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- ハートナーシング2024年冬季増刊 ナースのためにみんなで教える補助循環
商品情報
内容
管理中の患者さんのケアに自信をもちたい、機械が苦手で近寄るのも怖い、モニターのどこを見たらいいかわからない……など、「補助循環」について基礎から解説します。
臨床に即したQ&Aや症例解説も豊富で、補助循環に関わる全てのナースにおススメの1冊!
序文
編者のことば
機械的補助循環(mechanical circulatory support; MCS)は重症心不全の患者さんの血行動態を保つための最後の手段です。MCS にはIABP(大動脈内バルーンパンピング:intra-aortic balloon pumping)、V-A ECMO(体外式膜型人工肺)、循環補助用心内留置型ポンプカテーテル(わが国で使用可能なデバイスはImpella のみ)、VAD (遠心ポンプ) があります。PCPS(経皮的心肺補助装置)はV-A ECMO とほぼ同義語で、最近はPCPS よりも海外で一般的なV-A ECMO が用いられることが多くなっています。
MCS が適切に作動していることを確認するためにはディスプレイに示される数値だけではなくて、患者さんの状態など多くの項目をモニタリングする必要があります。MCS を使うことが多い救命救急センターのある医療機関に勤めていなくても、MCS が必要なために救命救急センターのある医療機関へ患者さんを転送したりする時に、転院先でどのような治療をするのか理解することは大切です。ご家族から質問もあるかもしれません。また、急性期にMCS を用いて治療を受けた患者さんが回復期リハビリテーション病棟で心リハを受けることも増えてきているため、急性期の治療内容を理解している必要があります。したがって、MCS は救命救急センターや集中治療室に勤務するナースだけではなく、すべてのナースに必要な知識です。
この特集号を読めば、ナースにとってMCS に必要な知識がすべて得られるように企画しました。ハードルの高いMCS ですが、各執筆者の先生が読みやすくなるように工夫してくれています。是非、最後まで読破してこの機会にMCS を攻略してください。
藤田医科大学医学部 循環器内科学 講座教授 井澤英夫
目次
【1章 各機器のキホンData】
IABP
・写真でみるIABP(機器)
・写真でみるIABP(画面)
・図とテキストでみるIABPのはたらき・仕組み
・適応・禁忌
・IABPの症例紹介
V-A ECMO
・写真でみるV-A ECMO(機器)
・写真でみる(画面)
・写真でみる(注意)
・図とテキストでみるV-A ECMOのはたらき・仕組み
・適応・禁忌
・V-A ECMOの症例紹介
Impella
・写真でみるImpella(機器)
・写真でみるImpella(画面)
・図とテキストでみるImpellaのはたらき
・仕組み
・適応・禁忌
VAD
・写真でみるVAD(機器)
・写真でみるVAD(画面)
・図とテキストでみるVADのはたらき
・仕組み
・適応・禁忌
【2章 単体で使用するケース】
IABP
・導入前のQ&A 1
IABPの導入におけるバルーンのサイズ(容量)は何を基準に決めますか?
・導入前のQ&A 2
IABP導入時の看護師の役割とはどんなものですか?
・導入中のQ&A 3
なぜIABPバルーンのガスとしてヘリウムを使用するのですか?
・導入中のQ&A 4
IABP管理下における循環管理のポイントは?
・導入中のQ&A 5
特定行為を活用した補助循環装置の管理の考え方について教えてください。
・離脱後のQ&A 6
補助循環離脱後の、人工呼吸器を装着した患者さんの鎮静の方法は?
・合併症のQ&A 7
IABPの合併症について教えてください。
・機器トラブルのQ&A 8
IABP装置でのバルーンの動作不良や拡張不全の原因は何ですか?
・機器トラブルのQ&A 9
IABP装置で、ガス供給の問題が発生した場合、どのような対処が必要ですか?
・機器トラブルのQ&A 10
心電図にノイズが入ってしまい、正しく心電図同期していない時はどうすればいいでしょうか?
・患者トラブルのQ&A 11
補助循環装着患者が不穏になってしまいました。不穏の原因はなんでしょうか? どう対応したらよいですか?
・患者トラブルのQ&A 12
補助循環装置は離脱できましたが、身体機能が大きく低下してしまいました。集中治療後症候群(PICS)とは何ですか?
V-A ECMO
・導入前のQ&A 1
V-A ECMO(PCPS)の導入における脱血管(カニューレ)と送血管(カニューレ)の太さは何を基準に決めますか?
