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産婦人科の実際 2024年7月号 73巻7号 特集 産婦人科医が知っておくべき 新生児マススクリーニング 【電子版】

  • ページ数 : 140頁
  • 書籍発行日 : 2024年7月
  • 電子版発売日 : 2024年7月19日
¥3,300(税込)
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商品情報

内容

臨床に役立つ知識や技術をわかりやすく丁寧に紹介する産婦人科医のための専門誌です。面白くてためになる,産婦人科の“実際”をお届けします。今号のテーマは「新生児マススクリーニング」。検査によって先天性疾患の子どもを発病前に見つけ出して治療し,その子どもの未来を変えることができるかもしれない,夢のある分野です。出生直後から児を診察する産婦人科医にとって,新生児マススクリーニングの十分な理解は欠かせません。本特集では,診療科の枠を飛び越えて各分野のエキスパートの先生がたにご執筆いただきました。

序文

企画者のことば

新生児マススクリーニングは,診断されずに放置してしまうと,児に重篤な障害を生じうる疾患を対象として,発症前に発見し生後早期から治療することを目的とした公的事業である。日本では1977 年に開始されたが,当初は先天性代謝異常症の5 疾患から始まり,その後,先天性甲状腺機能低下症,先天性副腎過形成症という2 つの内分泌疾患が対象に加わった。さらに,早期発見・早期治療が可能な疾患の増加と,新しい検査法であるタンデムマス法の開発により,現在では20 疾患のスクリーニングが行われている。そして近年では,従来の検査対象疾患にさらに対象疾患を追加した「拡大新生児スクリーニング検査」が行われ始めた。日進月歩で進歩する診断法・治療法により今後ますます対象となる疾患が増加すると考えられ,多くの新生児がその恩恵を受けられるようになることは非常に喜ばしいことである。

一方で,新生児マススクリーニングは,産婦人科医にとっては“小児の疾患を検査するもの”と考えられている。産婦人科医は出生直後から新生児を診察するにもかかわらず,新生児マススクリーニングを十分に理解している状況とは言いがたい。また,新生児マススクリーニング対象疾患の治療法の開発が急速に進んでおり,さらには遺伝子治療などによって,今後は“完治する疾患”となる可能性があることなども産婦人科医のなかで,どれだけ周知されているのであろうか。常に動き,進歩し,変化を続けている分野というだけでなく,疾患の子どもを発病前に治療し,その子どもを救い,未来を変えることができる,夢のある分野でもある。母児の幸せを願いサポートする産婦人科医にとって,その知識のアップデートは必須である。

本企画では,各分野のエキスパートの先生に,産婦人科医が知っておくべき新生児マススクリーニングに関して,基礎的な内容から最新の研究内容にまで踏み込み執筆していただいた。本特集が,読者諸氏の知識を深めるとともに,これから生まれてくるすべての子どもたちの幸せのために,少しでも役立てば幸甚である。


髙橋 健,佐村 修

目次

特集 産婦人科医が知っておくべき新生児マススクリーニング

― 総論―

1 新生児マススクリーニングの概要― 歴史と今後の展望  澤田貴彰ほか

2 拡 大新生児マススクリーニング開始までに至る背景,現状と展望  大石公彦

3 新生児マススクリーニング対象疾患の検査法  石毛信之

4 新生児マススクリーニング対象疾患の最先端治療  中島葉子

5 新 生児マススクリーニングと遺伝カウンセリング― 産婦人科医の視点から  髙橋 健ほか

6 先 天性代謝異常児の注意点― 産婦人科医が見逃してはいけない新生児の所見は?  李 知子

― 各論―

1 アミノ酸代謝異常症  石毛美夏

2 有機酸代謝異常症  渡邊順子

3 脂肪酸代謝異常症  小林弘典

4 糖代謝異常症  和田陽一

5 先天性甲状腺機能低下症  鳴海覚志

6 先天性副腎過形成症(21-水酸化酵素欠損症)  長崎啓祐

7 原発性免疫不全症 今井耕輔

8 脊髄性筋萎縮症  木水友一

9 ポンぺ病  石垣景子

10 ファブリー病  小林正久

11 ムコ多糖症  小須賀基通

12 副腎白質ジストロフィー  下澤伸行

シリーズで学ぶ最新知識

障がいがある女性と産婦人科医療―配慮を必要とする女性をどうサポートするか?

第4回 月経コントロール  橋本洋之

今日の話題

コツをつかんで無双のヒステロスコピストを目指そう  有馬 薫ほか

原著

直近4年間に当院で診断した卵巣癌のうち,血栓症合併症例における抗凝固療法の検討  多賀敦子ほか

症例

妊娠中に第4 度子宮脱を発症し,経腟分娩に至った1 例  上杉俊太郎ほか

海外文献から

 宮崎大学医学部産婦人科

低リスク子宮頸癌に対する単純子宮全摘と広汎子宮全摘の比較

妊娠中のアセトアミノフェン使用と児の自閉症,ADHD,知的障害に関する検討

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書籍情報

  • ISBN:9784003107307
  • ページ数:140頁
  • 書籍発行日:2024年7月
  • 電子版発売日:2024年7月19日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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