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- ナースの小児科学 改訂7版
商品情報
内容
初版刊行より30年以上,多くの看護師や教員の方々にご支持をいただいてきた好評のテキスト「ナースの小児科学」が,9年ぶりに待望の改訂.いつの時代も変わらぬ小児看護の基本についての丁寧な解説はそのままに,必須の最新知見を踏まえてアップデートしました.小児内科学,小児外科学,小児診察学,小児治療学,小児保健学など,20以上ある小児科学の各専門領域の全てを網羅した数少ないテキストとして,包括的医療や全人的医療の視点から,これからも小児医療の現場で大いに役立てていただける内容です.
序文
改訂7版の序
ナースの小児科学は,1993年の初版以来31年目を迎えます.前回の2015年改訂6版から今年で9年が経過しましたが,多くの看護師や教員の方々に支持され好評を得てきました.この9年間で医学は進歩し,社会的にも大きな変化がありました.新型コロナウイルス感染症の流行に伴い,看護の現場でも大きな変化が求められました.また大規模災害も続く中で,災害医療に対する意識も変化してきました.今回は,新しい時代に即した看護の知識を現場に生かせるよう,大幅に内容を見直しました.必ずや読者のニーズに即した小児看護学を学んでいただけると確信しています.小児の看護学のカバーするのは,これまでの急性期医療だけでなく,慢性疾患に対する看護や予防医学,発達障害などの社会医学的な分野にまで広がっています.子どもの健康な発育,幸せな生活,安心して受けられる医療を考える上で,子どもだけでなく家族を含めた子どもを取り巻く環境を良くするための看護学を目指すことが重要だと考えます.この9年間で,新興感染症や災害医療への対応だけでなく,新たな看護学的取り組みの必要性が増してきています.出生前診断,拡大新生児マススクリーニング,遺伝子治療,酵素補充療法,虐待,チャイルドデスレビュー,引きこもり,依存,貧困,移行期医療など新たな課題に対しても対応が求められています.
本書は,小児看護に携わる方々が小児看護学にとどまらず,幅広い領域をカバーできるよう内容を充実させております.小児看護に必要な内容を基本的な事柄から最新の医療情報を含め包括的に取り上げています.小児の全人的医療にも役立つ,すべての領域を網羅した数少ないテキストとして,一人でも多くの看護学に従事する方々に読んでいただきたいと,筆者一同心から願う次第です.
2024年11月
丸尾良浩
目次
総 論
1 総 説〈窪田 満〉
1. 小児科学のミッション,ビジョン,バリュー
2. 子どもの成長と疾患の特徴
(A)発生と成長
(B)成長と発達
(C)好発年齢と性差
3. 子どもの症候のとらえ方
4. 子どもの病歴聴取と面接
(A)子どもの診察のマナー
(B)病歴聴取
(C)看護の視点での面接
(D)カルテに記載する内容
5. 子どもの身体診察
(A)年齢,発達に応じた対応
(B)診察前の観察
(C)バイタルサイン
(D)子どもの診察に特有なポイント
6. 子どもにおける治療上の注意点
7. インフォームドコンセント
(A)定義と基準
(B)小児医療におけるインフォームドアセント
(C)倫理的考察
(D)特殊な状況でのアセント
8. セカンドオピニオン
2 新生児〈長野伸彦,森岡一朗〉
1. 新生児とは
(A)用語
(B)ハイリスク新生児
