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- 医学のあゆみ291巻8号 進化する胎児治療―研究と臨床の最新情報(先行予約)
- ページ数 : 70頁
- 書籍発行日 : 2024年11月
- 電子版発売日 : 2024年11月21日
- ※ 11月25日 ダウンロード開始予定
商品情報
内容
・国内では,2012年には胎児鏡下レーザー手術と胸腔シャント術,2019 年には無心体双胎に対するラジオ波凝固術,2020 年には胎児輸血が保険収載され,周産期医療の標準治療と認識されるようになった.また,先天性横隔膜ヘルニアへの胎児鏡下気管閉塞術,脊髄髄膜瘤への直視下修復術も,臨床研究として施行中である.
・本特集では,臨床や臨床研究で行われている胎児治療から先駆的研究まで9つのテーマを取り上げる.
序文
はじめに
出生前診断の進歩とともに,子宮内の胎児を治療対象とする考え方“Fetus as a patient”および“The unborn patient”が生まれ,胎児に医療行為を加える胎児治療が行われるようになった.
1982 年に米国で第1 回IFMSS(International Fetal Medicine & Surgical Society)が開かれ,“A position statement on invasive fetal therapy”として胎児治療に関する基本的な考え方や取り組み方が提示された.これに沿う形で,経胎盤,超音波ガイド下,胎児鏡下,子宮切開直視下で種々の胎児治療が行われるようになった.
日本においては2003 年に第1 回胎児治療研究会(後に学会)が九州大学で開催された.その頃から双胎間輸血症候群に対する胎児鏡下レーザー手術が積極的に行われるようになり,その後,胎児胸水に対する胸腔シャント術の臨床試験など,胎児治療の臨床研究が活発に行われるようになった.日本の治療成績を基にして,2012 年には胎児鏡下レーザー手術と胸腔シャント術が保険収載され,2019 年には無心体双胎に対するラジオ波凝固術,2020 年には胎児輸血が保険収載された.これらの胎児治療は,日本の周産期医療において標準治療法として認識されるようになった.また,先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児鏡下気管閉塞術や脊髄髄膜瘤に対する直視下修復術も,臨床研究として日本でも施行されるようになった.
本誌においては,2013 年に「胎児治療の最前線」と題して“新しい胎児治療の試み”を,2017 年には「胎児治療の最先端」として“新しい胎児治療の成績や日本における取り組み”を特集した.今回のテーマは「進化する胎児治療―研究と臨床の最新情報」とし,臨床や臨床研究で行われている胎児治療や将来的に臨床応用が期待される先駆的な胎児治療の研究に関して9 つのテーマを取り上げ,これからの胎児治療を考察する貴重な資料として最新の知見をわかりやすく解説していただいた.
左合治彦
Haruhiko SAGO
山王バースセンター院長,国際医療福祉大学教授,
国立成育医療研究センターシニアアドバイザー
目次
特集 進化する胎児治療─ 研究と臨床の最新情報
はじめに
一絨毛膜双胎のレーザー手術―どこまで適応が広がったか
先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児鏡下気管閉塞術―TOTAL trial後の現状
胎児心臓疾患に対するインターベンション―日本と欧米の現況
日本でついにはじまった脊髄髄膜瘤の直視下胎児手術―日本に導入するためのこれまでの取り組み
脊髄髄膜瘤の内視鏡下胎児手術―将来の導入を見据えて手術法を比較すると
先天性代謝異常症に対する胎児治療―胎児への酵素補充療法
新しい胎児治療をつくる―腹壁破裂の動物モデル
再生医療の胎児治療への応用―今後期待される治療法は
ここまできた人工子宮・人工胎盤
【TOPICS】
脳神経外科学
脳動静脈奇形塞栓術の現状と近未来
産科学・婦人科学
ヒト胚着床現象のin vitroでの再現
【連載】
自己指向性免疫学の新展開―生体防御における自己認識の功罪(17)
自己免疫性皮膚炎における病原性Th17細胞の生存機構
細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望―臨床への展開(3)
前立腺癌術後腹圧性尿失禁に対する自己脂肪組織由来幹細胞投与による再生医療の取り組み
【フォーラム】
戦争と医学・医療(6)
植民地の生活科学―「満洲」の環境適応に関する研究を中心に
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書籍情報
- ISBN:9784006029108
- ページ数:70頁
- 書籍発行日:2024年11月
- 電子版発売日:2024年11月21日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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