わかる! できる! 歯科麻酔実践ガイド

  • ページ数 : 176頁
  • 書籍発行日 : 2010年4月
  • 電子版発売日 : 2013年1月1日
7,480
(税込)
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商品情報

内容

教育でも臨床でも“即戦力”!
歯科麻酔のエッセンスを凝縮した実践ガイド

教育現場では実習書として、臨床現場に出た後は若手向けの手引き書として、長くお使いいただける歯科麻酔の実践ガイドブック。全身管理、局所麻酔、鎮静法、全身麻酔、救急蘇生、ペインクリニックまで、歯科麻酔全般にわたって“本当に必要なポイントだけ”を厳選して、知識・技術をコンパクトにまとめました。

序文

歯学教育の内容を見直し,必須の教育内容を精選する作業が行われ,ガイドラインとして歯学教育モデル・コア・カリキュラムが公表され,これらに準拠した教育改革が始まった.

そのような状況のなか,このたび,本書を歯科麻酔学の実習書として,モデル・コア・カリキュラムを考慮し,また,歯学部学生がわかりやすく実習できるように以下の点を基本方針としてまとめた.

1. 文章は簡潔にして統一した構成と内容にする

2. 歯科麻酔学の基本的な実習内容はすべて網羅する

3. 実習に即して多くの図表や写真を載せる

4. 図表や写真をみるだけでも理解できるように説明をつける

5. 習得すべき歯科麻酔の技術については,一連の写真として掲載する

これらの基本方針のもと,数回にわたる編集会議において議論を重ね,詳細に内容を検討して編集作業を行った.

本書は,全身状態の評価(1章),麻酔に必要な基本手技(2章),局所麻酔法(3章),精神鎮静法(4章),全身麻酔法(5章),心肺蘇生法と救急薬品(6章)およびペインクリニック(7章)の7章からなっており,実習の流れに沿って文章と写真をわかりやすく,できる限り同じ見開き内に収まるよう使いやすいページ構成とした.重要事項はワンポイントアドバイスとして欄外に記載し,わかりにくい専門用語も欄外で説明を加えた.また,実習以外の項目ではあるが歯科麻酔学の知識として加えたい内容については一口メモとして,さらに,実際の歯科麻酔の臨床経験や社会的なかかわりなどのコラム的な内容はコーヒーブレイクとして気軽に読んでもらえるように本文とは分けてまとめた.実習書として記載内容を絞り込んであるため,詳細な記載や専門知識については,『歯科麻酔学 第6版』(医歯薬出版)を参考にされたい.

これから歯科麻酔学を学ぼうとする多くの歯学部学生が,本書を活用することによって充実した実習ができれば著者全員の喜びである.

本書の製作にあたり,編集委員から各執筆者には無理なお願いもしたが,歯科麻酔学実習書としての本書の性格をご理解いただき,素晴らしい内容の原稿をいただいた.心からお礼を申し上げたい.


2010年3月

編集委員 嶋田昌彦 椙山加綱 深山治久 丹羽 均

目次

序 文

第1章 全身状態の評価(嶋田昌彦)

1.診察法

1)医療面接

2)問診

3)診察(理学的所見)

4)医科への対診

2.バイタルサイン

1)意識(レベル)

2)呼吸

3)脈拍

4)血圧

5)体温

3.臨床検査

1)血液検査

2)止血凝固検査

3)尿検査

4)呼吸機能検査

4.全身状態評価

第2章 麻酔に必要な基本手技

1.脈拍,血圧,呼吸,体温の測定法(砂田勝久)

1)脈拍測定

2)血圧測定

3)呼吸の測定

4)体温測定

2.注射法(澁谷 徹)

1)皮下注射

2)筋肉注射

3)静脈注射

4)静脈路確保

3.患者監視装置の使い方

1)患者監視装置

2)血圧計

3)パルスオキシメータ

4)モニタ心電図

第3章 局所麻酔法

1.表面麻酔(宮脇卓也)

1)表面麻酔の特徴

2)表面麻酔剤の種類

3)適応症

4)禁忌症

5)準備

6)手技

7)効果発現

8)副作用

9)注意事項

2.浸潤麻酔(深山治久)

1)器材

2)準備

3)実施

4)片づけ

3.伝達麻酔

1)特徴

2)器材

3)準備

4)実施(下顎孔伝達麻酔法)

5)片づけ

4.局所麻酔における偶発症(宮脇卓也)

1)全身的偶発症

2)局所的偶発症

第4章 精神鎮静法(椙山加綱)

