者の先生方に受け継がれてきた本書の改訂を,前回に引き続き担当させていただくこととなり大変光栄です。今回も,現時点で最も正しい説明と解釈をお伝えできる内容となっていますので,最後まで通読していただけると幸いです。
本書はタイトル通り医師の先生方を対象読者にしていますが,医学生の皆さんの学部教育のテキストとしてもご活用いただけるよう,わかりやすい記載を心がけました。このような編集方針を取ったのは,医学部における卒業時の到達目標を示した「医学教育モデル・コア・カリキュラム」が令和4年度に改訂され,令和6年度から各大学において改訂後のモデル・コア・カリキュラムに基づく教育が開始されているからです。
このモデル・コア・カリキュラムの中でも,引き続き医療保険について学ぶことになっています。「社会における医療の役割の理解」として,「医療は社会の一部であるという認識をもち,経済的な観点・地域性の視点・国際的な視野などももちながら,公正な医療を提供し,健康の代弁者として公衆衛生の向上に努める」とされています。また,「憲法で定められた『生存権』を守る社会保障制度,公衆衛生とは何か,地域保健,産業保健,健康危機管理を理解する。保健統計の意義や利用法を学ぶ」ために,「社会保険,公的扶助,社会福祉」の項目として「国民皆保険としての医療保険,介護保険,年金保険を含む社会保険の仕組みと問題点を理解し,改善策を議論できる」という内容が設定されています。
初期臨床研修医も,保険診療上は指導医と変わらない1人の保険医です。4月に初めて医師として病棟に足を踏み入れた研修医であっても,保険診療を行ううえでは,その先生にとって初めての処置からすでに公法上の契約のもとで保険請求を行うことになります。モデル・コア・カリキュラムの改訂において診療報酬制度の理解を求めるようになったのは,研修医となったそのときから,適切な保険診療を行うことができる最低限の知識を医学部卒業までに身につけておくことが必要であると,文部科学省も厚生労働省も考えているためです。
医学生の皆さんには,クリニカルクラークシップで回る病棟で行われる「医療」に対する対価がどのように支払われ,また,その支払いを受けるために,先輩の医師たちが診療録等にどのような記録を残すことが求められているのかについて,SOAP形式での診療録記載を学ぶことと併行して学んでいただきたいと思います。
臨床実習や臨床研修医を迎える医療機関側の視点で考えると,近年は,療養担当規則を一読したことのあるようなスチューデント・ドクターや,初期臨床研修医が院内に現れています。今後の指導体制・内容の充実のため,指導医層や医事課職員に対する正しい知識の普及をしていただくことが必要です。
また,基幹型臨床研修病院は特定共同指導の指導対象となり得ます。研修医による請求であっても,算定要件を満たしていなければ不当な請求となり,返還が求められます。
本書を入職時のオリエンテーションなどで活用していただき,保険医としての良きスタートの一助としていただけると幸いです。
2024年4月
執筆者一同
目次
序章 2024(令和6)年度診療報酬改定の解説
1 診療報酬改定の流れ
2 診療報酬改定の基本方針
3 改定率
4 医科診療報酬改定の概要
第1章 医療保険・保険診療のしくみとルール
1.1 保険診療
1.2 医療保険
1.3 関係法令
1.4 保険診療のルール
第2章 診療報酬の要点
2.1 診療報酬の基本的な構造
2.2 基本診療料等
2.3 医学管理等
2.4 在宅医療
2.5 検査
2.6 画像診断
2.7 投薬・注射
2.8 リハビリテーション
2.9 精神科専門療法
2.10 処置
2.11 手術
2.12 麻酔
2.13 放射線治療
2.14 病理診断
第3章 診療報酬請求
3.1 レセプト
3.2 DPC/PDPS
3.3 審査・査定
3.4 指導・監査
3.5 不正請求と不当請求
第4章 介護保険との給付調整
4.1 介護保険制度
4.2 医療と介護の給付調整
CHECK POINT
向精神薬等は残薬や重複処方の把握を
自己診療,自家診療について
入院基本料で特に気をつけたい項目
どの入院料を算定するのか?
患者の容体判断と退院先の把握を
診療録への記載①
指導内容・治療計画の記載は大原則!
診療録への記載②
最終読影者は誰?
投薬・特定保険医療材料における注意点
リハビリテーションに関する記載要件や区分の管理について
診療時間の記載に要注意!
麻酔科標榜医
DPC制度における診療報酬請求にあたって注意すべきポイント
査定の理由は?
巻末資料
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:17.3MB以上(インストール時:46.3MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:69.3MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:17.3MB以上(インストール時:46.3MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:69.3MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784840755597
- ページ数:272頁
- 書籍発行日:2024年4月
- 電子版発売日:2024年6月10日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。