ニュースタンダード脳神経外科学 第5版

  • ページ数 : 640頁
  • 書籍発行日 : 2024年8月
  • 電子版発売日 : 2024年8月15日
7,920
(税込)
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商品情報

内容

全面カラー化で7年ぶりの充実改訂!脳神経外科の基礎から新たな診断と治療技術、ガイドラインまでを網羅

本書の基本理念である「脳神経外科の基礎から最近の進歩により上書きされた新たな診断と治療技術、ガイドラインまでを網羅すること」はそのまま踏襲し、第5版は読者の理解が深まるよう紙面をカラー化した。さらに2021年に改訂された脳腫瘍のWHO分類にも準拠している。
従来同様に各領域の専門家が分担執筆し、第5版から新たな専門家も参画して内容をさらに新しく充実させた。また、分担執筆者の独断や偏りを避けるため、相互に厳密なpier reviewを従来通りに行っている。
医学や医療を学ぶ多くの方々はもちろんのこと、さらに脳神経外科医を目指す人にとって基礎から最新の知識を得られる、学習の羅針盤となる教科書である。

序文

第5版の序

最近の学生は教科書を買わなくなったと言われて久しい.また,出版物の販売が激減し,出版業界も大変な状況であると聞いている.

我々昭和世代が学生の頃はそれ以外に手段がないこともあり,講義ノートに加えて教科書が正しい知識を得る道標として必須のアイテムであった.ところが,インターネットの発達により今や医学を含む膨大な知識・情報がクリック1 つで容易に手に入る時代になった.

では,出版物としての教科書の役割は減ったのかというと,否.特にこれから勉強を始めるという入門者においては,正確な知識を身につけることが最重要であり,そのためには何重にもチェックの入った従来の教科書が必須であると思われる.また,物理的に手に取って,不明な点は理解できるまで繰り返し読み返し,余白に記入できるという利点も大きい.

最近,医学部学生のクリニカルクラークシップのまとめを担当している際,インターネットから直接コピー&ペーストした誤った情報を十分に検証せず堂々と発表している学生に遭遇し驚かされたことがある.インターネットの情報をフル利用した学習は手軽で,彼らのいう“タイパ”的には効率的ではあろうが,そもそも氾濫するインターネット情報には内容的に吟味されていないものが多く,無批判に信じることはリスクが大きい.

本書は2003 年刊行の初版以来すでに20 年以上が経過しており,編集者の世代交代に伴い,第5 版への改訂を編集者会議で再検討した.本書の基本理念である「脳神経外科の基礎から最近の進歩により上書きされた新たな診断と治療技術,ガイドラインまでを網羅すること」はそのまま踏襲した.また,各領域において,それを専門とする専門家が分担執筆した点は従来同様であるが,第5 版も新たな専門家に参画いただいた.また,分担執筆者の独断や偏りを避けるため,相互に厳密なpier review を従来通りに行った.

これに加え第5 版からは,第4 版をもとに,見出しを見やすくし,図も可能な限りカラー対応とし,読者の理解を深める工夫をした.さらに脳腫瘍のWHO 分類が2021 年に改訂されており,これに準拠するよう改めた.コロナ禍もあり,第4 版から7 年が経過し,当初の予定より発刊時期がかなり遅れてしまったが,充実した見やすい教科書ができたと自負している.

医学や医療を学ぶ多くの方々に,さらに脳神経外科医を目指す人にとって学習の羅針盤となり,有効に活用していただくことを著者一同切に願っている.

最後に,私たちの意図をくんで種々ご助言くださり,編集作業にご尽力くださった三輪書店の川村隆幸氏,久瀬幸代氏に厚くお礼申し上げたい.