2. 新生児の生理的特徴
(A)新生児の成熟度の評価
(B)呼吸・循環の適応
(C)体温調節
(D)体水分量の変化
(E)腎機能・電解質
(F)免疫能
(G)黄疸
(H)酸素解離曲線
(I)消化管の運動機能・消化吸収機能の発達
(J)頭蓋変形
3. 正常新生児
3 成 長〈井田博幸〉
1. 胎児の成長
(A)胎生期の区分
(B)胎児発育に影響を及ぼす因子
(C)胎児の発育評価
(D)出生時身体発育基準値による新生児の分類
2. 体重
(A)生理的体重減少
(B)体重変化
(C)体重の年次変化
(D)体重の異常
3. 身長
(A)乳児の身長測定法
(B)身長変化
(C)身長の年次変化
(D)身長の異常
4. 頭囲
(A)頭囲の測定法
(B)頭囲変化の概要
(C)頭囲の異常
5. 胸囲
(A)胸囲の測定法
(B)胸囲変化
6. 大泉門
7. 成長の評価
(A)成長の評価の基準
(B)成長曲線
(C)体格指数
4 発 達
1. 主要臓器の発達〈小谷野耕佑,日下 隆〉
(A)一般型
(B)神経型
(C)リンパ型
(D)生殖器型
2. 身体生理の発達
(A)心拍
(B)呼吸
(C)血圧
(D)体温
(E)腎機能と水分代謝
(F)睡眠
3. 運動機能の発達
(A)粗大運動の発達
(B)微細運動の発達
4. 精神(適応性,言語,社会性)の発達〈永瀬裕朗〉
(A)精神の発達
(B)認知の発達
(C)言語の発達
(D)社会性の発達
(E)情緒の発達
5. 免疫系の発達
(A)胎児期の免疫発達
(B)出生後の免疫発達
6. 内分泌系の発達
(A)胎生期-新生児期の発達
(B)乳幼児期以降の発達
7. 発達の評価法
(A)スクリーニング法
(B)発達指数
(C)知能指数
5 栄 養〈水野克己〉
1. 乳児期の栄養
(A)授乳期(0〜5,6か月児)の栄養
(B)離乳期の栄養(6〜18か月)
2. 幼児期の栄養
(A)栄養の特徴
(B)栄養の問題
3. 学童期の栄養
(A)栄養の特徴
(B)栄養の問題
4. 思春期の栄養
(A)栄養の特徴
(B)栄養の問題
5. 日本人の食事摂取基準
(A)「日本人の食事摂取基準2020年版」の考えかた・見かた
(B)活用の基本的考えかた
(C)主な栄養素の留意点
6. 食育
(A)食育とは
(B)栄養教諭
(C)食育実践の推進
6 保 健
1. 主な保健資料〈三善陽子〉
(A)人口構成
(B)死亡統計
(C)小児の事故
2. 小児に関する法律と政策
(A)民法改正による成年年齢の引き下げ
(B)国民の健康・福祉と医療
(C)わが国の母子保健行政のあゆみ
(D)小児に関する法律
(E)小児保健対策
3. 乳幼児健康診査
(A)乳幼児健康診査
(B)乳児健診
(C)幼児健診
4. 予防接種〈中野貴司〉
(A)予防接種法の改正
(B)接種不適当者と接種要注意者
(C)予防接種の種類
(D)ワクチンの接種間隔
5. 学校保健〈澤井ちひろ〉
(A)学校保健に関する法体系
(B)学校保健の構造
(C)学校保健の取り組み
(D)特別な支援を必要とする児童生徒
(E)これからの学校保健
6. 遺伝カウンセリング〈酒井規夫〉
7. 子ども虐待〈高島光平〉
(A)子ども虐待
(B)子ども虐待の疫学
(C)子ども虐待の4類型
(D)子ども虐待の重大性
(E)子ども虐待を疑う
(F)子ども虐待への対応
7 検査の要諦 ―改めて皆さんに認識してほしい―〈河村秀樹〉
1. 検査とは何か?
