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- ねころんで読める心不全
商品情報
内容
増加し続けている心不全は併存疾患を持つ場合も多く、多様な科で心不全患者に出会う。
その実践的知識は、循環器内科医はもちろん、広く非専門医にも求められる。
急性期から慢性期まで臨床現場に即した明快な解説で、ねころびながら心不全の理解が深まる一冊。
序文
はじめに
心不全って、みなさん、どんなイメージをもっていますか? まず、一般の人に「心不全って知っていますか?」とインタビューをすると、「心臓が止まること?」「亡くなる前の状態?」「死亡診断書に書かれている病名?」なんて答えが返ってくるそうです。心不全って言葉が世間にちゃんと認識されていないことがわかります。では、医療者に聞いてみるとどうでしょうか。循環器内科の先生以外からの答えとしては「何かムズカシソウ……」「どう治療したらいいのかよくわからない……」「循環器の薬なんて怖くて使えない……」なんて言葉をよく耳にします。心不全ってなんか敬遠されているように感じます。
でも、本当に心不全ってムズカシくて、コワいものなのでしょうか? ちゃんと病態が理解できれば決してそんなことはありません。心不全はいまや国民病と言っても過言ではないほどその患者数は増えており、2030年には130万人になるといわれています。心不全パンデミックはすでに到来しています。もはや心不全はcommon diseaseの1つであり、循環器内科専門医でなくとも日常でしばしば遭遇する病気になっています。心不全がムズカシイ、コワイと思っているみなさんはぜひ本書をねころんでリラックスして読んでみてください。最後まで読み終わったときには、きっと「心不全ってそんなにムズカシくない!」「心不全って面白い!」ってなっているはずです!
2024年8月
福岡赤十字病院循環器内科副部長
松川龍一
目次
・はじめに
【第1章】そもそも心不全ってナニ?
1. まずは心不全の定義をしっかりと押さえよう!
2. 心不全の病態生理ってムズカシイ!?
3. 知っておくべき心不全の症状
4. どんな疾患が心不全の原因になるの!?
5. 心不全は段階的に進行する
【第2章】心不全の診断ってどうやってやるの?
1. 心不全の診断に重要なのは総合判断!
2. とっても大事な病歴聴取
3. 心不全のEFによる分類
4. ほかにもいろいろ、心不全の分類
5. 心不全に必要な検査たち
【第3章】急性心不全の治療 ~どう考えてどう治療する?~
1. 急性心不全の治療の目的って何?血行動態をちゃんと考えよう!
2. 急性心不全の治療=利尿薬じゃない!血行動態に応じた急性期治療を!
3. 急性期のうっ血解除はスピードが大事!
4. 慢性期へつなぐ、シームレスな心不全急性期治療
【第4章】とっても大事な慢性心不全の薬物治療
1. 知っておきたい慢性心不全薬物治療の歴史
2. 絶対知っておかないといけない慢性心不全の最新のGDMT
3. Fantastic4って言うけど本当にみんなに導入できるの?
4. Clinical inertia、ダメ、ゼッタイ!
【第5章】非薬物治療も見逃せない!
1. 弁膜症に対する経カテーテルアプローチ、外科手術だけが選択肢じゃない!
2. 虚血性心筋症に対するPCIって意味がないの!?
3. 心房細動合併心不全に対するカテーテルアブレーションはもう常識!?
4. CRTってどんな患者さんに導入を考える?
5. これからはFantastic5?心不全増悪早期発見のための外来心リハ
6. MCSを躊躇しない!
【第6章】心不全のトータルマネジメント
~チームで心不全を診る!心不全は併存症もしっかりと管理する!~
1. 心不全の併存症をしっかりと管理する!
2. 多職種チームで心不全に向き合う!
3. 心不全ステージを通した心不全管理
~チームで!地域で!心不全を診る!~
【第7章】実際に急性心不全の患者さんを診てみよう!
~入院から退院、外来まで~
1. 75歳女性、突然の呼吸苦で発症した初発の急性心不全
2. 58歳男性、徐々に症状の増悪を認めた初発の急性心不全
3. 82歳男性、これまでに何度も心不全入院を繰り返している慢性心不全急性増悪
4. 92歳女性、重症大動脈弁狭窄症を基礎疾患とした慢性心不全急性増悪
5. 73歳男性、虚血性心筋症を背景とした心原性ショックを伴う急性心不全
【Column】
・これからの時代は心不全発症予防がすごく大事!
・そもそも心臓病予防の啓発もとっても大事!
・Bendopnea(ベンドネア)って何?
・なぜEFがよいのに心不全になるの?
・高血圧は心不全の原因だけでなく、増悪契機にもなる
・急性期に使う薬剤のおさらい
・心不全のサマリーに必要な情報
・外来での至適体重について
・索引
・著者紹介
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書籍情報
- ISBN:9784840485326
- ページ数:176頁
- 書籍発行日:2024年10月
- 電子版発売日:2024年10月29日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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