2024年7月

編者を代表して
竹島秀雄

目次

1.神経系の形態と機能・・・武笠晃丈

中枢神経系

 1.大脳

  1)終脳(大脳半球)

  2)大脳辺縁系

  3)間脳

 2.脳幹

  1)中脳

  2)橋

  3)延髄

 3.小脳

 4.脊髄

 5.運動・感覚系中枢伝導路

  1)運動伝導路

  2)感覚伝導路

 6.中枢神経系の血管

  1)脳の血管系

  2)脊髄の血管系

 7.脳脊髄液系

末梢神経系

 1.脳神経

  1)嗅神経(Ⅰ)

  2)視神経(Ⅱ)

  3)動眼神経(Ⅲ)

  4)滑車神経(Ⅳ)

  5)外転神経(Ⅵ)

  6)三叉神経(Ⅴ)

  7)顔面神経(Ⅶ)

  8)聴神経(Ⅷ)

  9)舌咽神経(Ⅸ)

  10)迷走神経(Ⅹ)

  11)副神経(Ⅺ)

  12)舌下神経(Ⅻ)

 2.脊髄神経

  1)頚神経叢

  2)腕神経叢

  3)腰神経叢

  4)仙骨神経叢

  5)陰部神経叢

  6)尾骨神経叢

 3.自律神経

  1)副交感神経

  2)交感神経

 4.筋肉と神経支配

 5.筋紡錘と腱紡錘

神経組織と機能

 1.神経細胞

  1)神経細胞の情報伝達

  2)神経伝達物質

  3)髄鞘

 2.膠細胞

  1)大膠細胞

  2)小膠細胞(マイクログリア)

頭蓋,脊柱,髄膜

 1.頭蓋

  1)神経頭蓋

  2)顔面頭蓋

 2.髄膜

  1)硬膜

  2)くも膜

  3)軟膜

 3.脊柱と靱帯

2.主要神経症候と病態

頭蓋内圧亢進・・・貴島晴彦

 1.病態

  1)頭蓋内圧とは

  2)頭蓋内圧-容積曲線

  3)頭蓋内圧亢進による脳障害

 2.頭蓋内圧亢進の徴候

  1)頭痛

  2)嘔吐

  3)視力障害,うっ血乳頭

  4)外転神経麻痺

  5)意識障害

  6)Cushing反応

 3.診断

 4.治療

  1)一般的注意

  2)浸透圧利尿薬

  3)ステロイド療法

  4)バルビツレート療法

  5)低体温療法

  6)手術

脳ヘルニア・・・貴島晴彦

 1.病態と症候

  1)テント切痕ヘルニア

  2)大脳鎌ヘルニア

  3)大後頭孔ヘルニア

 2.脳ヘルニアの診断

 3.画像診断

  1)鉤ヘルニア

  2)中心性ヘルニア

  3)上行性テント切痕ヘルニア

  4)大脳鎌ヘルニア

  5)大後頭孔ヘルニア

 4.対策と治療

脳浮腫・・・貴島晴彦

 1.病態

 2.血液脳関門

 3.発生機序からみた分類

  1)血管性脳浮腫

  2)細胞毒性脳浮腫

  3)間質性脳浮腫

 4.脳浮腫の診断

 5.脳浮腫の治療

  1)浸透圧利尿薬

  2)利尿薬

  3)ステロイド薬

意識障害・・・貴島晴彦

 1.病態

 2.意識障害の分類

 3.特殊な型の意識障害

  1)無動性無言症

  2)失外套症候群

  3)閉じ込め症候群

  4)遷延性植物状態

  5)脳死

 4.意識障害の診断と治療

  1)急性期の意識障害患者に対する診断と治療

頭痛・・・永廣信治

 1.病態

 2.分類

  1)一次性頭痛(機能性頭痛)

  2)二次性頭痛(症候性頭痛)