1.吸入鎮静法

1)特徴

2)適応症

3)禁忌症

4)至適鎮静度

5)使用する器械,器具

6)患者への説明

7)総流量の設定

8)実施方法

9)帰宅許可の基準

10)注意事項

2.静脈内鎮静法

1)特徴

2)使用薬剤

3)適応症

4)禁忌症

5)特に慎重な対応が必要な患者

6)至適鎮静度

7)深鎮静

8)患者への説明

9)経口摂取制限

10)緊急用器具の準備

11)実施方法

12)帰宅許可の基準

13)注意事項

第5章 全身麻酔法(丹羽 均)

1.全身麻酔法とは

1)全身麻酔の3要件

2)麻酔薬の投与経路による全身麻酔法の分類

2.術前管理

1)術前の患者評価

2)術前処置

3.全身麻酔で用いる機器・器材

1)全身麻酔器

2)モニタ

3)全身麻酔実施に必要な器材

4.全身麻酔の実施

1)術前管理

2)術中管理

3)術後管理

5.麻酔の導入・術中の気道確保

1)麻酔の導入法

2)術中の気道確保法

3)気管挿管の時期

4)挿管困難症への対応

6.麻酔の維持

1)麻酔維持の原則

2)体液管理

3)体温管理

7.麻酔からの覚醒・抜管

1)麻酔からの覚醒

2)抜管の基準

8.術中合併症

1)呼吸器系合併症

2)循環器系合併症

3)その他の合併症

9.術後管理

1)気道管理

2)疼痛管理

3)悪心・嘔吐

4)シバリング

5)その他の管理

10.全身麻酔で使用する薬剤

1)吸入麻酔薬

2)静脈麻酔薬

3)筋弛緩薬

4)麻薬

11.日帰り(外来)全身麻酔法

1)日帰り(外来)全身麻酔とは

2)日帰り(外来)全身麻酔法の適応基準

3)帰宅許可の基準

4)帰宅後の管理

第6章 心肺蘇生法と救急薬品(城 茂治)

1.心肺蘇生法

1)心肺蘇生法とは

2)心肺蘇生法の重要性

3)一次救命処置

4)異物による気道閉塞

5)二次救命処置(ALSまたはACLS)

6)小児の心肺蘇生法

7)いつまで蘇生を継続すべきか

2.救急薬品

第7章 ペインクリニック(嶋田昌彦)

1.問 診

1)主訴

2)既往歴・常用薬

3)現病歴

4)現症

2.診察法

1)全身所見

2)局所所見

3.検 査

1)心理検査

2)画像検査

3)血液検査

4)感覚検査

5)ドラッグチャレンジテスト

6)診断的局所麻酔

4.治療法

1)薬物治療

2)神経ブロック

3)理学療法

一口メモ

医療面接の際に気をつけること

仰臥位低血圧症候群

体温と循環動態

皮内注射

筋肉注射時の注意:刺入を避けるべき部位

駆血帯の締め方

輸液のスピード調節

静脈留置針の構造

針刺し事故の防止について

聴診法による血圧測定値と自動血圧による測定値について

心拍数と脈拍数の違い

心電図からの心拍数早見方法

危険な心室性期外収縮

皮膚の表面麻酔には

リドカインの噴霧剤の適量とは

注射器の準備

注射器の固定

歯根膜内麻酔

針刺し事故

アドレナリンによる反応

地球の温暖化

笑気の語源

笑気麻酔

拡散性低酸素症

血管痛

嘔吐反射

上気道閉塞の症状

バランス麻酔

Pierre Robin(ピエールロバン)症候群

ソーダライムの反応

口腔外科手術が気道に及ぼす影響

先取り鎮痛

patient controlled analgesia:PCA

完全静脈麻酔total intravenous anesthesia(TIVA)

笑気のMACが104%である理由

状況感受性半減期context sensitive half-time(CSHT)

救急車の到着

頸動脈触知のむずかしさ

パッド装置時の注意点

早期からAEDが必要な理由

小児へのCPRの効果

院外での小児の心停止

アロディニア

星状神経節ブロック

コーヒーブレイク

気道確保の難易度評価は重要

頸動脈洞マッサージ

静脈が怒張しにくい場合の対策

静脈留置針挿入の失敗例

パルスオキシメータのプローブ

"ガマの油"は表面麻酔剤

電動注射器

誤薬使用防止

リキャップは最初から

エピペンR注射液

リラックス歯科外来の音楽

笑気吸入鎮静法によるトラウマ

睡眠時無呼吸症候群 sleep apnea syndrome(SAS)

静脈確保による神経麻痺

麻酔前投薬の是非

エコノミークラス症候群とは

術後のせん妄とは

日帰り全身麻酔での術前の経口摂取制限

Drinkerの生存曲線

主訴がいえないことが主訴?

歯科疾患の診断の重要性


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書籍情報

  • ISBN:9784263456385
  • ページ数:176頁
  • 書籍発行日:2010年4月
  • 電子版発売日:2013年1月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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