2. 各検査について大切なこと
(A)身体計測
(B)採血
(C)採尿
(D)鼻咽頭ぬぐい液採取
8 治 療
1. 薬物療法〈中川雅生〉
(A)小児の投薬量
(B)投薬・服薬指導
(C)注射
(D)副作用
2. 輸液療法〈吉田賢弘,濱崎祐子〉
(A)輸液療法の目的
(B)輸液療法の実際
(C)医原性低Na血症を発生させないための小児の輸液療法のコツ
3. 食事療法〈金 成彌,清水俊明〉
(A)小児の栄養管理
(B)小児の病態別食事療法
4. 輸血〈多賀 崇〉
(A)輸血医療の原則
(B)輸血に関連する小児の特徴
(C)説明と同意
(D)輸血の適応と実施方法
(E)輸血による副作用(頻度)とその対応
5. 中毒〈小豆澤敬幸〉
(A)タバコ誤飲
(B)医薬品
(C)アルコール含有品
(D)家庭用品
(E)ハチ毒
(F)一酸化炭素中毒
(G)中毒物質誤飲への対応
6. 心肺蘇生〈花田知也,伊藤雄介〉
(A)BLSの流れ
(B)CPR手技の実際
9 症候と鑑別診断
1. 発熱〈中野貴司〉
(A)発熱の定義
(B)体温測定部位と方法
(C)体温調節のメカニズムと発熱の機序
(D)発熱の功罪
(E)解熱薬の使用
(F)発熱を呈する児の評価
(G)熱型の種類と特徴
2. けいれん〈長谷川龍志〉
(A)けいれんの種類
(B)けいれんの原因
(C)問診とアセスメント
(D)緊急検査
(E)けいれん発作時の初期対応
(F)けいれん重積状態
3. めまい,失神,意識障害
4. チアノーゼ
(A)チアノーゼの定義
(B)臨床症状と病態
(C)チアノーゼの種類(中枢性・末梢性)
5. 脱水〈吉田賢弘,濱崎祐子〉
(A)小児の脱水の特徴
(B)volume depletionとdehydration
(C)診断
(D)治療方針
6. 全身倦怠感,不機嫌〈鬼形和道〉
7. 肥満,やせ〈森 潤〉
(A)肥満
(B)やせ
8. 黄疸
(A)主な鑑別診断
9. 発疹〈中野貴司〉
(A)発疹とは
(B)発疹の原因
(C)発疹の性状
(D)発疹を呈する児に対する評価
(E)小児でしばしば認められる発疹
10. 貧血〈大曽根眞也〉
(A)貧血とは
(B)原因
(C)症状
(D)診断
11. 出血傾向〈石原 卓〉
(A)はじめに
(B)出血傾向のチェックポイント,必要な検査
(C)まとめ
12. リンパ節腫脹〈菱木はるか〉
(A)定義
(B)病歴
(C)鑑別診断
(D)診察のポイント
(E)各疾患の症状,身体所見など
(F)検査
(G)リンパ節生検の適応
13. 浮腫〈吉田賢弘,濱崎祐子〉
(A)浮腫の病態と身体所見
(B)浮腫を認める疾患
(C)浮腫の治療
14. 胸痛〈山岸敬幸〉
15. 呼吸困難〈星野 直〉
(A)呼吸困難とは
(B)呼吸困難の評価
(C)呼吸困難の鑑別
16. 咳嗽,痰
(A)咳嗽と喀痰
(B)咳嗽の生じる機序
(C)咳嗽・喀痰の原因と分類
17. 頭痛〈西村 陽〉
(A)概念
(B)聴取すべき病歴
(C)身体所見
(D)検査所見
(E)鑑別診断
(F)治療
18. 運動障害〈戸澤雄紀〉
19. 腹痛〈八木龍介,羽鳥麗子〉
20. 悪心,嘔吐
21. 嚥下困難・障害
22. 食思不振〈鬼形和道〉
23. 便秘・下痢〈時田万英,新井勝大〉
(A)便
(B)便秘
(C)下痢
24. 吐血・下血
(A)吐血
(B)下血・血便
25. 腹部膨満,腹部腫瘤
26. 血尿,蛋白尿〈市川裕太,野津寛大〉
(A)血尿
(B)蛋白尿
27. 尿量・排尿の異常〈近藤 淳,野津寛大〉
(A)尿量の異常をきたす疾患とその鑑別
(B)排尿異常をきたす疾患とその鑑別
28. 月経異常〈鬼形和道〉
29. 四肢痛〈戸澤雄紀〉