 3.診断

  1)年齢・性差

  2)家族歴

  3)痛みの性質,部位

  4)増悪因子の有無

  5)神経症状の有無

 4.治療

  1)片頭痛の治療

  2)群発頭痛の治療

  3)緊張型頭痛の治療

痙攣(けいれん)・・・中田光俊

 1.病態

 2.分類

  1)てんかん性痙攣

  2)脳神経外科疾患と痙攣

  3)非てんかん性痙攣

 3.診断

  1)発症の様式

  2)発症年齢,既往歴,家族歴

  3)随伴症状

  4)画像検査,脳波検査

 4.治療

高次脳機能障害・・・中田光俊

 1.病態

 2.分類

  1)見当識と注意

  2)失認

  3)無視症候群

  4)記憶

  5)言語機能

  6)運動行為

  7)遂行機能

 3.診断

 4.治療

3.診断法・・・生塩之敬

問診

 1.主訴

  1)頭痛

  2)意識障害

  3)てんかん発作

  4)精神症状

  5)視力・視野異常,複視,聴力障害

  6)脱力,しびれ感,歩行障害,不随意運動

  7)外観の異常

  8)外傷

  9)その他

 2.現病歴

  1)発症の時期

  2)発症の状況

  3)症状の経過

  4)前治療の効果

 3.既往歴

 4.家族歴

診察

 1.視診

  1)全身的異常

  2)頭部の異常

  3)顔面の異常

  4)背部の異常

 2.触診,聴診

 3.神経系検査

  1)ルーチン検査項目と検査法

  2)意識障害の検査と診断

  3)大脳機能障害の検査と診断

  4)言語障害の検査と診断

  5)眼症状の検査と診断

  6)運動障害の検査と診断

  7)感覚障害の検査と診断

4.補助診断法

頭部単純X線撮影・・・宇野昌明

 1.正常像と名称

 2.読影のポイント

  1)頭蓋骨全体の形状,大きさ

  2)頭蓋縫合

  3)指圧痕

  4)トルコ鞍

  5)骨の限局性変化(破壊,肥厚,変形など)

  6)頭蓋内石灰化

  7)骨折

  8)頭蓋内異物,空気

  9)頭蓋頚椎接合部,上部頚椎

CT(コンピュータ断層撮影)・・・宇野昌明

 1.高吸収域を示すもの

 2.低吸収域を示すもの

 3.造影CT

 4.造影される理由

MRI(核磁気共鳴画像法)・・・宇野昌明

 1.MRIの信号強度

 2.造影MRI

  1)拡散強調MRI画像

  2)レアーMRI画像

  3)灌流MRI画像

  4)磁化率強調画像

脳血管撮影・・・宇野昌明

 1.三次元CT angiography(3D-CTA)

 2.MR angiography(MRA)

 3.通常の脳血管撮影

  1)検査手技

  2)検査の適応

  3)合併症

超音波(エコー)検査・・・宇野昌明

 1.頚部血管超音波検査(頚部血管エコー)

 2.経頭蓋超音波検査

 3.経食道心エコー図検査

脳脊髄液検査・・・國枝武治

 1.脳脊髄液採取の方法

 2.脳脊髄液圧

 3.脳脊髄液の性状

 4.脳脊髄液検査の禁忌と適応

脳波・・・國枝武治

 1.記録方法

 2.正常脳波

 3.異常脳波と脳波検査の適応

脳機能検査・・・國枝武治

 1.誘発電位

  1)SEP

  2)ABR

  3)VEP

 2.解剖学的な機能領域の同定

 3.機能的MRI

局所脳血流量測定・・・髙木康志

 1.CTによる脳血流量測定

 2.MRI灌流画像

 3.SPECT

 4.脳血管反応性検査(acetazolamide負荷SPECT)

 5.PET

血液生化学的検査・・・國枝武治

 1.腫瘍マーカー

  1)α-フェトプロテイン

  2)ヒト絨毛性ゴナドトロピン

  3)胎盤性アルカリホスファターゼ

 2.脳神経外科における内分泌学的検査

  1)下垂体前葉

  2)下垂体後葉

5.基本的処置と手術手技・・・國枝武治

腰椎穿刺

 1.適応

 2.方法

腰椎くも膜下腔ドレナージ

 1.目的

 2.方法

 3.LP shunt

脳室ドレナージ

 1.目的

 2.方法

 3.手技の実際

脳室-腹腔シャント術

 1.目的

 2.方法

開頭術

 1.体位

  1)仰臥位

  2)側臥位

  3)腹臥位

  4)座位

 2.開頭術の基本操作

  1)頭皮切開

  2)穿頭,開頭

  3)硬膜切開

  4)硬膜閉鎖

 3.さまざまな開頭

  1)前頭側頭開頭

  2)前頭開頭(両側前頭開頭)

