美しい画像で見る内視鏡アトラス 上部消化管

  • ページ数 : 284頁
  • 書籍発行日 : 2024年10月
  • 電子版発売日 : 2024年10月11日
7,920
(税込)
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商品情報

内容

疾患の本質が理解できる,高精細かつ高情報量の画像が満載!
高精細かつ高情報量の「美しい内視鏡画像」が満載で,疾患の本質を理解して診断ができるようになる!腫瘍性病変だけでなく,遭遇率の低い疾患まで幅広い上部消化管疾患を扱った,日常の内視鏡診療に必携の大図鑑!

序文

監修の序

ここに「美しい画像で見る内視鏡アトラス 上部消化管」をお届けする.

2023 年5 月に開催された第105 回日本消化器内視鏡学会総会の際,羊土社編集部の大家有紀子氏から,内視鏡画像アトラスの出版についてお話をいただいた.東大病院でともに内視鏡診療に従事し,同じ研究室を巣立ち,現在,それぞれ帝京大学,東京都健康長寿医療センターで活躍している小田島慎也先生,小野敏嗣先生が編集をお引き受けくださったので,東大消化器内科の関連病院を中心とした信頼のおける先生方に執筆をお願いし,小生自身も監修として本書に携わらせていただくこととなった.

編集者である小田島先生,小野先生の迅速かつ綿密な項目立て,執筆者選定を経て,同年9 月には執筆依頼が出され,その熱意を受けた先生方からも,ほぼ予定通りに原稿を上げていただき,2024 年10 月に発行の運びとなった.企画から1 年強のスケジュールで出版にこぎつけられることは珍しく,羊土社編集部の皆様の力強いサポートに加え,類まれな才能を持つ編集者お二人のご尽力と,素晴らしい原稿を締め切りまでにお寄せくださった執筆者の先生方のご支援ご協力の賜物であると,この場を借りて関係各位に心から感謝の意を表したい.

内視鏡は,アートとサイエンスの融合である.美しい内視鏡画像とは,単に見た目の美しさのみならず,多くを語りかけてくれる情報量の多い画像である.今回取り上げた疾患の中には稀にしか遭遇しないものもあるが,まずは内視鏡画像をじっくりと眺めて目に焼き付けてほしい.視覚から入り,疾患の概要,特徴的な所見と診断,鑑別とピットフォールと読み進めていただければ,自ずとその疾患の本質が理解できるはずである.一人でも多くの内視鏡医に本書を手に取っていただき,日常診療にお役立ていただければ,監修者としてこの上ない幸せである.


2024年9月

東京大学医学部附属病院消化器内科・臨床腫瘍科
藤城光弘


編集の序

近年の内視鏡機器の進歩は著しく,新しい内視鏡システム・スコープが開発されるたびにその画質の向上に驚かされる.その画質の向上により,日常臨床で遭遇する各疾患の内視鏡像が低画質の時代で撮影されたものとは異なっていることを経験する内視鏡医も多いであろう.今回企画された内視鏡アトラスは『美しい画像で見る』という言葉を冠したものである.『美しい画像』には,現在使用できる最新の内視鏡システムが不可欠であり,本書は日常診療で遭遇するさまざまな疾患に対して,可能な限り最新の内視鏡システムで撮影された質の高い画像を厳選して掲載した内視鏡アトラスである.

本書は内視鏡初学者から長期にわたり消化管疾患に携わっているベテラン内視鏡医までの幅広い年代の医師に使用していただくことを目的に企画された.日常臨床で遭遇する上部消化管疾患は食道,胃,十二指腸の腫瘍性病変から炎症性疾患など幅広く存在するが,本書は遭遇する頻度による疾患の分類ではなく,姉妹書の『美しい画像で見る内視鏡アトラス 下部消化管』の分類と合わせることで,読者の使用しやすさを追求した.また各疾患については,遭遇率の低いような疾患についても可能な限りページを割いて載せる一方で,頻度の高い疾患については疾患概要から診断に必要な内視鏡所見,鑑別のためのピットフォール,病理診断に至る情報などを載せることとし,日常の内視鏡診療の際に手元に置く上部消化管疾患の百科事典としての役割だけでなく,上部消化管疾患を学ぼうとする医師の教科書的な読み物として活用いただける書籍となるように心掛けたつもりである.

