• m3.com 電子書籍
  • J. of Clinical Rehabilitation33巻8号 重複障害リハビリテーションの進歩─心臓・腎臓の重複障害を中心に

J. of Clinical Rehabilitation33巻8号 重複障害リハビリテーションの進歩─心臓・腎臓の重複障害を中心に

  • ページ数 : 100頁
  • 書籍発行日 : 2024年7月
  • 電子版発売日 : 2024年7月5日
2,860
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 52pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

●わが国は世界一の超高齢社会となり,多疾患による重複障害の人が著しく増加している.しかし,これまでのリハビリテーション医療に関するガイドラインは原則的に単一疾患・単一障害を対象としており,臨床現場では重複障害に対するリハビリテーション医療の実施に戸惑いが見られる.
●近年,心臓・腎臓の重複障害(心腎連関症候群)に関してはリハビリテーションエビデンスが集積してきた一方で,他の重複障害に関してのエビデンスはまだ十分ではない.今一度,心臓・腎臓の重複障害を中心としたエビデンスを紹介することで,他の重複障害に対する臨床・研究発展の促進につなげたい.
●本特集が,超高齢・重複障害時代のリハビリテーション医療の役割と変化について考える一助となること,そして心臓・腎臓以外の重複障害患者を担当する読者が奮起するきっかけとなることを期待している.

序文

特集にあたって


わが国は世界一の超高齢社会となり,多疾患による重複障害の人が著しく増加している.

しかし,これまでのリハビリテーション医療に関するガイドラインは,原則的に単一疾患・単一障害を対象としているため,臨床現場では,重複障害に対するリハビリテーション医療の実施に関して戸惑いがみられる.臓器連関や障害連関の組み合わせ次第では,ある障害に有効なリハビリテーション医療が他の障害にも有効であったり,逆に有害であったりすることがある.本誌では2019 年5 月号で「こんなときどうする? 重複障害のリハビリテーション」を特集した.

それから約5 年が経過し,特に心臓・腎臓の重複障害(心腎連関症候群)を中心にリハビリテーションエビデンスが集積してきたが,他の重複障害に関してのエビデンスはまだ十分とは言えない.今回,心臓・腎臓の重複障害を中心としたエビデンスを広く紹介することで,遅れをとっている他の重複障害に対する臨床・研究発展の促進につなげたいと考えた.

本特集では,「重複障害リハビリテーションの進歩─心臓・腎臓の重複障害を中心に」として,これらの最新知見や実際を取り上げた.執筆者はこの領域のトップランナーの先生であり,極めて充実した内容にしていただいた.すなわち,「重複障害(multimorbidity and multipledisabilities;MMD)」および「重複障害リハビリテーション」の実質的な命名者である筆者からは総論として重複障害のリハビリテーションの定義と課題を,松尾実紀先生らからは心臓・腎臓の重複障害(心腎連関症候群)を,牧田 茂先生からは心臓・腎臓の重複障害の急性期リハビリテーションを,佐藤聡見先生からは心臓・腎臓の重複障害の回復期・生活期リハビリテーションを,吉本明子先生らからは心臓・腎臓の重複障害の在宅診療および緩和ケアを解説していただいた.

本特集は,超高齢・重複障害時代のリハビリテーション医療が,患者や社会に対してどのような役割を果たせるのか,どのように「変化」していかねばならないのかを考えるのに役立つ企画になったと自負している.世界一の超高齢・重複障害患者を担当しているわが国のリハビリテーション医療専門職が,率先して重複障害リハビリテーションの方法や有効性を世界に示していくことは,われわれのミッション(重要な使命)であり,かつレゾンデートル(存在価値)そのものである.心臓・腎臓以外の重複障害患者を担当している読者諸君の一層の奮闘を期待したい.


(編集委員会 企画担当:上月正博)

目次

特集 重複障害リハビリテーションの進歩─心臓・腎臓の重複障害を中心に

特集にあたって(上月正博)

重複障害のリハビリテーションの定義と課題(上月正博)

心臓・腎臓の重複障害(心腎連関症候群)とは(松尾実紀 吉原史樹)

心臓・腎臓の重複障害の急性期リハビリテーション(牧田 茂)

心臓・腎臓の重複障害の回復期・生活期リハビリテーション(佐藤聡見)

心臓・腎臓の重複障害の在宅医療および緩和ケア(吉本明子 弓野 大)

【新連載】“こんなときどうする?” リハビリテーション臨床現場のモヤモヤ解決! 令和版

リハビリテーション運営編:(1)リハビリテーション科医募集がうまくいかない(酒井良忠)

【新連載】リハビリテーション科医に必要な消化器疾患の知識と近年の進歩

1.口腔疾患(柳本惣市)

連載

リハなひと

言語聴覚士 渡辺 泉さん

巻頭カラー リハビリテーション科医が知っておくべき最新の義肢構成パーツ

2.最新の調整可能式大腿義足ソケット「CONNECT(R) TF」(橋本 寛)

ニューカマー リハ科専門医

(濵崎真由)

最新版! 摂食嚥下機能評価―スクリーニングから臨床研究まで

2.改訂水飲みテスト(Modified Water Swallowing Test;MWST)(大橋美穂 坂口紅美子・他)

知っていてほしい義肢装具とその実際

9.義手(能動義手,筋電義手,装飾義手,作業用義手)(田中洋平)

リハビリテーション科医師に必要な診察,評価手技

5.意識状態,脳卒中スケールル等(JCS,GCS,NIHSS,FMA,SIAS,mRS)(久保 仁)

各都道府県における自動車運転に関する公安委員会提出用診断書の書き方-脳卒中関係

6.群馬県(伊部洋子)

地域リハビリテーションの現状と今後

10.市区町村支援センターにおける地域リハビリテーション(茨城県つくば市)(安岡利一)

リハビリテーション関連職の現状と展望

4.管理栄養士(中村丁次)

臨床経験

発症から1年後に経口摂取可能となった重症ギラン・バレー症候群の一例(豊田紫央李 武原 格・他)

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:20.1MB以上(インストール時:44.0MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:80.3MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:20.1MB以上(インストール時:44.0MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:80.3MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784006203308
  • ページ数:100頁
  • 書籍発行日:2024年7月
  • 電子版発売日:2024年7月5日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。