  3)頭頂開頭

  4)側頭開頭

  5)後頭開頭

  6)正中後頭下開頭

  7)外側後頭下開頭

脳神経外科で用いる手術機器

 1.手術用顕微鏡

 2.ナビゲーション装置

 3.内視鏡手術装置

 4.外視鏡手術装置

 5.定位脳手術装置

6.血管内治療・・・間瀬光人

使用器材

 1.デジタル減算血管造影装置

 2.カテーテル類

  1)ガイディングカテーテル

  2)マイクロカテーテル

  3)マイクロガイドワイヤー

  4)カテーテルとガイドワイヤーの組み立て

 3.塞栓物質

  1)粒子塞栓物質

  2)離脱式コイル

  3)液体塞栓物質

  4)ステント

脳動脈瘤塞栓術

機械的血栓回収療法

バルーン・テスト・オクルージョン

7.脳腫瘍

脳腫瘍とは・・・武笠晃丈

脳腫瘍の分類・・・武笠晃丈

脳腫瘍の発生・・・武笠晃丈

 1.原発性脳腫瘍の割合

 2.脳腫瘍の好発部位

 3.脳腫瘍の好発年齢

脳腫瘍の分子生物学・・・武笠晃丈

 1.グリオーマにおける遺伝子異常の同定

 2.DNAメチル化

 3.脳腫瘍の発生に関わるシグナル伝達系

 4.その他の重要な脳腫瘍関連遺伝子異常

脳腫瘍の発生原因・・・武笠晃丈

症候・・・中田光俊

 1.一般症候

  1)脳腫瘍による頭蓋内圧亢進の発生

  2)痙攣発作

 2.局所症状(巣症状)