30. 発達の遅れ
10 救急トリアージ〈奥村能城,伊藤英介〉
1. 小児診療におけるトリアージの重要性
2. トリアージの手順
(A)第一印象
(B)緊急度評価
(C)バイタルサインの数値化とABCDEアプローチ
(D)情報収集
まとめ
11 院内感染対策〈家原知子〉
1. 院内感染対策の意義
2. 感染対策の実際
(A)標準予防策
(B)感染経路別予防策
各 論
1 周産期の疾患
I.出生前
1. 染色体と遺伝子〈和田敬仁〉
(A)ヒトゲノムの構造
(B)染色体
(C)遺伝学的検査
2. 染色体異常症およびゲノム病
(A)常染色体の異数性
(B)染色体構造異常
(C)ゲノム病:微細欠失/重複症候群
(D)片親性ダイソミー
(E)ゲノムインプリンティング病
(F)性染色体
3. 環境因子による先天異常(薬剤,感染,など)〈和田和子〉
(A)概念
(B)薬剤による先天異常
(C)感染による先天異常
4. 先天異常症候群
(A)概念
II.新生児疾患
1. 低出生体重児〈長野伸彦,森岡一朗〉
2. 胎児発育不全
3. 新生児仮死
4. 呼吸器疾患
(A)呼吸窮迫症候群
(B)胎便吸引症候群
(C)新生児一過性多呼吸
(D)慢性肺疾患
5. 病的黄疸
6. 分娩外傷
7. 未熟児無呼吸発作
8. 未熟児動脈管開存症〈内山 温〉
9. 新生児遷延性肺高血圧症
10. 壊死性腸炎
11. 新生児メレナ
12. 多血症
13. 未熟児貧血
14. 頭蓋内出血
15. 脳室周囲白質軟化症
16. 低血糖
17. 低カルシウム血症
18. 新生児TSS様発疹症
19. 未熟児網膜症
2 先天性代謝異常症〈丸尾良浩〉
1. 新生児マススクリーニング
2. アミノ酸代謝異常症
(A)フェニルケトン尿症(PKU)
(B)メープルシロップ尿症
(C)ホモシスチン尿症
(D)シスチン尿症
(E)尿素サイクル異常症
3. 有機酸代謝異常症
(A)メチルマロン酸血症
(B)プロピオン酸血症
(C)イソ吉草酸血症
4. 脂肪酸代謝異常症
(A)中鎖アシルCoA脱水素酵素(MCAD)欠損症
(B)極長鎖アシルCoA脱水素酵素(VLCAD)欠損症
5. 糖代謝異常症
(A)糖原病
6. ライソゾーム病
(A)ムコ多糖症
(B)スフィンゴリピドーシス
7. 脂質代謝異常症
(A)家族性高脂血症
(B)ペルオキシソーム病
8. その他
(A)銅代謝異常症
(B)核酸代謝異常症
3 代謝性疾患〈松井克之〉
1. 糖尿病
2. 高インスリン血症
3. ケトン性低血糖・アセトン血性嘔吐症
4. 脂質異常症
5. ビタミン関連疾患
6. 微量元素関連疾患
7. 電解質異常
I.ナトリウムと水の異常
(A)総論
(B)低ナトリウム血症
(C)高ナトリウム血症
II.カリウムの異常
(A)総論
(B)低カリウム血症
(C)高カリウム血症
III.酸塩基平衡の異常
4 内分泌疾患〈丸尾良浩〉
1. 成長ホルモン分泌不全性低身長
2. 中枢性尿崩症
3. 甲状腺機能低下症
(A)先天性甲状腺機能低下症
(B)橋本病(慢性甲状腺炎)
4. 甲状腺機能亢進症
5. 新生児バセドウ病
6. 中枢性思春期早発症
7. 先天性副腎過形成症
8. 性分化疾患
5 リウマチ性疾患・結合組織病〈森 雅亮〉
1. 若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ)
2. 全身性エリテマトーデス
3. 若年性皮膚筋炎
6 免疫,アレルギー疾患
1. 免疫不全〈金兼弘和,谷田けい〉
(A)原発性免疫不全症と続発性免疫不全症
(B)原発性免疫不全症の診断と治療
(C)原発性免疫不全症各論
