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すぐに役立つ脳神経外科救急ハンドブック 改訂3版
日本脳神経外科救急学会 (編集) / メディカ出版
商品情報
内容
脳神経外科救急で行うプレホスピタルケアから問診、鑑別診断、初療処置、検査、緊急治療まで全網羅。
臨床現場の医師・救急スタッフに必要不可欠なエッセンスをまとめた大改訂版。
診断に必要な各種分類・スケール・スコアがダウンロードできる!
序文
序
日本脳神経外科救急学会による本書『すぐに役立つ脳神経外科救急ハンドブック』の初版が発行されたのは2008年2 月であり,これに続く改訂2 版は2015年2 月に刊行されています.その編集コンセプトは,救急医療の現場で脳神経外科のかかわる救急診療に携わる若い脳神経外科医や救急医,コメディカルを対象として,読者がすぐに必要とする最新の診療指針が簡潔に網羅されたハンドブックを作るところにありました.白衣のポケットに入れて,時を選ばない救急現場で身近に活用できる本書の特徴は,おかげさまで多くの若い研修医や医療関係者に支持されてまいりました.
時代はCOVID pandemicへ突入したわけですが,その間も脳神経外科救急に関連する知見の進歩や革新的な治療開発などは枚挙にいとまがないことに加えて,臨床教育現場もCOVIDを踏まえた指導内容に変貌しつつあり,このような状況を踏まえた本書,改訂3 版をようやくここに上梓することができました.今回の改訂でも,「すぐに役に立つハンドブック」としての体裁や最新の情報を「トピックス」として取り上げるなど,読者に支持されてきた初版以来の特徴はそのまま残しながら,各章ごとに複数の編集者が分担して全ての項目を見直した上で,全執筆者に内容の変更あるいは修正を行っていただきました.各項目は,それぞれの脳神経外科救急の専門分野で活躍されている本学会会員の先生方の執筆によるもので,結果として日本脳神経外科救急学会による企画・編集の責任を果たすことのできる内容になったと考えております.
本書が救急の第一線で働く読者の皆様に広く活用され,診療の一助となることを切に願う次第です.
2024年8月
監修 塩川芳昭
編集委員代表 吉野篤緒
編集委員 塩川芳昭 末廣栄一 周郷延雄 中村丈洋 鰐渕昌彦
目次
・序
・改訂2版の序文
・初版の序文
・監修・編集・執筆者一覧
・本書の使い方
【Chapter1】脳神経外科における救急診療
[1 プレホスピタルケア]
1 概念……柳川洋一
2 搬送……井水秀栄
3 情報収集とバイタルサインおよび身体所見(全身観察)……中村光伸
[2 観察,問診から鑑別診断まで]
1 意識障害……守谷俊
・1 意識障害患者の診療手順
・2 Adams-Strokes発作
・3 肝性脳症
・4 CO2ナルコーシス
・5 低血糖
・6 解離性(転換性)障害(ヒステリー)
・7 薬物中毒
2 頭痛……稲桝丈司・加藤庸子
3 痙攣……石田裕樹・渡部寿一
4 めまい……中村丈洋
5 運動・感覚障害……中村光伸
6 言語障害……津村龍
7 小児と高齢者への対応……佐久間潤
〈トピックス1〉虐待……佐久間潤
[3 初療処置]
1 気道確保……山田実貴人
2 人工呼吸……山田実貴人
3 循環管理(ショック・血圧管理)……若杉雅浩
4 体温管理……宍戸 肇・河北賢哉
5 外傷の処置
・1 外傷初期診療……大貫隆広
・2 頭部・顔面の創傷処置……大貫隆広
6 神経モニタリング(ICP・持続脳波など)……小泉博靖
7 頭蓋内圧管理……土師康平
8 栄養・体液管理……八ツ繁 寛
9 凝固・線溶系の管理……武 裕士郎・栗田浩樹
10 神経集中治療における薬物治療……山田哲久
〈トピックス2〉抗血栓薬に対する中和療法……末廣栄一
〈トピックス3〉脳神経外科救急初療処置にかかわる看護師の役割……百田武司
[4 リスクマネジメント]
1 医療安全……高橋 恵
2 災害医療……伊藤勝博
3 検死と死後の対応……本多ゆみえ
【Chapter2】検査と診断
[1 画像診断]
1 単純撮影・CT……厚見秀樹
2 MRI……藤田浩二
3 脳血管撮影……木倉亮太・竹田理々子
4 頚動脈エコー……庄田健二・出雲 剛
[2 その他の検査・診断]
1 脳波……江夏 怜
2 外傷迅速簡易超音波検査(FAST)……横堀將司
〈トピックス4〉HERS……守谷 俊
