血管超音波テキスト 第2版

  • ページ数 : 352頁
  • 書籍発行日 : 2018年3月
  • 電子版発売日 : 2019年1月18日
8,800
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商品情報

内容

日本超音波検査学会監修! 定本テキストに待望の改訂版!

豊富な写真や見やすいシェーマ,カラードプラ画像などを駆使した理解しやすい内容.周辺知識や走査のコツ,注意すべき点などは,ひとくちメモ,ワンポイントアドバイスとして掲載.改訂では,各種ガイドラインや診断基準など,更新情報を盛り込んで全体をアップデート.腎動脈やバスキュラーアクセス,経頭蓋超音波などの新項目も収載し,臨床的に必要な血管エコー検査を網羅.急速な発展を遂げる血管超音波検査のノウハウ,検査の進め方,判読法などをまとめた,日本超音波検査学会監修の好評テキスト改訂版!

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序文

第2版の序文

血管超音波テキスト第2版が発刊となり,編集を担当させていただきましたことを光栄に思います.

私が国立循環器病センター(現 国立循環器病研究センター)に在籍し,日本での血管エコーの第一人者である松尾 汎先生のもと血管エコー検査を中心に従事していた2003年のある日,上司であり日本超音波検査学会理事長(当時)であった増田喜一先生に「佐藤君なぁ,血管エコーテキストを出すんや,手伝ってくれるか?ええな」と声をかけられました.すでに,日本超音波検査学会監修にて心臓(2001年),腹部(2002年)とテキストが出版されており,第3弾として血管が選ばれたことをとても嬉しく思いました.私自身は大動脈領域を執筆し,2005年春に血管超音波テキストが発刊となりました.

それから13年の月日が流れました.当時と比較すると医学,医療はとても進歩しています.血管エコーについても然りです.まず,装置の性能向上があげられます.また,日本超音波医学会より,種々の血管領域の標準的評価法が発表され,2008年からは血管領域の超音波検査士制度がスタートしました.私自身これらに委員として関わらせていただいた経験から,"超音波装置があれば,どの医療機関でも同じ品質の検査を受けていただけるようになる"ということを強く願っていました.

その思いをもとに,今回の改訂では,編集者として以下の4つにこだわりました.

①臨床的に必要な血管エコー検査が網羅されていること,標準的な検査法であること

②章ごとに責任者を配置して,若手にも執筆の機会をもってもらうこと

③書式を統一して本全体が読みやすいこと

④これから検査を始めようとする人が読んでも理解できること

血管エコーは全身が検査対象であり,部位ごとに評価法が異なります.血管領域としては,頸動脈や腎動脈,下肢動脈,大動脈や深部静脈血栓症,下肢静脈瘤などの検査がありますが,時代とともに普及,確立してきた検査法を第2版では追加しました.具体的には,頭蓋内,血管内皮機能,腎動脈,大静脈,バスキュラーアクセス,さらには下肢浮腫の鑑別といった項目です.また,自己の経験値による記述だけではなく,標準的な検査の記述にこだわりました.

章ごとに責任者を配置し,責任者に若手も含めて推薦いただき執筆していだきました.第1版では12名だった執筆者は今回66名にもなりました.技術書の執筆には,学会発表や講演,実技指導,さらには論文執筆とは明らかに異なった技能が求められますが,それらは実際に執筆してみないことには身につきません.経験が大切です.ただし,良い本を出版することが大前提であるため,何度も書き直しや写真の差し替えなどをお願いすることになりました.時間はかかりましたが良書ができたと感じています.

書式を統一して読みやすいこと,これにはこだわりました.章の冒頭には要旨(対象となる疾患,重要なガイドライン,対象となる患者,探触子,評価項目,診断基準)をまとめています.また,ここは注意してほしいという点は,"ワンポイントアドバイス""ひとくちメモ"といった形でまとめています.全編をひとつの流れで読んでいただけると思います.実際に検査してみるとわかりますが,血管エコーは装置の条件設定が観察部位で大きく異なりますし,検査中に画像調整を行う操作がとても多いものです.そのため,各章では領域ごとの装置条件に関する注意点は最小限にとどめて,「第1章 血管超音波検査に求められる装置条件」にまとめました.第1章はあとからでも結構ですから是非読んでください.多くのヒントが散りばめられています.

今,本書を手にとられた方には,これからエコー検査を始める方や,腹部や心臓のエコー検査はしているが血管は初めて,さらに頸動脈エコーはしているが下肢静脈はこれから...など,いろいろな方がおられると思います.誰でも初めは初心者です.良い技術書は,これから検査を始めようとする人が読んで理解できるものです.本書は,経験の少ない人にも理解していただける解説を目指しました.ただし,治療前後の評価など,エキスパートの方が読んでも十分に納得していただける内容になっています.さらに,辞書的な使い方もできると思います.

テキストは出版された時から過去のものとなります.10年ほどの未来には第3版の企画が出てくることでしょう.その時には,今回活躍してくれた若い世代の執筆陣や,さらに新しい気鋭の人材が登場して活躍してくれることでしょう.その日がくることを楽しみにしています.


2018年3月 最終原稿を読みながら

血管超音波テキスト第2版編集担当 佐藤 洋

目次

第1章 血管超音波検査に求められる装置条件

第2章 頸動脈

第3章 経頭蓋超音波検査

第4章 上肢動脈

第5章 血管内皮機能検査

第6章 大動脈

第7章 腎動脈

第8章 下肢動脈

第9章 バスキュラーアクセス

第10章 上肢静脈・頸静脈

第11章 大静脈

第12章 下肢静脈(DVT)

第13章 下肢静脈瘤

第14章 下肢腫脹鑑別

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書籍情報

  • ISBN:9784263229330
  • ページ数:352頁
  • 書籍発行日:2018年3月
  • 電子版発売日:2019年1月18日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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