一緒に治せる めまいと頭痛

  • ページ数 : 160頁
  • 書籍発行日 : 2016年11月
  • 電子版発売日 : 2019年6月26日
1,650
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内容

そのめまいと頭痛は、一緒に治せるかもしれない(驚)

「めまい」と「頭痛」は、どちらも日常生活に大きな支障をきたす症状であるにもかかわらず、診断が難しくて治りにくく、難しい病気とされています。しかし最近、一部のめまいと頭痛に関連があることがわかってきました。めまい患者さんの中には片頭痛などの頭痛を持つ方が一定数いますが、著者がその方々に片頭痛の治療もしたところ、頭痛だけでなくめまいも改善したことから、「一緒に治せるめまいと頭痛」があるということがわかりました。本書ではリハビリも含めた最新の診断と治療について、詳しく説明します。

■関連書籍
【自宅で治せる めまいリハビリ 第2版】

序文

はじめに なぜ「めまいと頭痛」なのか?

めまいと頭痛は、非常に多くの方が悩む体の症状です。しかし、病院へ行って検査をしても異常がないといわれ、めまい止めや頭痛薬を処方されて経過をみられている患者さんが多いと思います。

これらの症状は、体験した患者さん自身しかその苦しみを理解することはできません。また、めまいや頭痛に苦しむ患者さんは辛抱強いことが知られ、めまいによるふらつきや頭痛による痛みに耐え日常生活を送っている方が多いことと思います。めまいと頭痛はいずれの症状も現在の細分化された診療科の境界にあるため、両方を専門に診療する医師は少なく、そのために適切な診断治療が行われにくい結果となっているように思います。またいずれの症状もストレスなど心の問題とも強く関係した体の症状です。治療に際しては体からのアプローチだけではなく、ストレスに対する対応も非常に重要となります。

患者さんが医師の前でめまいと頭痛の症状を訴えても、耳鼻咽喉科医は「ここは耳鼻咽喉科なのでめまいは診ますが、頭痛は脳外科で相談してください。めまいと頭痛の関係はあまりわかりません。」ということが多く、脳外科医は「ここは脳外科だからめまいは耳鼻咽喉科医に相談してください。頭痛とめまいの関係はわかりません。」といわれることになってしまいます。

さらに、頭痛持ちの人は学童期から頭痛を持っていることが多く、めまいをひとたび発症したとしても、そのめまいがもともとある頭痛と関係があることに気づかないということも少なくありません。頭痛の患者さんでは、頭痛がない患者さんよりもめまいを起こしやすいことがわかってきました。

頭痛とめまいの双方の知識を持つことが、めまいの治療、頭痛の治療の双方に必要であると考え、今回、頭痛とめまいの両方の視点から病態と治療、生活の苦痛についてまとめることにしました。


五島 史行

目次

1. めまいと頭痛の基礎知識

1) めまいと頭痛の似ているところ

2) めまいの原因

3) 頭痛と関連のあるめまいについて

4) 片頭痛関連めまいの症例

5) 頭痛の種類と治療法

2. 自分のめまいと頭痛を知る

1) 頭痛とめまいの判定方法

2) めまいの頻度と頭痛と関連のあるめまい

3) めまいと頭痛の重症度チェック

3. めまいと頭痛の予防法・治療法

1) めまいリハビリ

2) 頭痛体操

3) めまいの薬

4) 頭痛の薬

4. ストレス・不安への対処法

1) 呼吸のコントロール(腹式呼吸)

2) マインドフルネス

3) 自律訓練法

5. 自分でできる生活のくふう

1) 質問紙

2) めまいと頭痛のダイアリー

3) めまいと頭痛患者さんのための生活指導

6. 患者さんの知りたいアレコレ

1) めまいと頭痛診療への3つの期待

2) 光の処方せん

7. おわりに ~ゴキゲンに生きるために~

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書籍情報

  • ISBN:9784307371186
  • ページ数:160頁
  • 書籍発行日:2016年11月
  • 電子版発売日:2019年6月26日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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