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- 臨床画像 2018年1月号 大動脈疾患の画像診断
商品情報
内容
■特集:大動脈疾患の画像診断:画像所見・画像からみた自然史・治療効果判定
序説
CTからみた大動脈疾患の自然史
急性期大動脈疾患の画像診断
ほか
序文
序説
本号の特集には,大動脈疾患の画像診断を取り上げた。いうまでもなく,急性大動脈解離や腹部大動脈瘤の破裂などは重要な救急疾患であり,また大動脈炎症候群(高安病)はわが国の女性に多いことで知られる特徴的な疾患である。ただし,一般に心血管系の病変は病理所見が得がたく,腫瘍性病変もまれなために,画像と病理を対比することは困難である。上記のような急性期病変ではなおさらである。従って,綺麗な病理標本の写真は少なくなり,一般の放射線科医には物足りなさもあると考える。
しかし,近年の画像診断の進歩,特にCTの高速化と人口の高齢化により,われわれ放射線科医が大動脈疾患を目にすることが多くなった。今回取り上げられた"慢性期・高齢者の大動脈病変"はその1つである。例えば,偶然発見した大動脈病変について,どの程度まで突っ込んだ所見を書くべきか,次の一手は何なのか,日常悩むところであるが,伊東伸剛先生らにはこの病態やマネジメントについて丁寧に解説していただいた。またそのような大動脈疾患を読影するには疾患の自然史を知ることが重要である。
先に述べたとおり,大動脈疾患では病理学的に自然史を追っていくことはできないが,CTがその代わりを担っているといっても過言ではない。大塚哲洋先生らにはCTからみた大動脈疾患の自然史について,豊富な経験を基に述べていただいた。
先述したとおり,人口の急速な高齢化に伴い,大動脈疾患を有する患者も高齢化している。多くの大動脈疾患は動脈硬化症や高血圧を合併しており,心機能や腎機能などが低下している症例も多い。この点で,大動脈疾患の治療法は低侵襲的なことが望ましい。本特集ではIVR医および血管外科医に,その治療法の現状を述べていただいた。本特集ではその他,大動脈の急性期病変や炎症性病変の画像診断,その主役であるCTと比べた場合のMRIの有用性や特長についても取り上げている。
今回の特集が,心血管系の画像診断に興味をもつ先生方だけではなく,普段の読影のなかで大動脈疾患を拾い上げたものの次なる一手に悩まれている先生方にも,十分有益であることを望んでいる。
天野康雄
目次
特集:大動脈疾患の画像診断:画像所見・画像からみた自然史・治療効果判定
序説
CTからみた大動脈疾患の自然史
急性期大動脈疾患の画像診断
慢性期・高齢者の大動脈病変
大動脈疾患のMRI
大動脈炎症性病変
大動脈疾患の治療と効果判定:IVR医の立場から
胸部大動脈疾患に対する低侵襲手術と術後CT評価の重要性
Current Topics
Vascular Plugの現状と応用①
序説
[総論]
1.Vascular Plugの現状
[各論]
2.SGの血流改変
3.肺動静脈瘻
4.術前門脈塞栓術
新連載
悪性リンパ腫の"appearances"[第1回]
中枢神経・頭頸部
連載
特集アドバンストコース[Vol.33, 9月号特集]
肩関節を極める
頭蓋病変の画像診断[第6回]
全身疾患の頭蓋病変
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書籍情報
- ISBN:9784008003801
- ページ数:128頁
- 書籍発行日:2017年12月
- 電子版発売日:2019年9月25日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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