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Medical Technology52巻13号 臨時増刊号 自信がもてる! 血管へのアプローチ ―採血と静脈路確保(先行予約)

  • ページ数 : 204頁
  • 書籍発行日 : 2024年12月
  • 電子版発売日 : 2024年12月18日
  • ※ 12月23日 ダウンロード開始予定
5,500
(税込)
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商品情報

内容

「静脈採血」と「静脈路確保」の基本やポイントを,臨床検査技師向けに解説!

●臨床検査業務の中でも苦手意識をもちやすい採血について,採血手技,患者・医療者のリスク,患者対応,検体の取り扱い,検査値への影響などをエキスパートが幅広く解説.
●2021年のタスク・シフト/シェアに関する法改正を受けて,臨床検査技師の業務に追加された静脈路確保と,その関連業務についても学べる.

序文

発刊にあたって


静脈採血は,各種血液検査を行ううえで必須となる医療手技で,以前から多くの医療施設において外来採血室を中心に臨床検査技師の活躍の場となっています.臨床検査技師であれば,どのような部門を担当されていても,若い頃を含めて一度は経験されているものと思います.特に最近は,医師や看護師の業務のタスク・シフト/シェアの流れのなかで,病棟を含め,臨床検査技師が静脈採血を行う機会は増えています.しかし,静脈採血は最近まで臨床検査技師が行う唯一の侵襲的行為であり,他の業務と比べて患者さんとのトラブルも少なからず経験されるため,苦手意識をもたれている方も多いのではないでしょうか? 実際,『Medical Technology』の採血関連の記事には,読者から毎回多くの感想や要望が寄せられ,関心の高さがうかがえます.

一方,医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアに関する法改正(2021年)により,臨床検査技師が一定の条件のもとで静脈路確保を行うことがはじめて法的に認められました.これは,臨床検査技師の業務拡大として大きな一歩であったと思いますが,これまでに経験のない侵襲的行為であり,実施を躊躇されている施設も多いものと思われます.

今回『Medical Technology』では,下澤達雄教授(国際医療福祉大学大学院 医学研究科/『Medical Technology』編集委員),および三浦ひとみ技師長(東京女子医科大学病院 中央検査部)にも監修のご協力をいただき,『自信がもてる!血管へのアプローチ―採血と静脈路確保』と題して,静脈採血および静脈路確保の基本やその注意点について解説する臨時増刊号を企画いたしました.Chapter 1では「採血,静脈路確保にあたっておさえておきたい基本」と題して,臨床検査技師に認められている観血的行為である採血・静脈路確保に関して,共通するリスクと患者対応,さらには法律的な面や賠償制度なども含めて,各々の領域の専門家に解説いただきました.Chapter 2では「静脈採血」と題して,標準採血法に基づく静脈採血の基礎に始まり,採血管などの使用器具や,採血のコツ,採血手技による測定値への影響,さらには採血室のマネジメントといった幅広い話題について解説いただいています.そこには,採血に関するわが国唯一の指針である『標準採血法ガイドライン』に基づく情報だけでなく,ガイドラインには掲載されていないエキスパートのTipsなどもふんだんに盛り込まれています.Chapter 3では「静脈路確保と関連業務」と題して,法改正により実施可能となった採血に伴う静脈路確保とその関連業務について,経験豊富な医師から詳しく解説いただいています.また,「Step up ! 採血」では,近年特に増加してきた,日本語を母語としない患者さんの採血において役立つ英会話フレーズも紹介いただきました.

外来採血室は事務受付と並んで大多数の患者さんが訪れる場所であり,そこでの患者対応の巧拙は,その医療施設全体のイメージを左右します.本書をご活用いただくことで,採血に関連する患者サービス向上のお役に立てれば嬉しく思います.また,新たに実施可能となった静脈路確保は,臨床検査技師が他の医療職を支援し,医療施設全体に貢献の場を広げることのできる貴重な機会ですので,本書の内容がその実施や研修の一助となることを,監修者一同心より期待しております.


2024年12月

杏林大学 医学部 臨床検査医学
大西宏明

目次

発刊にあたって(大西宏明)

Chapter 01 採血,静脈路確保にあたっておさえておきたい基本

Section 01 法令からみる臨床検査技師による採血と静脈路確保(深澤恵治)

Section 02 患者対応(加藤良子)

Section 03 患者のリスクとその予防

1)採血時に知っておくべき解剖と神経損傷,ならびにそれらの対処法(五十嵐 岳)

2)迷走神経反応(湯本真人)

3)その他の合併症(大川龍之介)

4)採血と他の検査・治療との関連(永井香織・横山大輔・小島智亜里)

Section 04 医療者のリスクとその予防

1)医療者の負傷・感染リスク(盛田和治)

2)感染症疑いの検体取り扱い(龍野桂太)

3)針刺し対策,発生時の対処(吉川 徹・細見由美子)

4)臨床検査技師賠償責任共済制度(杉岡陽介)

Chapter 02 静脈採血

Section 01 採血の基本

1)採血法と採血手技(米山里香)

2)採血の工夫とコツ(横山千恵)

3)採血器具

 (1)針・注射器・ホルダーなど(米山里香)

 (2)採血管(荒木秀夫)

Section 02 状況別の採血

1)小児の採血(三井清誉)

2)病棟での採血(高崎佳苗・後藤文彦)

Section 03 採血検体の取り扱い

1)検体確認・再採血依頼(脇田 満)

2)要因別にみる検査値への影響・ピットフォール

 (1)溶血(市村直也)

 (2)採血量(岩崎真子)

 (3)抗凝固剤・凝固促進剤(荒木秀夫)

 (4)輸液の混入(清宮正徳)

 (5)生理的変動(清宮正徳)

 (6)保存・搬送条件(山崎家春・長谷川 修)

 (7)その他の要因(市村直也)

Section 04 採血室の運営

1)精度管理

 (1)採血手技の教育・評価(服部 桜)

 (2)採血ルールの周知(佐々木泰信・後藤文彦)

2)患者誤認の防止(及川祐子)

3)システムの活用(田邊晃子)

Chapter 03 静脈路確保と関連業務

Section 01 採血に伴う静脈路確保

1)静脈路確保の基本(竹村勇飛)

2)採血のための静脈路確保と電解質輸液の接続(川原佑太・橋本賢一・田中祐司・廣岡伸隆)

3)静脈留置針(神田健太)

4)合併症とトラブルシューティング(丹治寛子)

Section 02 成分採血にかかわる業務

1)成分採血(山﨑聡子)

2)成分採血装置の接続と操作(山﨑聡子)

Section 03 造影超音波検査にかかわる業務

1)造影超音波検査(岩嶋義雄)

2)静脈路からの造影剤注入(鈴木淳史)

Step up ! 採血

覚えておきたい! 採血で役立つ英会話フレーズ(久末直子)

採血管の順序はどうするのが正解?(大西宏明)

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書籍情報

  • ISBN:9784006129620
  • ページ数:204頁
  • 書籍発行日:2024年12月
  • 電子版発売日:2024年12月18日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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