2. アレルギー疾患〈冨板美奈子〉
I.アレルギー疾患概論
(A)アレルギーの定義
(B)アレルギー反応の分類
(C)炎症の分類
(D)アレルギー疾患の診断
(E)アレルギー疾患の治療
(F)アレルギー疾患の予後
II.疾患ごとの解説
(A)気管支喘息
(B)アナフィラキシー
(C)食物アレルギー
(D)アトピー性皮膚炎
(E)薬物アレルギー
7 感染症
1. 母子感染〈伊藤嘉規〉
2. 免疫不全における感染症
3. 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
4. 学校における伝染病
5. 日本における感染症サーベイランス
6. ウイルス感染症
I.ウイルス感染症の特徴
II.主なウイルス感染症
(A)麻疹(はしか)
(B)風疹
(C)おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
(D)単純ヘルペスウイルス感染症
(E)水痘・帯状疱疹
(F)Epstein-Barrウイルス感染症
(G)サイトメガロウイルス感染症
(H)突発性発疹
(I)伝染性紅斑(りんご病)
(J)インフルエンザ
(K)RSウイルス感染症(急性細気管支炎)
(L)ヒトメタニューモウイルス感染症
(M)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
(N)ライノウイルス感染症
(O)アデノウイルス感染症
(P)手足口病
(Q)ヘルパンギーナ
(R)パレコウイルス感染症
(S)ロタウイルス感染症
(T)ノロウイルス感染症
(U)B型肝炎
(V)C型肝炎
7. 細菌感染症〈齋藤昭彦〉
(A)溶血性連鎖球菌感染症(溶連菌感染症)
(B)肺炎球菌感染症
(C)ブドウ球菌感染症
(D)結核
(E)ジフテリア
(F)破傷風
(G)偽膜性大腸炎
(H)ボツリヌス感染症
(I)大腸菌などの腸内細菌による感染症
(J)百日咳
(K)インフルエンザ菌b型感染症
(L)マイコプラズマ感染症
(M)クラミジア感染症
8. 真菌感染症
9. リケッチア感染症
10. 寄生虫症
(A)蟯虫症
(B)アニサキス症
(C)頭シラミ
8 消化器疾患〈清水俊明〉
1. 口腔の疾患
(A)口腔カンジダ症(鵞口瘡)
(B)ヘルペス歯肉口内炎
(C)アフタ性口内炎
(D)ヘルパンギーナ
2. 舌の疾患
(A)舌小帯短縮症
(B)唾液腺粘液嚢胞
3. 顔面・頸部の疾患
(A)唇裂・口蓋裂
(B)正中頸嚢胞(瘻)・側頸嚢胞(瘻)
4. 食道の疾患
(A)先天性食道閉鎖症
(B)噴門狭窄症(アカラシア)
(C)胃食道逆流症
(D)食道・胃内異物
5. 胃の疾患
(A)乳児肥厚性幽門狭窄症
(B)胃炎,消化性潰瘍
(C)胃軸捻転症
6. 腸の疾患
(A)急性胃腸炎
(B)炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎,クローン病)
(C)虫垂炎
(D)腸重積症
(E)腸回転異常症
(F)先天性消化管閉鎖・狭窄
(G)ヒルシュスプルング病
(H)鎖肛(直腸肛門形成異常)
(I)メッケル憩室
(J)消化管ポリープ
(K)肛門周囲膿瘍
9 肝胆道・膵臓・腹膜疾患〈乾あやの,藤澤知雄〉
1. 肝臓の疾患
(A)黄疸
(B)新生児肝炎
(C)シトリン欠損による新生児肝内胆汁うっ滞症
(D)胆道閉鎖症
(E)肝内胆汁うっ滞症候群
(F)先天性胆道拡張症
(G)先天性肝線維症
(H)体質性黄疸(家族性黄疸)
(I)急性肝不全
(J)肝硬変,慢性肝不全
(K)ウイルス肝炎
〈A型肝炎〉
〈B型肝炎〉
〈C型肝炎〉