・導入前のQ&A 2
意思決定支援について教えてください。
・導入中のQ&A 3
V-A ECMO(PCPS)管理中に流量や圧力が変化しますが、圧力の変化はなぜ生じるのですか?
・導入中のQ&A 4
V-A ECMO管理下における、酸素供給量と酸素消費量について教えてください。
・導入中のQ&A 5
V-A ECMO管理下における酸素需給バランスについて教えてください。
・離脱後のQ&A 6
V-A ECMO(PCPS)離脱後に循環が維持できなくなりました。この時、PCPSを再利用することは可能でしょうか?
・合併症のQ&A 7
V-A ECMOの合併症について教えてください。
・機器トラブルのQ&A 8
人工肺から黄色の泡状の液体が出てきました。これはなんですか?
・機器トラブルのQ&A 9
人工肺の色が静脈血のような(赤黒い)色になっています。どういう状況でしょうか?
・機器トラブルのQ&A 10
突然機械が止まってしまった場合、循環維持はどうすればいいですか?
・患者トラブルのQ&A 11
循環障害の重要なモニタリング指標である「乳酸」について教えてください。
・患者トラブルのQ&A 12
家族ケアについて教えてください。
Impella
・導入前のQ&A 1
Impella留置中の観察ポイントはなんですか?
・導入前のQ&A 2
IABPではなく、Impellaを選択するのはどのような場面ですか?
・導入中のQ&A 3
Impella管理中の抗凝固療法はどのようにしていますか?
・離脱後のQ&A 4
Impella離脱後に注意することは何ですか?
・離脱後のQ&A 5
Impellaのウィーニングはどのように行いますか?
・離脱後のQ&A 6
Impellaの抜去の方法を教えてください。
・合併症のQ&A 7
Impella管理中の合併症(出血・血栓塞栓症)について教えてください。
・合併症のQ&A 8
Impella管理中の合併症(溶血)について教えてください。
・合併症のQ&A 9
Impella 管理中のそのほかの合併症について教えてください。
・機器トラブルのQ&A 10
アラームの種類について教えてください。
・機器トラブルのQ&A 11
サクションアラームとはどういったアラームですか?
・機器トラブルのQ&A 12
Impellaが突然停止した場合、どうしたらよいでしょうか?
・患者トラブルのQ&A 13
臥床による患者さんの筋力低下が心配です。Impella挿入中のリハビリテーションはどうしたらよいですか?
・患者トラブルのQ&A 14
トラブルが起こらないようにImpellaポンプカテーテルを固定するにはどうしたらよいですか?
VAD
・導入前のQ&A 1
VAD装着前の患者管理で、気をつけておくべきことはありますか?
・導入中のQ&A 2
VAD装着患者さんが円滑な日常生活を行うために、医療チームがサポートすべきに内容に関して教えてください。
・離脱後のQ&A 3
心機能が改善してVADを離脱した患者さんは、薬物療法を中止してしまってもよいのでしょうか?
・合併症のQ&A 4
VAD 植込み後に気をつけなければならない合併症はなんですか?
・機器トラブルのQ&A 5
両電源喪失したら、どうなりますか?
・患者トラブルのQ&A 6
VAD植込み後に必要な24時間のケアギバーの付き添いの定義が緩和されたと聞きました、患者さんは自由に1人で行動できるようになったということでしょうか?
【3章 複合的に使用するケース】
IABP × V-A ECMO
・図とテキストでみるIABP×V-A ECMOのはたらき
・適応
・IABP×V-A ECMOのQ&A 1
動脈圧波形とIABP先端圧波形が同じです。これはIABPの同期タイミングがずれているのでしょうか。
・IABP×V-A ECMOのQ&A 2
V-A ECMO(PCPS)とIABP併用時において、バルーン拡張時の上肢への血流はどうなりますか?
V-A ECMO× Impella
・図とテキストでみるV-A ECMO×Impellaのはたらき
・適応
・V-A ECMO×ImpellaのQ&A 1
ECMOとImpellaそれぞれの流量調整はどのようにするのでしょうか?
・V-A ECMO×ImpellaのQ&A 2
ECPELLAのウィーニング、離脱はどのようにするのでしょうか?
・V-A ECMO×ImpellaのQ&A 3
ECPELLA管理中のdifferential hypoxia(northsouth syndrome)について教えてください。
・V-A ECMO×ImpellaのQ&A 4
ECPELLAの抗凝固療法管理について教えてください。
・V-A ECMO×Impellaの症例紹介
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書籍情報
- ISBN:9784840482769
- ページ数:240頁
- 書籍発行日:2024年12月
- 電子版発売日:2024年12月4日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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