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やさしくわかる放射線治療学改訂第2版
公益社団法人日本放射線腫瘍学会 (監修) / 公益社団法人日本放射線腫瘍学会(JASTRO)教育委員会 (編) / Gakken
商品情報
内容
医学生,研修医,診療放射線技師,看護師などのメディカルスタッフのための決定版テキスト.
序文
序文
『やさしくわかる放射線治療学改訂第2版』が発刊されることを心から歓迎いたします.
放射線治療は手術や薬物療法とともにがん治療において中心的な役割を担い,患者の命と健康を守るために貢献し続けてきました.近年,科学技術の進歩とともにさらに急速な進化を遂げ,コンピューター技術やAI技術をいち早く医療に取り入れることで,私たちの理想とする高精度な放射線治療がより少ない侵襲で患者へ提供できるようになりました.また,時代とともに放射線治療の対象は拡大し,小児から高齢者まで,そして従前の根治的治療と緩和的治療の概念にとどまらず,遠隔転移に対しても予後改善が期待できる治療として,幅広く行われるようになってきました.これまで外科切除のみが根治的治療であった領域ですら,高精度放射線治療がそれに並ぶ治療として選ばれるようになってきました.免疫チェックポイント阻害薬に象徴される薬物療法の進歩が,個々のがん患者の生き方を変えるなかで,テイラーメイド化された放射線治療の重要性が,より強く社会に認識されるようになりつつあります.
この改訂版は,当学会で教育的立場にある第一線の熱意ある放射線治療専門医の方々によって執筆されました.初版のコンセプトを引き継ぐとともに,放射線治療領域での近年の大幅な進歩と技術の発展,臨床的なデータの蓄積を反映させた本となっています.放射線治療にかかわるすべての医療従事者,他診療科の医師・看護師,診療放射線技師,医学物理士,研修医,これから放射線治療専門医を目指す若手放射線科専攻医,さらにはすでに長く放射線治療に携わってきた医師等に向けて,放射線治療の基礎から臨床まで,そして近年の新たな知識と洞察をとてもわかりやすく提供しています.
本書が多くの読者にとって有益な情報源となり,放射線治療をより身近に感じ,その理解と実践のガイドとなることに期待します.そして,放射線治療のさらなる普及と発展につながり,皆様の目の前のがん患者への治療に役立つようになることを願っています.
2024年2月
公益社団法人 日本放射線腫瘍学会 理事長 宇野 隆
目次
第1章 放射線治療とは
1 がん治療における放射線治療
1 放射線治療の特徴
第2章 放射線治療の実際
1 緩和/緊急照射
1 転移性骨腫瘍
2 転移性脳腫瘍
3 脊髄圧迫症候群
4 上大静脈症候群
2 中枢神経系
1 神経膠腫
2 髄芽腫
3 脳胚腫
4 脳原発性悪性リンパ腫
5 聴神経腫瘍
3 頭頸部
1 喉頭がん
2 舌がん・口腔内がん
3 上咽頭がん
4 中咽頭がん
5 下咽頭がん
6 甲状腺がん
7 鼻副鼻腔がん
4 肺・縦隔
1 非小細胞肺がん
2 小細胞肺がん
3 肺がんに対する緩和照射
4 肺がんへの放射線治療に伴う有害事象
5 乳腺
1 乳がん
6 消化器
1 食道がん
2 直腸がん
3 肛門がん
4 膵臓がん
5 肝臓がん
7 泌尿器
1 膀胱がん・尿路系腫瘍
2 精巣腫瘍
3 前立腺がん
8 婦人科
1 子宮頸がん
2 子宮体がん
3 腟がん・外陰がん
9 悪性リンパ腫・造血器
1 ホジキンリンパ腫
2 非ホジキンリンパ腫
3 骨髄腫
10 皮膚
1 皮膚がん
11 小児
1 総論97 相部則博
2 神経芽腫
3 腎腫瘍
4 横紋筋肉腫
5 骨・骨外性Ewing肉腫
12 良性腫瘍
1 ケロイド
2 甲状腺眼症
重点項目
第3章 放射線治療の考え方
1 がん治療における放射線治療
1 放射線治療の目的・種類
2 放射線治療可能比
3 放射線治療の施行手順
2 放射線治療での有害事象
1 正常組織への影響,放射線感受性
2 耐容線量と有害事象
3 放射線の影響
1 放射線の人体への影響(確定的影響,確率的影響)
2 放射線による発がん
4 放射線治療における放射線防護と安全管理
1 放射線防護の基本
2 放射線管理区域とは
3 外部被曝,内部被曝からの防護
4 放射線業務従事者の管理
重点項目
第4章 放射線治療のための物理学
1 放射線とは
1 放射線の種類
2 放射線線量と単位
3 放射性同位元素とは
4 放射線量の計測
5 線量分布とは
2 放射線治療計画
1 外部放射線治療の照射までの流れ
2 放射線治療での標的(体積)について
3 放射線治療計画の立て方
4 密封小線源治療の照射までの流れ
3 放射線の照射法
1 放射線発生装置(リニアック)と外部放射線治療法(3次元原体照射,全身照射)
2 高精度放射線治療とは(STI,IMRT,IGRT)
3 粒子線治療(陽子線,炭素線〔重粒子〕)
4 密封小線源治療法(腔内照射,組織内照射,モールド照射)
5 (RI)内用療法(非密封小線源治療法)
4 QA・QC 1 QA・QCとは
重点項目
第5章 放射線治療のための生物学
1 放射線治療の生物学的原理
1 放射線によるDNA損傷と修復
2 放射線による細胞死と細胞生存率曲線
2 放射線効果の修飾
1 細胞周期
2 酸素効果
3 4R(回復・再分布・再増殖・再酸素化)
4 線量率効果
5 線エネルギー付与
6 化学療法の併用,放射線増感剤,温熱効果
3 放射線治療での時間的線量配分
1 分割照射の基礎
2 さまざまな分割照射法について(通常分割,多分割,寡分割)
重点項目
文献
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書籍情報
- ISBN:9784059887638
- ページ数:224頁
- 書籍発行日:2024年3月
- 電子版発売日:2024年9月12日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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