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- 病院・診療所・介護施設向け ChatGPT実践ガイド ~現場で使える命令文30選~
商品情報
内容
2023 年春に登場したChatGPT(GPT-4)が新たな時代の幕開けを告げ、医療現場でも驚くべき効果をもたらしています。
勤務表作成や議事録作成などのルーチン業務を効率化し、医師と患者の関係を変える可能性も。
その具体的な使い方を模索し、医療・介護現場での活用方法をまとめた一冊です。(まえがきより)
QRコードを用いた動画なども掲載。
対象:病院・診療所・介護施設経営者、病院事務職員、AI・ChatGPTに興味のある方
序文
まえがき
ChatGPT(GPT-4)が現れたのは2023年の春、まさにコロナが5類相当に変わろうとしたその時でした。未知の国からの黒船が到来したかのような衝撃でした。新聞やテレビといったメディアがその存在を日々報道するような状況になりました。それは新しい時代の幕開けを告げるような瞬間でした。
私自身も、その新時代の波に乗った一人で、ChatGPTという名の新たなパートナーを得ました。喋らないが仕事ぶりは優秀な秘書を採用したようなもの。ページ数が数えきれないほどあるPDFの要約や、講演概要の作成、響きのいいラジオのタイトル生成など、ChatGPTの力はもはや私の日常からは切り離せないものとなっています。
初めてChatGPTを試した時、見た目は「単なるチャット」という感じで、このAIが医療分野に与える影響がこれほど大きいとは思っていませんでした。試しに「長 英一郎」を検索しても、「鷲尾 英一郎」さんが表示され、今日の天気すら教えてくれませんでした。しかし、時間を経て使い続けるうちに、Google検索とは全く異なる道具としての存在に気づいたのです。
ChatGPTは、24時間秘書として、日常で面倒と感じるさまざまなルーチン業務を効率化してくれるのです。おそらく、私のような事務作業だけでなく、医療や介護施設の仕事の一部も効率化してくれる可能性があると。そこで、GPT-4リリースから3か月間、この新たなツールChatGPTの可能性について、いくつかのアイデアを模索し、その便利な使い方をFacebookや X( 旧 Twitter)でシェアしていきました。
すると、Facebookでは医療介護従事者の方々から様々なフィードバックをいただき、ChatGPTが医療や介護に確実に活用できる可能性があることを実感しました。特に、臨床の現場で病名の予測をおこなったり、看護師の業務で勤務表を作成する際などに可能性を感じました。患者自身もより多くの医療情報を入手できるようになることで、患者と医師の関係さえも新たな形に変える可能性があるのではないでしょうか?ChatGPTの使い方については、すでに多くの市販の本で紹介されています。レシピ本のように、その基本的な使い方を誰もが理解できる形で示してくれています。しかし、その中で特に医療現場での活用方法について焦点を当てたものは、まだほとんど出版されていません。確かに、ChatGPTの情報自体は日々更新され、流動的な部分も多いです。しかし、命令文の作り方や医療現場での具体的な活用方法については、普遍的な部分も多く存在すると思い、この本を書くきっかけになりました。
2024年4月から医師の働き方改革が始まり、医師の残業時間をいかに減らすかが課題となります。医師の業務は、患者との対話から細かな事務作業まで多岐にわたります。その中には、カルテの記録や紹介状の作成といった事務的な作業が多く含まれています。「病院勤務医の勤務実態に関する研究」(平成29年)によると、医師の診療時間に占める事務作業の時間は21% 程度を占めており、かなりの負担になっていることがわかります。病院によっては、医師自らが当直表を作成することもあるようです。
ChatGPTが医療現場でうまく活用されることで、ルーチン業務を効率化し、医師が患者と向き合う時間を増やすことができればいいなと思います。
本書の第1章では、私が講演した内容を文字起こしし、それを編集したものを掲載しています。実は、文字起こしした後の第一段階の校正はChatGPTに行ってもらい、その後の加筆修正を私が行っています。
ChatGPTを使わなければ、1か月という短期間で出版まで持っていくことはできなかったでしょう。
第2章では、第1章ではあまり取り上げなかった介護施設も含め、ChatGPTの活用事例です。現場の皆様との対談を通じて活用事例をとりあげていきます。
本書では、図表のほか、QRコードを随所で掲載しています。QRコードから動画や命令文サンプルにアクセスできますので、ぜひご活用いただければと思います。
2023年7月
長 英一郎
目次
第1章 ChatGPT などAI の使い方と実践例
1 ここまできたAI
2 ChatGPT の使い方
3 病院・診療所・介護施設でどのようにChatGPT を使うか?
4 効果的な命令文11 選
5 ChatGPT の拡張機能と画像生成AI
6 セキュリティー
7 ChatGPT への命令文ポイントまとめ
第2章 ChatGPT 活用事例 対談
1 阿波野聖一 株式会社あきた創生マネジメント代表(秋田県能代市、介護施設)
・ケアプラン作成の可能性
・お詫びなど文章案の作成
・外国人介護職員への翻訳
・その他
2 佐竹直也 医療法人松田会松田病院事務部長・診療放射線技師(宮城県仙台市、ケアミックス型病院)
・会議説明で使えるPDF資料の要約
・数分でグラフ作成まで
・画像解析でも情報格差がなくなる?
・その他
3 大田章子 社会医療法人祥和会福山脳神経医学研究所研究員・看護師・保健師(広島県福山市、専門病院)
・壁打ち(考えの整理)
・健康診断の説明をわかりやすく
・学会の抄録作成
・その他
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書籍情報
- ISBN:9784865770612
- ページ数:168頁
- 書籍発行日:2023年9月
- 電子版発売日:2024年6月26日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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