  1)テント上腫瘍

  2)テント上中心部腫瘍

  3)テント下腫瘍

診断・・・中田光俊

 1.脳腫瘍の診断

 2.補助診断

  1)頭部単純X線撮影

  2)CT

  3)MRI

治療・・・中田光俊

グリオーマ(神経膠腫)・・・中田光俊

 1.星細胞系腫瘍

  1)高分化型星細胞腫

  2)未分化型星細胞腫

 2.乏突起膠細胞系腫瘍

  1)乏突起膠腫IDH変異1p19q共欠失grade 2

  2)乏突起膠腫IDH変異1p19q共欠失grade 3

 3.上衣細胞系腫瘍

  1)上衣腫

脈絡叢腫瘍・・・橋本直哉

 1.病理

 2.症状

 3.診断

 4.治療

神経細胞系腫瘍・・・橋本直哉

 1.病理

 2.症状

 3.診断

 4.治療

松果体細胞系腫瘍・・・橋本直哉

 1.病理

 2.症状

 3.診断

 4.治療

胎児性細胞由来の腫瘍・・・橋本直哉

 1.髄芽腫

  1)病理

  2)症状

  3)診断

  4)治療

髄膜腫・・・竹島秀雄

 1.病理

 2.症状

  1)円蓋部髄膜腫

  2)傍矢状洞髄膜腫

  3)大脳鎌髄膜腫

  4)蝶形骨縁髄膜腫

  5)鞍結節部髄膜腫

  6)テント髄膜腫

  7)嗅窩部髄膜腫

  8)小脳橋角部髄膜腫

  9)脳室内髄膜腫

  10)視神経鞘髄膜腫

  11)海綿静脈洞髄膜腫

  12)その他

 3.診断

 4.治療

下垂体神経内分泌腫瘍(PitNET)・・・甲村英二

 1.頻度

 2.発生部位

 3.病理

 4.分類

  1)腫瘍の大きさによる分類

  2)内分泌学的症状による分類

  3)病理組織学的分類

 5.画像診断

  1)頭部単純X線像

  2)CT

  3)MRI

  4)脳血管撮影

 6.症状

  1)局所圧迫症状

  2)内分泌学的症状

 7.下垂体腫瘍の各型の臨床症状,治療

  1)非機能性下垂体腫瘍

  2)機能性下垂体腫瘍

 8.経蝶形骨洞手術

 9.治療成績,予後

頭蓋咽頭腫・・・甲村英二

 1.頻度

 2.発生部位

 3.病理組織像と臨床病型

 4.症状

  1)視力・視野障害

  2)下垂体機能低下

  3)視床下部障害

  4)頭蓋内圧亢進症状

 5.画像診断

 6.鑑別診断

 7.治療

神経鞘腫・・・甲村英二

 1.頻度

 2.発生部位

 3.病理

 4.前庭神経鞘腫

  1)症状

  2)診断

  3)鑑別診断

  4)治療

胚細胞腫・・・竹島秀雄

 1.頻度,好発年齢

 2.発生部位,性差

 3.症状

 4.病理組織型と腫瘍マーカー,分子生物学的知見

 5.画像診断

 6.鑑別診断

  1)松果体部発生例

  2)神経下垂体部胚細胞腫

 7.治療

血管芽腫・・・竹島秀雄

 1.頻度

 2.発生部位

 3.病理

 4.症状

 5.検査所見

 6.画像診断

 7.治療

脊索腫・・・橋本直哉

 1.頻度

 2.病理

 3 症状

 4 診断

 5 治療

中枢神経原発悪性リンパ腫・・・大西丘倫

 1.概念,定義

 2.病因

 3.頻度

 4.発生部位

 5.病理組織像

 6.症状

 7.診断

  1)画像診断

  2)髄液検査

 8.治療

転移性脳腫瘍・・・武笠晃丈

 1.概念,定義

 2.種類と頻度

 3.症状

 4.診断

 5.治療

頭蓋骨腫瘍・・・橋本直哉

 1.概念,定義

 2.症状

 3.分類

  1)骨腫

  2)類上皮腫

  3)転移性頭蓋骨腫瘍

  4)ランゲルハンス組織球症

  5)線維性骨形成異常

神経皮膚症候群に伴う脳腫瘍・・・竹島秀雄

 1.概念,定義

 2.神経線維腫症

  1)神経線維腫症1型(NF1)

  2)神経線維腫症2型(NF2)

 3.結節性硬化症

 4.von Hippel-Lindau病(小脳・網膜血管腫症)

 5.Sturge-Weber症候群

8.脳血管障害

分類・・・宇野昌明

 1.出血性脳血管障害

 2.虚血性脳血管障害

  1)脳梗塞

疫学・・・宇野昌明

 1.死亡率

 2.患者数

 3.危険因子

  1)年齢

  2)性差

  3)高血圧

  4)糖尿病

  5)心臓病

  6)その他の危険因子

診断・・・森岡基浩

 1.発症のしかた

 2症状の種類と診断

 3.画像診断

  1)CT

  2)MRI

  3)脳血管撮影(DSA)

  4)SPECT

  5)超音波検査

治療・・・森岡基浩

脳動脈瘤・・・宇野昌明

 1.囊状動脈瘤

  1)頻度

  2)危険因子

  3)年齢,性差

  4)病因,病理

  5)破裂時の病態

  6)症状

  7)診断

  8)治療

 2.その他の動脈瘤

  1)大型および巨大脳動脈瘤

  2)解離性脳動脈瘤

  3)細菌性脳動脈瘤

未破裂脳動脈瘤・・・森岡基浩

 1.分類,頻度

 2.破裂率

 3.治療方針

高血圧性脳出血・・・髙木康志

 1.疫学

 2.病因,病理,病態

 3.発生部位

 4.症状

  1)局所症状

  2)圧迫症状

  3)全身症状

 5.診断

 6.治療

脳動静脈奇形・・・髙木康志

 1.疫学

 2.病因

 3.病理

 4.病態

 5.症状

  1)出血

  2)痙攣

  3)一過性神経症状あるいは進行性神経症状

  4)雑音の聴取

 6.診断

  1)CT

  2)MRI

  3)脳血管撮影

 7.治療

 8.手術(摘出術)

