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- リハビリナース2024年秋季増刊 回復期リハ看護師が退院支援で知ること・すること25
商品情報
内容
患者さんが地域生活へスムーズに移行できるよう、回復期リハ病棟は退院支援に力を入れる。本書は退院支援についてゴールである退院から逆算し、看護師がいつなにをしなければいけないか解説。多職種の役割や他院の取り組み、地域の資源にいても紹介する。
※以下の写真は許諾の関係により掲載しておりません
・P29 図2 カンファレンスの基本的な流れ
・P41 図1 PT・OT・ST5か条
序文
はじめに
2000年に創設された回復期リハビリテーション病棟(以下、回復期リハ病棟)は、生活を再構築し、地域生活につなぐ場としての役割があります。
しかし、2024年度診療報酬改定は、回復期リハ病棟にとって「体制強化加算の廃止」「リハビリテーション総合計画評価料の廃止」「運動期リハビリ料の上限引き下げ」など、非常に厳しい内容でした。医療機関によっては大きな減収の可能性がありますが、引き続き回復期としての質を求められることに、変わりはありません。
加えて、厚生労働省によると、回復期リハ病棟入院料1・2を届け出ている病院での重症度割合の平均値は40 ~ 50% と、入院患者さんが重症化しています。在宅医療においても、独居高齢者や老々介護の老夫婦世帯の増加など、退院支援がむずかしくなっています。今回、2013年秋季増刊「リハビリ病棟の退院支援」から10年経過し、これまで述べた問題も含め、2025年問題など、退院支援のありかたが以前にくらべむずかしい状況となっています。しかしながら、回復期リハ病棟は、疾病と障害をもった人がふたたび輝いた生活に戻ることを支援し、高齢になっても、障害や疾病があっても、住み慣れた場所で自分らしい生活を続けられ、そして、在宅で継続できるサービスの導入や社会参加を促進する手段なども考慮し、その人の可能性を地域につなぐことには変わりありません。
また、回復期リハ病棟の使命は、①患者さん本人が「今後の生活をどうしていきたいか、どうありたいか」の意思決定支援、②医療倫理の発信~人生会議(アドバンス・ケア・プランニング;ACP)、③どんなに重症であっても期間と回復の程度を見極める、④入院に際してはリスク管理を前提にできるかぎりのことをしっかり行う、⑤在宅に帰ってから患者さんの安全、安心が守られ、その人らしく自立した生活を継続できる――ことです。だからこそ、これまで以上に多くの専門職によるチーム医療を展開し生活の視点をもつ回復期リハ病棟において、看護師の役割が重要となります。看護師は、24時間患者さんに寄り添い、患者さんの思いに沿って支えていくという重要な役割を担っているからこそ、退院に向けての看護師の役割(調整役)は大きいといえます。
あわせて、患者さんの身体的側面だけでなく、心理的、社会的、経済的な側面も考慮した、より総合的なリハケアの提供をチームで行うことが必要です。
回復期リハ病棟で勤務している看護師のみなさんや多職種の方々が、日々の退院支援で困ったとき、本増刊が解決を導くためのヒントとなれば幸いです。
井野辺病院 看護部長 古椎久美
目次
・はじめに
・プランナー・著者一覧
【A章】総論
1 回復期リハ病棟の退院支援の特徴
2 入院から退院までのスケジュール
3 入院時カンファレンスでのゴール設定
4 退院支援のプロセス
5 患者・家族に必要となる支援
6 退院支援における多職種の役割で知ること:看護師
7 退院支援における多職種の役割で知ること:医師
8 退院支援における多職種の役割で知ること:理学療法士/作業療法士/言語聴覚士
9 退院支援における多職種の役割で知ること:医療ソーシャルワーカー
10 退院支援における多職種の役割で知ること:薬剤師
11 退院支援における多職種の役割で知ること:歯科衛生士
12 退院支援における多職種の役割で知ること:管理栄養士
13 退院支援における多職種の役割で知ること:音楽療法士
【B章】ADLごと!入院時期別のすること
1 食事
2 排泄
3 移乗・移動
4 整容・更衣・入浴
5 認知機能
6 服薬管理
【C章】自宅退院のための環境づくりですること
1 自宅情報の調査と活用
2 自宅の環境調整
3 在宅生活に向けた患者・家族の指導
4 生活期医療との連携
【D章】利用できる社会資源の知ること
1 お困りごと・目的別社会資源ガイド
2 知っておきたい社会資源・制度
3 知っておきたい社会資源の使いかた
【E章】退院支援がむずかしい患者さんの事例
1 認知症の患者さん
2 家族の協力が得られない独居の患者さん
3 独居で高齢の患者さん
4 自宅退院を強く希望した独居の患者さん
5 身寄りのない高次脳機能障害の患者さん
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書籍情報
- ISBN:9784840483995
- ページ数:232頁
- 書籍発行日:2024年10月
- 電子版発売日:2024年9月25日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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