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医学のあゆみ291巻5号 腸内フローラの研究進展と臨床応用

  • ページ数 : 120頁
  • 書籍発行日 : 2024年11月
  • 電子版発売日 : 2024年10月30日
2,970
(税込)
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商品情報

内容

・腸内細菌(腸内フローラ)は,免疫によって認識・排除されることなく,むしろ健康維持に極めて重要な役割があり,腸管上皮細胞や腸管粘膜固有層に存在する免疫細胞,さらには遠隔組織の機能を制御する細菌も存在する.長年不明だった実態が,次世代シークエンサーの開発や培養技術の革新により明らかになってきた.
・共生する腸内細菌(腸内フローラ)のバランスが異常になると,さまざまな疾患の発症につながり,また,その病態と深く関わっていることも明らかになってきている.
・本特集では,基礎研究分野の最先端,臨床医学分野における治療応用の最前線を紹介する.

序文

はじめに

消化管に生息する腸内細菌(腸内フローラ)は長年その実態が不明であったが,次世代シークエンサーの開発や培養技術などの革新により明らかになってきた.腸内には,数にして10 兆個を超え,種類にして1,000 種を超える細菌が共生している.腸内細菌(腸内フローラ)は,体内に侵入する異物を非自己として認識し排除する免疫系にとっては,非自己そのものであるが,免疫によって認識・排除されることはなく,われわれと共生している.そして,これらの腸内細菌(腸内フローラ)がわれわれ宿主に作用し,健康維持に極めて重要な役割を担っていることが明らかになってきている.特定の腸内細菌が,腸管上皮細胞や腸管粘膜固有層に存在する免疫細胞,さらには遠隔組織の機能をも制御することが明らかになってきている.そして,その作用機構として,特定の腸内細菌の遺伝子の機能あるいは腸内細菌の産生する代謝物の重要性も明らかになってきている.さらには,共生する腸内細菌(腸内フローラ)のバランスが異常になることが,さまざまな疾患の発症や病態と深く関わることが明らかになってきた.腸内細菌(腸内フローラ)の急速な理解は,細菌学,免疫学,情報科学,代謝学,臨床医学など,さまざまな研究分野の先端研究者がそれぞれの専門知識・技術を駆使して協同し解析が行われることで進められてきている.

本特集では,腸内細菌(腸内フローラ)に関する上述のさまざまな基礎研究分野でご活躍されている先生方に最先端の研究内容をご紹介いただくとともに,腸内細菌(腸内フローラ)が関わる疾患の研究および臨床に携わる臨床医学分野の先生方に治療応用へのアプローチ法をご紹介いただいている.本特集を読んでいただくことにより,現在の腸内細菌(腸内フローラ)研究の最先端,医療応用の最前線をご理解いただけるものと思っている.


竹田 潔
Kiyoshi TAKEDA
大阪大学免疫学フロンティア研究センター

目次

特集:腸内フローラの研究進展と臨床応用

基礎研究の進展

口腸臓器連関から紐解く炎症性腸疾患―口腔細菌の腸管定着戦略

腸脳相関における腸内細菌の役割

腸肝軸を介した腸内細菌関連因子が関わる肝臓のホメオスタシスと病態

短鎖脂肪酸と腸内細菌叢

上皮バリアと腸内細菌

バクテリオファージと腸内細菌

マイクロバイオームによる消化管感染の制御

代謝性疾患と腸内細菌

プロバイオティクス研究の最新動向

IgA抗体と腸内フローラ―有用菌/病因菌識別と臨床応用

腸内細菌由来代謝物の機能

治療への応用

循環器疾患と腸内細菌叢ならびに腸内細菌関連代謝物

新しいステージに入った多発性硬化症の細菌叢研究

過敏性腸症候群と腸内細菌

生活習慣病と腸内細菌―予防と治療の展望

炎症性腸疾患に関係する腸内細菌についての知見

実装化に向けた腸内細菌叢移植療法の現状と展開

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書籍情報

  • ISBN:9784006029105
  • ページ数:120頁
  • 書籍発行日:2024年11月
  • 電子版発売日:2024年10月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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