整形外科リハビリテーション 第2版

  • ページ数 : 654頁
  • 書籍発行日 : 2024年12月
  • 電子版発売日 : 2024年12月10日
7,920
(税込)
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商品情報

内容

整形外科領域のリハを疾患ごとに視覚的に学べる定番書の第2版!
整形外科領域のリハを網羅した定番書の第2版!新たに7疾患を加え,全42疾患について知識とリハプログラムの2部構成で解説.エコーを含む1,500点以上の画像も掲載!ビジュアルな紙面で臨床にすぐに役立つ!

序文

監修の序

ビジュアル実践リハ「整形外科リハビリテーション」の初版が発刊されてから12年が経過した.世界第1 位であるわが国の健康寿命はさらに約2 年延伸したが,高齢化を背景に依然として平均寿命とは10 年前後の差が存在する.健康寿命の短縮要因,すなわち要介護の原因として,認知症,脳血管疾患に続くのが骨折・転倒であり,要支援の最多原因でもある関節疾患とともに,運動器障害の問題解決が健康寿命延伸にとって必須であることに変わりはない.

一方,医学・医療は日々進歩する.運動器領域においても,ロボット支援下の手術や人工知能を利用した診断の試みなど最新技術の応用や,再生医療などが進んだ.また,既存の技術の利用・応用が運動器領域で進んだものもある.一例として運動器エコーがあげられ,視診・触診を補う非侵襲的診断法の1 つとして,医師のほか療法士にも広まりつつある.

これらの状況を勘案し,第2 版ではいくつかの項目が追加された.まず,序章に運動器エコーを含めた画像診断の項目が加わった.各論では,手術適応とはなりにくくても日常よく遭遇する疾患(過用やスポーツによる各種の関節周囲疾患)など,数項目が追加された.カラーの図表や写真,箇条書き,「POINT」や「Do ! /Don’t !」による要点整理といった特徴は踏襲されている.特に「Don’t !」には,教科書的な禁忌だけでなく,筆者らの豊富な臨床・指導経験に基づいた,ついやってしまいがちな落とし穴も載せられており,本書の価値を高めていると思う.実用的な書をめざし,手技の感覚的なコツなどもできるだけ含めていただいた.一方で,初版が多くの養成校で教科書として利用していただけているとの状況もふまえ,わかりやすさを損なわない範囲で用語の正確性には極力配慮した.

本書を見ると,病院では日々手術が行われている整形外科4 4ではあるものの,多くの運動器障害の治療の柱は運動療法であることが改めてわかる.手術後のリハビリテーション治療に限らず,多くの運動器疾患・外傷に対する第一選択としての理学療法の実際が盛り込まれているのが本書である.本書が日常の運動器リハビリテーション診療やその指導の一助となり,ロコモティブシンドロームの治療・予防はもとより,日常的な運動器障害の改善につながり,多くの患者さんの助けになることを願っている.


2024年11月

神野哲也

目次

序章 整形外科リハビリテーションにおける評価・治療のポイント

1)クリニカルリーズニング【相澤純也】

2)検査・測定に必要な基礎知識【中丸宏二】

3)画像読影・診断【鈴木 萌,神野哲也】

第1章 肩

1)肩関節脱臼(外傷性肩関節前方脱臼)【見供 翔】

2)上腕骨近位部骨折【古谷英孝】

3)胸郭出口症候群【地神裕史】

4)投球障害肩【中村絵美】

5)肩関節周囲炎(五十肩,凍結肩)【古谷英孝】

第2章 肘

1)肘関節脱臼【坂田 淳】

2)上腕骨顆上骨折【平尾利行】

3)テニス肘(上腕骨外側上顆炎)【中村絵美】

4)投球障害肘【坂田 淳】

5)肘部管症候群【中村絵美】

第3章 手,手関節

1)橈骨遠位端骨折【関口貴博】

2)舟状骨骨折【関口貴博】

3)手根管症候群【関口貴博】

4)TFCC損傷【関口貴博】

5)腱障害(弾発指,ドゥケルバン病)【関口貴博】

第4章 股関節

1)大腿骨近位部骨折,骨接合術【井原拓哉】

2)大腿骨近位部骨折,人工骨頭置換術【井原拓哉】

3)変形性股関節症,人工股関節全置換術【平尾利行】

4)大腿骨頭壊死症【本間大介】

5)鼡径部痛症候群【平尾利⾏】

第5章 膝

1)前十字靱帯損傷,再建術【相澤純也】

2)半月板損傷,切除・修復術【木村佳記,中田 研】

3)変形性膝関節症,人工膝関節全置換術【飛山義憲】

4)膝蓋骨脱臼,大腿膝蓋靱帯再建術【川﨑智子】

5)膝蓋腱症(ジャンパー膝)【大路駿介】

6)鵞足炎【中田周兵】

7)腸脛靱帯炎【柴田真子】

第6章 下腿,足関節,足部

1)脛骨高原骨折【廣幡健二】

2)脛骨天蓋,足関節果部骨折【廣幡健二】

3)踵骨骨折【大見武弘】

4)脛骨内側ストレス症候群【大見武弘】

5)アキレス腱障害【小林 匠】

6)足関節捻挫【越野裕太】

7)足底腱膜炎【柴田真子】

第7章 脊椎,脊髄

1)頚椎症性神経根症,頚椎症性脊髄症【大坂祐樹】

2)非特異的頚部痛【中丸宏二】

3)脊椎圧迫骨折(胸椎圧迫骨折,腰椎圧迫骨折)【大坂祐樹】

4)腰椎椎間板ヘルニア【古谷英孝】

5)腰部脊柱管狭窄症【古谷英孝】

6)非特異的腰部痛【小山貴之】

7)脊柱側弯症(特発性側弯症,変性側弯症)【古谷英孝】

第8章 全身

1)関節リウマチ【相澤純也】


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書籍情報

  • ISBN:9784758110051
  • ページ数:654頁
  • 書籍発行日:2024年12月
  • 電子版発売日:2024年12月10日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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