〈D型肝炎〉
〈E型肝炎〉
2. 膵臓の疾患
(A)急性膵炎
(B)膵嚢胞性線維症
3. 横隔膜の疾患
(A)横隔膜ヘルニア
〈ボホダレック孔ヘルニア〉
〈食道裂孔ヘルニア〉
4. 腹膜の疾患
(A)急性腹膜炎
(B)腸間膜リンパ節炎
(C)ヘルニア
〈臍ヘルニア〉
〈臍帯ヘルニア〉
〈腹壁破裂〉
〈鼠径ヘルニア〉
10 呼吸器疾患〈吉原重美〉
1. 気道疾患
(A)上気道炎
(B)急性扁桃炎
(C)先天性喘鳴
(D)クループ症候群
(E)急性気管支炎
(F)急性細気管支炎
(G)気道異物
2. 肺実質の疾患
(A)ウイルス性肺炎
(B)細菌性肺炎
(C)マイコプラズマ肺炎
(D)クラミジア肺炎
(E)ニューモシスチス肺炎
(F)肺結核
3. 胸膜・縦隔疾患
(A)気胸,縦隔気腫
(B)膿胸,胸膜炎
11 循環器疾患
1. 先天性心疾患
(A)心室中隔欠損症〈小林 徹〉
(B)心房中隔欠損症
(C)動脈管開存症
(D)心内膜床欠損症(心房心室中隔欠損症)
(E)肺動脈(弁)狭窄〈伊吹圭二郎,市田蕗子〉
(F)大動脈(弁)狭窄
(G)大動脈縮窄症
(H)アイゼンメンゲル症候群
(I)ファロー四徴症
(J)完全大血管転位(換)症〈山岸敬幸〉
(K)総(全)肺静脈還流異常症
(L)三尖弁閉鎖症
(M)総動脈幹症
(N)エプスタイン病
2. 心膜・心筋・心内膜の疾患〈池田和幸〉
(A)心筋症
(B)心筋炎
(C)心膜炎
(D)心臓腫瘍
(E)感染性心内膜炎
3. 不整脈〈竹内大二〉
(A)心室期外収縮
(B)上室頻拍
(C)心室頻拍
(D)WPW症候群
(E)房室ブロック
(F)脚ブロック
(G)心室細動
4. 心不全
5. 川崎病〈小林 徹〉
12 血液疾患
1. 小児期の血液〈大曽根眞也〉
2. 赤血球の異常(貧血)
(A)鉄欠乏性貧血
(B)溶血性貧血
(C)再生不良性貧血
(D)巨赤芽球性貧血
3. 白血球の異常
(A)好中球減少症
(B)白血病
(C)同種造血細胞移植
4. 出血性疾患〈石原 卓〉
(A)好発年齢における主な症状別の小児期発症出血性疾患
5. リンパ節,網内系疾患
(A)リンパ節腫大
(B)悪性リンパ腫
(C)組織球増殖性疾患
〈ランゲルハンス細胞組織球症〉
〈血球貪食性リンパ組織球症〉
13 腫瘍性疾患〈家原知子,土屋邦彦〉
1. 小児腫瘍性疾患の概要
(A)小児がんの特徴
(B)小児がんの治療
(C)晩期合併症・緩和医療
2. 主な小児腫瘍性疾患
(A)神経芽腫
(B)腎芽腫(ウィルムス腫瘍)
(C)肝芽腫
(D)網膜芽細胞腫
(E)横紋筋肉腫
(F)ユーイング肉腫ファミリー腫瘍
(G)骨肉腫
(H)胚細胞腫瘍(脳・脊髄病変以外)
(I)脳腫瘍
14 腎,泌尿器系疾患
1. 糸球体疾患の臨床分類〈本山 治〉
(A)急性腎炎症候群
(B)慢性腎炎症候群
(C)ネフローゼ症候群
(D)急速進行性腎炎症候群
(E)持続性蛋白尿・血尿症候群
2. 一次性または原発性糸球体疾患
(A)溶連菌感染後急性糸球体腎炎
(B)IgA腎症
(C)膜性増殖性糸球体腎炎
(D)膜性腎症
(E)微小変化型ネフローゼ症候群
(F)巣状分節性糸球体硬化症
(G)半月体形成性糸球体腎炎
3. 全身疾患に伴う腎疾患
(A)紫斑病性腎炎(IgA血管炎に伴う腎炎)
(B)ループス腎炎
(C)溶血性尿毒症症候群
4. 遺伝性腎炎〈吉田賢弘,濱崎祐子〉
(A)アルポート症候群
(B)良性家族性血尿
5. 体位性蛋白尿
6. 先天性腎尿路疾患
(A)低形成/異形成腎
(B)膀胱尿管逆流症
(C)水腎症
7. 尿路感染症
8. 腎不全(急性,慢性)
(A)腎不全とは
(B)腎臓の働きと腎不全の病態
