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ICUとCCU 2024年7月号(Vol.48 No.7)【特集】ヘモグロビンをめぐる最近の話題

  • ページ数 : 62頁
  • 書籍発行日 : 2024年7月
  • 電子版発売日 : 2024年7月17日
¥3,410(税込)
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内容

【特集】ヘモグロビンをめぐる最近の話題
今,なぜ,ヘモグロビンなのか?/血流による酸素運搬/ヘモグロビンのヘム鉄からのガス分子のタンパク質内拡散を観る ほか

序文

特集にあたって


血液中の酸素(O2)の量は,ヘモグロビン(Hb)と結合した酸素(O2Hb)と血液中に溶存している酸素(PO2)の合計であり,血流により末梢へ運搬される。微小循環(microcirculation)の領域で,組織・細胞へ供給される酸素の源は溶存酸素(PO2)である。O2HbとPO2の関係は酸素解離曲線によって規定される。組織や細胞へ酸素が供給されるためには血中や組織・細胞の酸素分圧が重要であることにあらためて気づいた。またHbとO2との結合・解離に興味をもった。実は,HbとO2の結合・解離の詳細な機序は未解明で,近年,解明の端緒についたことを知った。

そこで,本特集では次の事項について最先端を行く専門家に解説していただき,理解を深めることを企図した。


・O2HbとPO2が血流によって末梢へ運搬される機序。

・組織や細胞へO2が供給されるときの酸素分圧の重要性。

・HbとO2との関係を示す酸素解離曲線がS字状を示す理由と機序。

・酸素解離曲線の右方・左方移動の要因と機序。

・Hbとガス分子(O2やCO)との結合・解離の研究の進展状況。O2と同様の動きをするガス分子であるCOによる研究。

・Hbに関する最近の話題の1つである人工赤血球(HbV)について。

・ミトコンドリアの酸素の利用障害について。


平 泰彦

目次

特集:ヘモグロビンをめぐる最近の話題

特集にあたって

平 泰彦

今,なぜ,ヘモグロビンなのか?

平 泰彦

血流による酸素運搬

細川 康二

ヘモグロビンのヘム鉄からのガス分子のタンパク質内拡散を観る

佐藤 文菜・柴山 修哉

胎児ヘモグロビン:低酸素維持システムとしての胎児循環における役割

橋本 謙・臼居 優・花島 章・毛利 聡

備蓄・緊急投与が可能な人工赤血球の実用化に向けた研究開発

酒井 宏水・鶴田 啓亮

HbVの実験系での結果,臨床応用に向けての現状

萩沢 康介・木下 学

ミトコンドリアの酸素利用と機能障害

篠崎広一郎

症例

Electrical Stormに対して冠静脈洞カテーテルを用いてオーバードライブペーシングを行った1例

三輪 弥生・岩永 航・那須 道高・仲村健太郎

スパイラル気管チューブのカフが上縦隔で膨らんだ状態で管理した甲状腺悪性リンパ腫の1例

吉岡 俊樹・石田 和慶・小林 寛基・藤井 涼馬

藤永 潤・藤村 香里

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書籍情報

  • ISBN:9784019004807
  • ページ数:62頁
  • 書籍発行日:2024年7月
  • 電子版発売日:2024年7月17日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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