左心耳閉鎖のすべて

  • ページ数 : 272頁
  • 書籍発行日 : 2024年7月
  • 電子版発売日 : 2024年8月1日
¥7,150(税込)
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商品情報

内容

本邦初の経皮的左心耳閉鎖術に関する参考書です。
SHD、不整脈のエキスパートによる執筆でWATCHMANの最新情報も網羅!
是非、ご一読ください。

序文

巻頭言


心房細動に合併する心原性脳塞栓症に対しての治療は,長い期間,抗凝固薬しかなかった。もしくは心臓外科医による左心耳の外科的閉鎖ないし切除が行われていた。

長期間の抗凝固薬の投与には,当然出血リスクがあり,出血リスクの高い患者をどのように治療するかは長い期間未解決の臨床的ニーズ(unmet clinical needs)であった。とくに循環器内科医は出血性合併症が発生した場合にも,抗凝固薬の中止を避ける傾向があったように思う。

そのような背景のなか開発された経皮的左心耳閉鎖術は21世紀初頭から開発が進み,WATCHMANが2019年日本で初めて承認された。抗凝固薬とほぼ同等の抗血栓効果が期待でき,出血リスクも低下させることができるデバイスである。バージョンアップが進んだことで,手技が簡略化し,合併症も減少してきている。

現在,WATCHMANの植え込みは,構造的心疾患に対するカテーテル治療を専門とするstructural heart diseases(SHD)の医師,および心房細動アブレーションなどを行う不整脈治療を行う不整脈の専門家が中心となって行われている。

本書は,日本で初めて刊行された経皮的左心耳閉鎖術に関する参考書となる。SHD,不整脈のそれぞれのエキスパートが共同で執筆し,最新の情報,経験を注ぎ込んでできたのが本書である。

この世界を目指す先生方にとって,日々紐解くような本になることを祈る。


2024年7月

東京医科大学病院循環器内科
里見 和浩

目次

1 左心耳閉鎖の歴史

中島 祥文

2 左心耳閉鎖術の概要 未承認品も含む左心耳閉鎖デバイスおよび外科的閉鎖術に関する情報も含む

阿佐美匡彦

3 適応とガイドライン

山 﨑 浩

コーヒーブレイク1

ドイツ留学から 10 年を経て,思うこと。  近藤 祐介

4 解剖

1)左心耳構造の特殊性  井 川 修

2)左心耳  森   仁

5 留置手技

1)Basic─術前スクリーニング,留置方法,PASS─  茶谷 龍己,久保 俊介

2)Advanced─術前スクリーニング,留置方法,PASS─  福永 真人

6 エコー医の視点

1)術前評価  磯谷 彰宏

2)術中評価  権田 勇樹,田 中 旬

3)術後評価  丸 尾  健

4)左心耳描出のコツ  宗久 佳子

コーヒーブレイク2

思い出の症例  福永 真人

7 症例/適応

1)倒れない「ペクチ」─難症例から見た術前 CT の活用法─  山 口 遼,山本 真功

2)透析患者  上野 博志

3)心房細動アブレーション後の WATCHMAN  大久保健史

4)WATCHMAN デバイス植え込みにおける左心耳サイズ 適応境界域症例とスクリーニングの注意点  久佐 茂樹

5)同軸困難症例  森川 喬生

6)経皮的左心耳閉鎖術施行中に認めた巨大デバイス関連血栓症  梅本 朋幸

コーヒーブレイク3

思い出の症例  松 本 崇

8 術後のフォローアップと薬剤治療

1)術後フォローアップと抗血栓療法について  龍崎 智子,近藤 祐介

2)SH 医の立場から  松 本 崇

9 合併症とその対応

1)心タンポナーデ  久保 俊介

2)デバイス血栓  山 﨑  浩

コーヒーブレイク4

スイスで経験した“びっくり”症例  阿佐美匡彦

10 経皮的左心耳閉鎖デバイスのエビデンス コマーシャルに至るまでから実臨床のエビデンスまで

宮崎裕一郎,永 瀬 聡

コーヒーブレイク5

SHD 時代のエコー医の教育  町野 智子

11 左心耳閉鎖の実際

1)Stroke 予防エビデンスの最前線─脳卒中医が左心耳閉鎖に求めるもの─  塩澤 真之,豊田 一則

2)出血予防エビデンスの最前線─消化器領域の視点─  井 上 健,全   完,小林 玲央,彌重 匡輝,内藤 裕二

3)出血予防エビデンスの最前線─虚血領域の視点─  梅本 朋幸

4)出血予防エビデンスの最前線─脳神経外科の視点─  奥村 浩隆

5)外科的左心耳閉鎖術のエビデンス─脳神経外科の視点─  遠藤 大介,田 端 実

コーヒーブレイク6

SHD 心エコー医の放射線被ばくについて  片山 大河,片岡 明久

12 これからのエビデンスと今後の展望

原 英 彦

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書籍情報

  • ISBN:9784865175974
  • ページ数:272頁
  • 書籍発行日:2024年7月
  • 電子版発売日:2024年8月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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