循環器診療コンプリート 血管疾患

  • ページ数 : 352頁
  • 書籍発行日 : 2023年4月
  • 電子版発売日 : 2024年11月21日
8,800
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 160pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

若手循環器内科医・心臓血管外科医に必須な血管疾患診療の知識を網羅し,図表や画像を多用しビジュアルに解説.
腎臓内科専門医・脳卒中専門医のアドバイスを全項目で載せ,心・腎・脳連携を意識した新しいタイプの循環器診療の実践書シリーズ.

※都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます.

序文

序文


『循環器診療コンプリートシリーズ』に今回「血管疾患」が追加されました.この領域は心臓と脳内以外のすべての脈管,を対象としています.脈管治療はバイパス術を中心に血管外科や心臓外科が,またカテーテルや内服治療を循環器内科が主に担ってきましたが,この20年で疾患概念が整理・改変され,治療ストラテジーも大きく変化してきました.動脈瘤や血管損傷に対するステントグラフト治療の登場,閉塞性動脈硬化症による動脈狭窄・閉塞だけではなくさまざまな脈管に対する血管内治療の進歩があり,臨床の中でもおそらくもっとも様変わりした領域だと思われます.

血管疾患診療に取り組む難しさ,面白さは,治療の選択肢が多いところにあります.包括的高度慢性下肢虚血 (chronic limb threatening ischemia;CLTI) に対してはまず虚血の評価を行った上で,フットケアを行い,感染があれば抗菌薬を投与し,バイパス術,血管内治療のプランを立てます.治療の範囲も病変に応じて1例1例異なり,中枢を血管内治療で行って膝下でバイパスを行うなどのハイブリッド治療も多く行われています.背景疾患として糖尿病や透析,脂質異常症もあり,そのコントロールも必要です.切断の部位も踵を残すことで患者のquality of lifeを改善するための熟考が求められますが,感染の悪化リスクは高くそのタイミングも難しいです.CLTIだけでも,循環器内科をはじめとした各領域内科,心臓血管外科,放射線科,皮膚科,リハビリ科,整形外科,形成外科と横断的なつながりが求められます.

本書では,臨床医が直面する主な血管疾患について取り上げました.ある意味新しく変わりつつあるこの分野では,画一的な治療方針がないことが多いのが現状です.いくつかの項目では,対照的な2領域(主に内科vs. 外科)の第一線でとくに“アグレッシブに攻めた”ご活躍をされている先生方にご執筆いただきました.正反対の意見がぶつかる項目もあれば,それぞれの科の特徴を生かして補い合う形の項目もあります.それに加え,コラム,シェーマや写真を多くし,平板で眠気を誘うようないわゆる教科書的な書籍にはするまい,という意気込みで編集および執筆に関与させていただきました.

本書にご執筆いただいたのは,この領域ではご高名の先生方ばかりです.ご多忙の中,編者からの無茶振りにも快くご対応いただきましたおかげで大変ユニークな書籍となったこと,心から感謝申し上げます.また,このような素晴らしいでき上がりにご尽力いただいた吉安俊英氏,谷口陽一氏,松塚 愛氏をはじめ株式会社Gakkenの皆様に厚く御礼申し上げます.


2023年3月

編集 保科克行,今井 靖
編集協力 加藤雅明

目次

1-1 解剖・生理 ①血管系

1-2 解剖・生理 ②動脈の変異,破格および側副血行路

2 症状・身体所見の見方:診察室に入ってきた患者をどのように診て所見をとるか

3 生理検査

4 放射線検査

5 遺伝的素因・原因と遺伝子診断の実際

6-1 腹部大動脈瘤 ①内科的な視点から

6-2 腹部大動脈瘤 ②外科的な視点から

7-1 胸部大動脈疾患 ①急性大動脈症候群

7-2 胸部大動脈疾患 ②胸部大動脈瘤

8 急性動脈閉塞

1-1 解剖・生理 ①血管系倉田 厚10

1-2 解剖・生理 ②動脈の変異,破格および側副血行路

2 症状・身体所見の見方:診察室に入ってきた患者をどのように診て所見をとるか

3 生理検査

4 放射線検査

5 遺伝的素因・原因と遺伝子診断の実際

6-1 腹部大動脈瘤 ①内科的な視点から

6-2 腹部大動脈瘤 ②外科的な視点から

7-1 胸部大動脈疾患 ①急性大動脈症候群

7-2 胸部大動脈疾患 ②胸部大動脈瘤

8 急性動脈閉塞

17-1 悪性腫瘍と血管疾患 ①がん診療に伴う冠動脈疾患・血管疾患

17-2 悪性腫瘍と血管疾患 ②癌を含む外科手術に伴う血行再建

18 COVID-19と血管疾患・血栓症

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:127.5MB以上(インストール時:262.5MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:510.0MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:127.5MB以上(インストール時:262.5MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:510.0MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784059887041
  • ページ数:352頁
  • 書籍発行日:2023年4月
  • 電子版発売日:2024年11月21日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。