3 臓器提供に向けた法的脳死判定……小野 元
【Chapter3】緊急治療
[1 血管障害]
ⅰ 虚血性血管障害
1 脳梗塞
・1 総論……内田和孝・吉村紳一
・2 血栓溶解薬(t-PA)……津村 龍
・3 血管内治療……今村博敏
ⅱ 出血性血管障害
1 SAH
・1 総論……武 裕士郎・栗田浩樹
・2 直達手術……花岡吉亀・堀内哲吉
・3 血管内治療……平松 亮
2 脳内出血
・1 総 論……豊田 泉
・2 顕微鏡手術……松原博文・出雲 剛
・3 神経内視鏡手術……山本拓史
・4 血管内治療……西 秀久・石井 暁
ⅲ その他の血管障害
1 主幹動脈解離
・1 総論……竹田理々子
・2 内科的治療……吉村晋一・宮田真友子
・3 直達手術……武 裕士郎・栗田浩樹
・4 血管内治療……村井 智・菱川朋人
2 もやもや病
・1 総 論……髙橋 淳
・2 内科的治療……藤村 幹
〈トピックス5〉急性期の外科治療……藤村 幹
[2 外傷]
1 頭部外傷
・1 総論……末廣栄一
・2 骨折……奥野憲司
・3 脳挫傷……前田 剛
・4 頭蓋内血腫……大谷直樹
・5 慢性硬膜下血腫……藤山雄一
2 脊椎脊髄損傷
・1 診断と全身管理……下川宣幸
・2 手術……内門久明
3 顔面外傷……本島卓幸
4 多発外傷……横堀將司
5 頭蓋内および脊椎内異物……中村俊介
6 スポーツ頭部外傷……前田 剛
7 軽症・中等症頭部外傷……戸村 哲
8 外傷に伴う低髄液圧症候群……重森 裕
[3 感染]
1 中枢神経系感染症……松田直之
2 COVID-19……山田哲久
[4 小児脳神経外科]
1 水頭症……埜中正博
2 脊髄髄膜瘤……栗原 淳
・1 総論(産科,手術室,NICUとの連携)
・2 手術(形成外科との連携)
[5 脳腫瘍]
1 脳腫瘍……角 光一郎
2 下垂体卒中……川端信司・矢木亮吉
3 下垂体機能不全……小椋貴文・黒﨑雅道
【Chapter4】資料(各種分類・スコア・スケール)
1 JCS(Japan Coma Scale)
2 GCS(Glasgow coma Scale)
3 小児用GCS
4 ECS(Emergency Coma Scale)
5 徒手筋力テスト(MMT)
6 GOS(Glasgow Outcome Scale)
7 NIHSS
8 modified Rankin Scale(mRS)
9 Karnofsky Performance Status(KPS)
10 栄養計算に必要な式
11 SAH関連スケール
① WFNS grade
② Hunt and Kosnik grade
③ Hunt and Hess grade
④ Fisher group(CT分類)
12 AVMのgrading(Spetzler-Martin grade)
13 CT分類
① 被殻出血
② 視床出血
14 rt-PA静注療法
15 DWI-ASPECTS(Alberta Stroke Programme Early CT Score)
16 CPSS(Cincinnati Prehospital Stroke Scale)
17 血管内の血流再開TICI(Thrombolysis in Cerebral Infarction)Scale
18 頚部頚動脈:NASCET法
19 ABCD2スコア
20 CHADS2スコア
21 CHA2 DS2 -VAScスコア
22 HAS-BLEDスコア
23 PECARN(Pediatric Emergency Care Applied Research Network)
24 CCHR(Canadian CT Head Rule)
25 NOC(New Orleans Criteria)
26 RASS(Richmond Agitation-Sedation Scale)
・資料ダウンロード方法
・略語一覧
・索引
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書籍情報
- ISBN:9784840485258
- ページ数:368頁
- 書籍発行日:2024年10月
- 電子版発売日:2024年9月27日
- 判:B6変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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