(C)腎不全の症状,検査データ
(D)急性腎傷害(AKI)
(E)慢性腎臓病(CKD)
9. 精巣,陰嚢の病気
(A)停留精巣
(B)陰嚢水腫
15 神経疾患〈森本昌史〉
1. 神経発生異常(神経系の先天異常)
(A)神経管閉鎖不全
(B)ジュベール症候群および関連疾患
(C)ダンディー・ウォーカー症候群
(D)大脳皮質形成異常
(E)水頭症
2. 神経皮膚症候群
(A)神経線維腫症1型
(B)結節性硬化症
(C)スタージ・ウェーバー症候群
3. 炎症性・免疫性神経疾患(先天感染症を含む)
(A)細菌性髄膜炎
(B)ウイルス性髄膜炎
(C)結核性髄膜炎
(D)先天性サイトメガロウイルス感染症
(E)急性散在性脳脊髄炎
4. 脳症および類縁疾患
(A)急性脳症
(B)ミトコンドリア病
5. 脳性麻痺
6. 脳血管障害
(A)脳梗塞
(B)もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)
7. 神経変性疾患
(A)脊髄小脳変性症
(B)遺伝性ジストニア
(C)レット症候群
(D)先天性大脳白質形成不全症
(E)白質変性症(白質ジストロフィー)
8. てんかんおよびその他の発作性疾患
(A)てんかん総論
(B)中心・側頭部に棘波を示す自然終息性てんかん(中心・側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん)
(C)小児欠神てんかん
(D)乳児てんかん性スパズム症候群(旧分類のウエスト症候群を包含する症候群)
(E)ドラベ症候群
(F)熱性けいれん
(G)憤怒けいれん
16 運動器疾患〈千代延友裕〉
1. 運動ニューロン疾患
(A)脊髄性筋萎縮症
2. 末梢神経疾患
(A)遺伝性運動感覚ニューロパチー
(B)ギラン・バレー症候群
(C)慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー
3. 神経筋接合部疾患
(A)重症筋無力症
4. 筋疾患
I.筋ジストロフィー
(A)デュシェンヌ型筋ジストロフィー
(B)ベッカー型筋ジストロフィー
(C)福山型先天性筋ジストロフィー
(D)その他の筋ジストロフィー
II.代謝性筋疾患
(A)ポンペ病(糖原病 II型)
(B)マッカードル病(糖原病V型)
III.先天性ミオパチー
IV.筋強直症候群
(A)筋強直性ジストロフィー
(B)先天性ミオトニー
17 精神疾患 〜心理的要因が関連する疾患などを含め〜〈全 有耳〉
1. 精神疾患
(A)自閉スペクトラム症
(B)注意欠如多動症
(C)チック症
(D)抜毛症
(E)神経性やせ症
(F)異食症
(G)遺尿症
(H)遺糞症
(I)睡眠時随伴症
〈夜驚症(睡眠時驚愕症)〉
〈睡眠時遊行症(夢中遊行・夢遊病)〉
〈悪夢(悪夢障害)〉
(J)場面緘黙
(K)反応性アタッチメント症および脱抑制型対人交流症
(L)心的外傷後ストレス症
2. 心理的要因が関連する身体疾患(心身症)
(A)起立性調節障害
(B)過換気症候群
3. 心理的要因が関連する状態
(A)不登校
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書籍情報
- ISBN:9784498175105
- ページ数:584頁
- 書籍発行日:2024年12月
- 電子版発売日:2024年12月11日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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