• m3.com 電子書籍
  • 見えればわかる! 経会陰超音波で行う分娩進行の評価[Web動画付]

見えればわかる! 経会陰超音波で行う分娩進行の評価[Web動画付]

  • ページ数 : 112頁
  • 書籍発行日 : 2024年11月
  • 電子版発売日 : 2024年10月22日
5,280
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 96pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

産科における内診とは,児頭が今どのあたりに下降しているか,ということを評価することである。現在の無痛分娩の普及により,麻酔の影響によって児頭の回旋異常や,分娩後期にいきめないことから器械分娩が増加しており,正確な器械操作のためには,以前よりも児頭下降度を正確に評価する必要がでてきている。
これまでの産科内診は検者の主観によるところが大きかったが,近年,経会陰超音波を用いて,客観的指標をもとにした児頭下降度の判定が行われるようになった。本書は,誰にでも簡便に児頭下降度が評価できるという技術であり,今後はCTGなどのように分娩スキルのスタンダードとなるべき技術である。

序文

近年の著明な出生率低下に伴い,高年妊娠や合併症を有する妊娠が増えており,無痛分娩の需要も増えている。そのため,これまで以上に分娩進行を正確に評価することが求められている。

これまで産科医・助産師は,分娩の進行を内診による頸管と児頭の所見をとることで診断していた。頸管の所見は頸管の開大や展退,硬度や位置により診断する。

一方で児頭の所見は,先進部がどの程度下降しているか,産瘤や骨重の程度,骨盤腔内における児頭最大周囲径の位置,矢状縫合の向きや大泉門と小泉門の位置から児頭の回旋の様子を診断している。

このような内診による診断は分娩進行の評価や,鉗子や吸引といった器械分娩による急速遂娩が可能かを判断するために欠かせない技術であることは今も変わらない。

しかし,これらの内診による診断には,主観によるところが大きいことから検者間の診断誤差があり,再現性に乏しい。また,習得までの時間がかかり,内診時の妊婦の不快感など,さまざまな問題がある。

産瘤が大きい場合は矢状縫合が触れにくいことや,station による先進部の評価と実際の最大周囲径の位置に乖離があること,前方前頭位などの回旋異常の症例では同じstation でも最大通過面の位置が大きく異なることがあるなど,内診による分娩進行の評価は容易ではない。そのため,児頭と恥骨の関係から分娩進行の評価を行う経会陰超音波が,今後の分娩管理に欠かせないものになってくることは想像に難くない。

本書は分娩管理に携わる医療スタッフすべてにできる経会陰超音波の入門書として,可能な限りわかりやすく構成し,新しいスキルアップの一助になることを一番の目的として作成した。

経会陰超音波が産科内診技術のスタンダードとなり,多くの分娩で利用されることになれば幸いである。


2024年9月

山王病院副院長/ 女性医療センター産科・婦人科部長
中山敏男

目次

Ⅰ 経会陰超音波とは?

正確な内診はとても難しい

これまでは内診のみで分娩進行を評価していた

経会陰超音波

児頭下降による変化

プローブの当て方と見えるもの

Ⅱ 経会陰超音波の基礎知識

さまざまな超音波機器とプローブ

プローブの準備

プローブの当て方

画面の設定

経会陰超音波の基本断面

矢状断面でのプローブの動かし方

横断面でのプローブの動かし方

経腹・恥骨上での観察

経会陰超音波での定量評価で用いるパラメーター

Ⅲ 回旋異常の診断と対応

正常回旋と回旋異常

第2回旋の異常

第2回旋の評価

超音波による第2回旋の異常の評価

第2回旋の異常を疑う場合

Advance 第1回旋の異常

回旋異常への対応

不正軸進入

不正軸進入も超音波で診断できる

Ⅳ Advance 器械分娩を安全に行う-リアルタイムでの経会陰超音波アシストによる器械分娩-

無痛分娩施行中の分娩停止

器械分娩について

内診と鉗子適位の評価

器械分娩による牽引が可能な所見

安全に器械分娩ができる目安の画像とパラメーター

リアルタイムでの経会陰超音波アシスト分娩・器械分娩

牽引方向の修正ができた症例

吸引分娩において牽引方向が異なる2つの症例

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:37.2MB以上(インストール時:76.8MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:148.7MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:37.2MB以上(インストール時:76.8MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:148.7MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784758323505
  • ページ数:112頁
  • 書籍発行日:2024年11月
  • 電子版発売日:2024年10月22日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。