その他の血管奇形・・・髙木康志

 1.海綿状血管腫

 2.静脈性血管奇形

 3.Galen大(大脳)静脈瘤

硬膜動静脈瘻・・・間瀬光人

 1.原因

 2.頻度

 3.好発部位と診断,治療

  1)海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻

  2)横洞-S状静脈洞部硬膜動静脈瘻

  3)頚動脈海綿静脈洞瘻

虚血性(閉塞性)脳血管障害・・・森岡基浩

 1.虚血性脳血管障害の病態

  1)脳循環の特殊性

  2)脳血流障害と神経細胞障害

  3)ペナンブラ

  4)再開通

  5)虚血の程度と時間

 2.脳梗塞の診断と治療

  1)心原性脳塞栓

  2)アテローム血栓性脳梗塞

  3)ラクナ梗塞

  4)その他の脳梗塞

もやもや病(Willis動脈輪閉塞症)・・・森岡基浩

 1.病態

 2.疾患の特徴

  1)人種差

  2)発症時期

  3)性差

  4)発生率と家族歴

 3.症状

 4.診断

 5.画像検査

  1)CT

  2)MRI

  3)MRA

  4)脳血管撮影

  5)脳血流検査

 6.もやもや病に対する内科的治療

 7.もやもや病に対する手術

  1)直接的血行再建術

  2)間接的血行再建術

  3)術後合併症

静脈洞血栓症・・・森岡基浩

 1.病態

 2.原因

 3.症状

 4.画像診断

  1)CT

  2)MRI

 5.治療

9.頭部外傷・・・甲村英二

頭部外傷とは

頭部外傷の疫学と病態生理

頭部外傷患者の初期治療

 1.軽症患者の初期治療

 2.重症患者の初期治療

 3.頭部外傷患者の画像診断

頭蓋骨骨折

 1.頭蓋骨線状骨折

 2.頭蓋骨陥没骨折

  1)閉鎖性陥没骨折

  2)開放性陥没骨折

外傷性頭蓋内出血

 1.急性硬膜外血腫

 2.急性硬膜下血腫

 3.外傷性脳内血腫

 4.外傷性くも膜下出血

脳挫傷

びまん性脳損傷

 1.びまん性軸索損傷

 2.びまん性脳腫脹

 3.脳震盪

重症患者の集中管理

 1.頭蓋内圧(ICP)の測定と管理

 2.頭位挙上

 3.過換気療法

 4.浸透圧利尿薬(マンニトール,グリセオール®)

 5.バルビツレート療法

 6.低体温療法(脳低温療法)

合併病態,特殊病態

 1.髄液漏と気脳症

 2.頭部外傷後のてんかん

 3.外傷性血管障害

  1)頚部血管の損傷

  2)外傷性頚動脈海綿静脈洞瘻

  3)外傷性脳動脈瘤

  4)慢性硬膜下血腫

小児の頭部外傷

 1.小児重症頭部外傷

 2.新生児硬膜下血腫

 3.新生児の頭血腫

 4.乳幼児急性硬膜下血腫

 5.進行性(拡大性)頭蓋骨骨折

 6.外傷後にできた頭部のこぶ

 7.小児急性硬膜外血腫

 8.被虐待児症候群

高齢者の重症頭部外傷

10.先天異常・・・埜中正博

分類

診断

治療

神経管閉鎖過程の障害

 1.二分脊椎

  1)囊胞性二分脊椎

  2)潜在性二分脊椎

  3)腰仙部脂肪腫

  4)先天性皮膚洞

  5)終糸脂肪腫,終糸肥厚症

  6)割髄症

 2.二分頭蓋(頭蓋裂,脳瘤)

脳胞形成過程の障害

 1.全前脳胞症

 2.脳梁欠損症

細胞移動過程の障害

 1.裂脳症(真性孔脳症)

 2.滑脳症

 3.厚脳症

 4.多小脳回症

 5.異所性灰白質(異所性細胞症)

後頭蓋窩の脳形成異常

 1.Dandy-Walker症候群

 2.Chiari奇形(Arnold-Chiari奇形)

頭蓋骨縫合の早期癒合

 1.頭蓋縫合早期癒合症,狭頭症

  1)非症候群性頭蓋縫合早期癒合症

  2)症候群性頭蓋縫合早期癒合症

 2.治療

頭蓋頚椎移行部の奇形

 1.扁平頭蓋底

 2.頭蓋底陥入症

 3.環椎後頭骨癒合

 4.環軸変位(環椎軸椎脱臼)