消化管疾患に対する内視鏡診断には座学としての知識と日常臨床で疾患を目にすることで得られる経験としての知識が必要である.本書を多くの内視鏡診療に携わる医師の方々に使用していただき,より質の高い内視鏡診療の一助となることを期待している.


2024年9月

編者を代表して
小田島慎也

目次

第1章 悪性腫瘍(食道)

1 扁平上皮癌①:表在癌(M~SM)【深川一史,小野敏嗣】

2 扁平上皮癌②:進行癌【深川一史,小野敏嗣】

3 腺癌(含むBarrett腺癌)①:表在癌(M~SM)【小島健太郎】

4 腺癌(含むBarrett腺癌)②:進行癌 【小島健太郎】

5 小細胞癌【小島健太郎】

6 腺扁平上皮癌【木澤温子,七條智聖】

7 非小細胞性未分化癌【伊藤 峻】

8 粘表皮癌【山本信三】

9 神経内分泌腫瘍【木澤温子,七條智聖】

10 悪性黒色腫【植田 錬,横井千寿】

11 悪性リンパ腫【横井千寿】

12 転移性腫瘍【柿本 光】

13 壁内転移【田代 淳,新井雅裕】

14 GIST【大河原 敦】

15 脂肪肉腫【卜部祐司,岡 志郎】

16 癌肉腫【伊藤 峻】

第2章 悪性腫瘍(胃)

H. pylori 感染関連胃癌

1 腺癌①:早期癌(分化型)【七條智聖,北川大貴】

2 腺癌②:早期癌(未分化型)【七條智聖,北川大貴】

3 腺癌③:進行胃癌【北川大貴,七條智聖】

4 残胃癌【北川大貴,七條智聖】

5 除菌後胃癌【小田島慎也】

H. pylori 未感染胃癌

6 腺窩上皮型胃癌【山本信三】

7 胃底腺型胃癌【大木大輔,辻 陽介】

8 印環細胞癌【岡本 真】

9 神経内分泌腫瘍【大河原 敦】

10 悪性黒色腫【神宝隆行】

11 悪性リンパ腫【今野真己】

12 MALTリンパ腫【片岡陽佑,豊島 治】

13 転移性腫瘍【柿本 光】

14 GIST【田代 淳,新井雅裕】

15 脂肪肉腫【伊藤 峻】

第3章 悪性腫瘍(十二指腸)

1 腺癌(非乳頭部)①:早期癌【小田島慎也】

2 腺癌(非乳頭部)②:進行癌【小田島慎也】

3 乳頭腫瘍(腺腫~癌)【保坂祥介,小野敏嗣】

4 神経内分泌腫瘍【小島健太郎】

5 悪性リンパ腫【石橋 嶺,辻 陽介】

6 GIST【石橋 嶺,辻 陽介】

第4章 良性~境界領域腫瘍(食道)

1 乳頭腫【加藤知爾】

2 グリコーゲン・アカントーシス【森 仁志,七條智聖】

3 異所性皮脂腺【和田友則】

4 炎症性ポリープ(逆流性)【岩田琢磨,中込 良】

5 粘膜下腫瘍(非悪性)【神宝隆行】

6 囊胞【小野敏嗣】

7 孤立性静脈拡張【神宝隆行】

8 顆粒細胞腫【片岡陽佑,和田友則】

9 扁平上皮内腫瘍【小田島慎也】

第5章 良性~境界領域腫瘍(胃)

1 胃底腺ポリープ【大河原 敦】

2 過形成性ポリープ【今野真己】

3 炎症性線維性ポリープ【大木大輔,辻 陽介】

4 hamartomatous inverted polyp【大木大輔,辻 陽介】

5 胃腺腫【森 仁志,七條智聖】

6 粘膜下腫瘍(非悪性)【山本信三】

7 Kaposi肉腫【竜野稜子,横井千寿】

8 胃グロムス腫瘍【山中将弘,秋山純一】

第6章 良性~境界領域腫瘍(十二指腸)

