医療系学生のための情報リテラシー

  • ページ数 : 225頁
  • 書籍発行日 : 2024年11月
  • 電子版発売日 : 2024年12月18日
2,420
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商品情報

内容

情報化社会の医療系学生に学んでほしい,情報リテラシーの教科書

急速に進化するデジタル社会において,医療系学生が早期から身につけるべき情報リテラシーおよびアカデミック・スキルズを解説した教養テキスト.一般的な情報の知識から,患者情報をはじめとする医療に関連した情報の取り扱い,文献検索やレポートのまとめ方まで,医療従事者に求められる幅広い情報スキルを網羅.

序文

はじめに


インターネットやデジタル機器が身近な環境で育つデジタルネイティブの世代が大学生となり,教育現場もICT環境が整備され,ICT環境を有効活用するための政策が推進されてきています.厚生労働省では,医療DXの施策により保健・医療・介護の各段階において発生する情報やデータを,全体最適された基盤を通して,保健・医療や介護関係者の業務やシステム,データ保存の外部化・共通化・標準化を図り,国民自身の予防を促進し,より良質な医療やケアを受けられるように,社会や生活の形を変えることを目指しています.

看護師・保健師・助産師や理学療法士や作業療法士などの医療従事者を目指す学生にとっては,入学早期にアカデミック・スキルズや情報リテラシー教育が必要になってきます.また,社会では医療系大学等で学ぶ学生に対し,医療従事者と同等の倫理観が求められます.入学早期からはじまる早期臨地実習や領域別臨地実習では,実際に患者さんと触れ合うことや電子カルテを閲覧することもあります.そのなかで医療系学生に対して早期のリテラシー教育が必要となる理由は,患者とのコミュニケーション能力の向上や医療情報の適切な活用,そして医療従事者としての倫理観の涵養を育むためです.高等教育機関における学びの意味を理解し,学びに必要なアカデミック・スキルズ(話す・聞く,グループで学ぶ,読む,書く,伝える)に関する基本的能力を習得することも必要です.また,学びの過程において他者と協力・協調して行動する能力を習得し,医療従事者・社会人としての基礎力を獲得していきます.これらを通して,充実した学生生活を送ることができるように,高等教育機関での学びへの動機づけを高めていくために,この本を参考にしていただければと思います.

最後に,今回の企画の実現にご尽力いただいた南山堂の編集担当者の皆様に厚く御礼を申し上げます.わかりやすく伝えるために工夫や助言をいただき,感謝いたします.


2024年9月

世古留美 田﨑あゆみ

目次

Part 1 情報の基本

1 医療における情報

1. 私たちの生活を取り巻く「情報」

2. 医療従事者が取り扱う「情報」

2 コンピュータ

1. コンピュータとは

2. コンピュータの種類と特徴

3. アプリケーション・各種ソフトウェア

4. ファイルとデータの保存

5. インターネット

6. コンピュータウイルス

3 コミュニケーションと情報発信

1. 電子メールの仕組みと特徴

2. 電子メールの使い方

3. メッセージアプリやチャットの特徴

4. 情報発信

4 実習(臨床現場)で気をつけるポイント

1. 個人情報保護に関する誓約書ってなぜ必要なの?

2. 受け持ち患者に関する相談がしたいときは?

3. 受け持ち患者との適切な関係って?

4. 電子カルテのID・PWの正しい管理って?

5. 診療情報の取得の限定はなぜ必要なの?

6. なりすまし閲覧とは何ですか?

7. メモに書いてよい内容・書いてはいけない内容は?

8. メモ帳を持ち運ぶときの注意点は?

9. 実習記録を持ち運ぶときの注意点は?

10. 実習記録の書き方は?(デジタル含む)

11. 実習記録はどこで書いていいの?

12. 実習記録の貸し借りって大丈夫?

13. カンファレンス資料を準備するときの注意点は?

14. 実習記録を破棄したいときは?

15. 資料や画像を利用するときの注意点は?

16. 家族や知り合いに実習の様子を話してもいい?

17. Q&Aサイトの利用はしてもいいの?

Part 2 学習に必要なスキル

1 調べる

1. 自分の情報要求を明確にする

2. 自分の欲しい情報を収集する

3. 情報を正しく評価する

4. 情報の活用方法と注意点

2 本を読む

1. 読む準備

2. 読み方

3. 内容のまとめ方

3 レポートを書く

1. レポートとは何か

2. 自分なりの問いを立てる

3. 問いに対する答えを出す

4. 論理構成を練る

5. 引用・参考文献を記載する

6. 形式・体裁を整える

4 伝える(プレゼンテーション)

1. 充実した発表内容にする

2. 見やすい資料にする

3. 聴衆を惹きつける

5 話す・聴く

1. 基本姿勢

2. 話し方

3. 主張力

4. 聴き方

5. 理解力

6 グループで学ぶ

1. グループワークとは

2. グループで協力しやすい環境づくり

3. グループワークの基本

STEP UP ①意見の集約と整理

STEP UP ②多角的な議論と統合

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書籍情報

  • ISBN:9784525506315
  • ページ数:225頁
  • 書籍発行日:2024年11月
  • 電子版発売日:2024年12月18日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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