 5.Klippel-Feil症候群

くも膜の形成異常

 1.くも膜囊胞

11.水頭症・・・間瀬光人

水頭症とは

 1.概念

 2.病態

  1)髄液腔の解剖

  2)髄液産生吸収と髄液動態

  3)水頭症の原因

  4)水頭症による病理学的変化

小児期の水頭症

 1.病因

 2.症状,徴候

  1)乳幼児期

  2)乳幼児期以降

 3.補助診断

  1)頭部単純X線撮影

  2)超音波検査

  3)CT

  4)MRI

 4.治療

  1)脳脊髄液を頭蓋外の体腔へ誘導する方法

  2)脳脊髄液を頭蓋内で短絡させる方法

 5.予後

成人にみられる水頭症

 1.正常圧水頭症

  1)概念

  2)病因

  3)症状

  4)診断法

  5)鑑別診断

  6)治療

 2.中脳水道狭窄(閉塞)による水頭症

  1)概念

  2)原因

  3)症状,徴候

  4)補助診断法

  5)治療

硬膜下液貯留

 1.概念

 2.病因

 3.症状,徴候

 4.補助診断

 5.治療

12.中枢神経系の炎症性疾患・・・埜中正博

分類

髄膜炎

 1.細菌性髄膜炎

  1)病因

  2)症状

  3)検査所見

  4)治療

 2.ウイルス性髄膜炎

 3.結核性髄膜炎

ヘルペス脳炎

脳膿瘍

 1.病態と組織像

  1)初期脳炎期

  2)後期脳炎期

  3)初期被膜形成期

  4)後期被膜形成期

 2.原因

  1)開放性頭部外傷

  2)頭蓋外隣接組織からの直接波及

  3)血行性

  4)原因不明

 3.発生部位

 4.年齢

 5.起炎菌

 6.症状

  1)炎症症状

  2)頭蓋内圧亢進症状

  3)局所神経症状

 7.診断

 8.治療

 9.予後

硬膜下膿瘍

 1.発生部位

 2.症状

 3.画像診断

 4.治療

硬膜外膿瘍

 1.症状

 2.画像診断

 3.治療

頭蓋骨骨髄炎

脳結核腫

真菌感染症

 1.クリプトコッカス髄膜炎,脳クリプトコッカス症

 2.カンジダ症

 3.アスペルギルス症

脳寄生虫感染症

 1.脳肺吸虫症

 2.脳日本住血吸虫症

 3.有鉤囊虫症

 4.包虫症

 5.トキソプラズマ症

肥厚性硬膜炎

13.機能的脳神経外科・・・貴島晴彦

運動異常症(不随意運動症,痙縮)

 1.Parkinson病

  1)症状

  2)原因

  3)診断

  4)治療

 2.本態性振戦

  1)病態

  2)治療

 3.ジストニア

  1)病態

  2)治療

 4.痙性斜頚(頚部ジストニア)

  1)病態

  2)治療

 5.顔面痙攣(片側顔面痙攣)

  1)病態

  2)治療

 6.痙縮,痙性麻痺

  1)病態

  2)治療

難治性疼痛

 1.難治性疼痛とは

  1)病態

  2)難治性疼痛の種類

 2.三叉神経痛

 3.神経障害性疼痛

てんかん

 1.てんかんとは

 2.てんかんの薬物治療,手術適応

 3.てんかんの検査

  1)てんかんの一般的検査

  2)手術適応検討のための検査

  3)てんかんの手術のための検査

  4)神経心理検査

 4.てんかんの手術法

  1)切除手術

  2)離断手術

  3)緩和手術

 5.手術対象となるてんかんの代表例

  1)内側側頭葉てんかん

  2)皮質形成異常症

  3)腫瘍などに伴うてんかん

  4)その他

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書籍情報

  • ISBN:9784895908245
  • ページ数:640頁
  • 書籍発行日:2024年8月
  • 電子版発売日:2024年8月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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