1 リンパ管腫【片岡陽佑,和田友則】

2 Brunner腺過形成【大河原 敦】

3 異所性胃粘膜【岡本 真】

4 腺腫【岡本 真】

5 囊胞【柿本 光】

第7章 消化管ポリポーシス

1 Cronkhite‒Canada症候群【大隅 瞬,小野敏嗣】

2 胃底腺ポリポーシス【須澤綾友,横井千寿】

3 Peutz‒Jeghers症候群【石橋 嶺,辻 陽介】

4 胃限局性若年性ポリポーシス【小田島慎也】

5 Cowden症候群【小島健太郎】

第8章 病原体感染などに起因する上部消化管病変

H. pylori 関連

1 萎縮性胃炎【岩田琢磨,井上 泰】

2 胃・十二指腸消化性潰瘍【岩田琢磨,中込 良】

3 胃・十二指腸びらん【田代 淳,新井雅裕】

4 腸上皮化生【小田島慎也】

5 胃黄色腫【今野真己】

感染症

6 消化管ヘルペス Herpes simplex virus【野間絵梨子,飯塚敏郎】

7 サイトメガロウイルス感染症【大木大輔,辻 陽介】

8 食道カンジダ症 Candida albicans【小島健太郎】

9 胃梅毒 Treponema pallidum【中村暁子,横井千寿】

10 アニサキス【田代 淳,新井雅裕】

11 胃蜂窩織炎【大里俊樹,山崎泰史】

第9章 自己免疫疾患・全身疾患などに伴う上部消化管病変

1 Behçet病【岡本 真】

2 サルコイドーシス【岡本 真】

3 アミロイドーシス【大木大輔,辻 陽介】

4 Crohn病【大河原 敦】

5 好酸球性消化管障害【柿本 光】

6 自己免疫性胃炎【山本信三】

7 消化管GVHD【石橋 嶺,辻 陽介】

第10章 血管炎・循環障害に起因する上部消化管病変

1 食道・胃・十二指腸静脈瘤【羽鳥清華,小野敏嗣】

2 門脈圧亢進性胃症【関川憲一郎】

3 血管拡張症 GAVE,DAVEも含めて【山本信三】

4 IgA血管炎(Henoch‒Schönlein病)【前嶋恭平,梅木清孝】

第11章 薬剤に起因する上部消化管病変

1 ダビガトラン起因性食道炎【神宝隆行】

2 NSAIDs潰瘍【岡本 真】

3 腐食性食道炎【大木大輔,辻 陽介】

4 ビスフォスフォネート食道炎【小野敏嗣】

5 炭酸ランタン沈着胃粘膜【大木大輔,辻 陽介】

6 PPI関連胃底腺ポリープ【大河原 敦】

第12章 その他の病変

1 逆流性食道炎【岩田琢磨,中込 良】

2 Barrett食道【小田島慎也】

3 Mallory‒Weiss症候群【田代 淳,新井雅裕】

4 憩室【柿本 光】

5 異物【石橋 嶺,辻 陽介】

6 胃石【和田友則】

付録 臨床分類

1 癌の壁深達度分類【小田島慎也】

2 肉眼型分類【小田島慎也】

3 IPCL分類【小田島慎也】

4 VS分類【小田島慎也】

5 LA分類【小田島慎也】

6 木村・竹本分類【小田島慎也】

7 崎田・三輪分類【小野敏嗣】

8 山田・福富分類【小野敏嗣】

9 Prague分類【小野敏嗣】

10 Forrest分類【小野敏嗣】

11 Rindi分類【小野敏嗣】


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書籍情報

  • ISBN:9784758110846
  • ページ数:284頁
  • 書籍発行日:2024年10月
  • 電子版発売日:2024年10月11日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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