人間ドック健診フォローアップハンドブック 改訂2版

  • ページ数 : 228頁
  • 書籍発行日 : 2014年1月
  • 電子版発売日 : 2014年7月18日
4,180
(税込)
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商品情報

内容

人間ドック健診のフォローアップ(事後指導)に関して、最新の知見をまとめたハンドブックです。日本人間ドック学会と日本総合健診医学会それぞれが行っていた専門医制度が「人間ドック健診専門医」制度に統合されたことを受け『健診・人間ドックハンドブック』を改訂改題したもの。各種診療ガイドラインの改訂等を踏まえて内容をブラッシュアップ。

フォローアップ実践の座右の書として、専門医試験に向けたテキストとして、ぜひご活用ください!

序文

改訂2版の序


2011年に創刊された本書は,日本人間ドック学会と日本総合健診医学会がそれぞれによって行われていた専門医制度が統合され,人間ドック健診専門医制度となったのに合わせて,「人間ドック健診フォローアップハンドブック」と書名を変更した.また各学会によるガイドラインの改訂により,新ガイドラインに従って執筆をお願いし,2014年第2版を刊行した.

人間ドック,健診の目的は,ハイリスク状態や疾患を早期に発見し,事後指導により保健指導,二次健診,受診勧奨を行い,健康増進,疾病予防,早期発見・早期治療をはかるものである.フォローアップを行うことにより,継続的な生活習慣の改善や疾病の予防,早期治療の実施が確実になると思われる.

人間ドック,健診の究極の目的である,健康増進,健康寿命の延伸をはかるには,事後指導,保健指導,フォローアップを重視して行うことに尽きるといえる.

本ハンドブックが人間ドック,健診施設等の予防医学に携わる皆様に広く活用されることを望む次第である.


2014年 1月

編者識



今般,「健診・人間ドックフォローアップハンドブック」という少し長い表題の本を中外医学社から出版することになりました.

総合健診,または人間ドックと題した本はいろいろの出版社から何冊も出版されています.しかし総合健診,または人間ドックの検査を受け,何らかの異常所見があった場合,その仔細についてフォローアップして,さらに精密検査のどれをどのようにとりあげればよいかという,親切なかかりつけの医師のような立場に立って指導がなされています.次にはどのような医療施設で精密検査をすべきかを各専門家により本書には回答されています.

本書は3名の専門家による総論と,30名の各専門家による各論が記載されています.この本を読むと受診者の不安や迷いが解決されるという意味で,本書の価値は大きいと信じます.

どこかで健診を受けはしたが,そのことで生じる迷いが本書で解決の道が示されるものと思います.

本書を健康問題解決のよすがとされることをお奨めします.


2011年 1月

聖路加国際病院理事長
日野原 重明

目次

I.総論

1.ドック健診のフォローアップの意義

A.ドック健診のフォローアップ

2.健診・人間ドックのフォローアップにおける保健指導

A.フォローアップにおける保健指導の役割

B.フォローアップ保健指導の効果

C.効果的なフォローアップ保健指導のポイント

D.保健指導者が,フォローアップで得られるもの

3.予防医学としての健診・人間ドック結果の有効利用

A.現状の健診データ管理の問題点

B.健診後の運動指導

C.予防医学としての健診データの一元化,継続管理の有用性

II.各論

1.健診後のフォローアップの実務

A.フォローアップの実務

2.BMI異常(肥満とやせ)のフォローアップ

A.肥満

B.やせ,体重減少

3.高血圧と低血圧のフォローアップ

A.高血圧および低血圧のフォローアップにおける血圧の測定法

B.高血圧患者の初診時から降圧薬開始までの期間のフォローアップ

C.降圧薬服用中の高血圧患者のフォローアップ

D.低血圧の血圧フォローアップ

4.貧血,赤血球増加症のフォローアップ

A.貧血

B.赤血球増加症

5.白血球減少症,白血球増加症のフォローアップ

A.白血球減少症

B.白血球増加症

6.血小板減少症,血小板増加症のフォローアップ

A.血小板減少症のフォローアップ

B.血小板増加症のフォローアップ

7.CRPと赤沈値異常のフォローアップ

A.CRP

B.赤沈

C.CRPと赤沈

D.異常をみたとき

8.肝機能障害のフォローアップ

A.健診・人間ドックでみられる肝障害の原因

B.健診で行われる肝機能検査とフォローアップに

必要な基礎知識

9.ウイルス性肝炎検査異常のフォローアップ

A.持続感染者の抽出と必要検査

B.HBV自然史と経過観察

C.HCV自然史

D.治療

E.B型慢性肝炎の治療

F.C型慢性肝炎の治療

G.肝がんサーベイランス

10.心電図検査異常のフォローアップ

A.心室性期外収縮(PVC)

B.心房細動

C.Brugada症候群

11.負荷心電図異常のフォローアップ

A.運動負荷心電図

B.運動負荷試験成績からのフォローアップ

C.冠攣縮性狭心症における負荷心電図

12.脂質異常症のフォローアップ

A.脂質異常症の診断基準

B.相対リスクから絶対リスクへ

C.動脈硬化性疾患の包括的管理

D.高リスク病態

E.脂質異常症のフォローアップ

13.動脈硬化検査異常のフォローアップ

A.頸動脈超音波検査

B.動脈脈波速度(PWV)

C.血管内皮機能検査

D.CT

E.危険因子の判断

14.糖代謝検査異常のフォローアップ

A.糖尿病の診断基準

B.糖のながれを考えよう

C.いつまでも軽症でいるために

−早期からの厳格な血糖コントロールの重要性―

15.高尿酸血症のフォローアップ

A.高尿酸血症の定義

B.高尿酸血症と高血圧・腎障害との関連

C.高尿酸血症に対する対策

16.電解質・BUN・クレアチニン・GFR異常の

フォローアップ

A.電解質異常と対応

B.BUN,クレアチニン,GFRの異常

17.尿所見異常(内科疾患)のフォローアップ

A.どの尿を検査すべきか

B.一般検査項目

18.尿所見異常(泌尿器科疾患)のフォローアップ

A.血尿の疫学

B.尿検査のポイント

C.顕微鏡的血尿をきたす疾患

D.顕微鏡的血尿の診断

E.フォロー

19.PSA異常のフォローアップ

A.PSAとは?

B.PSA値の評価

C.どのような患者に精査を勧めるべきか

D.PSAフォロー計画

E.患者指導〜前立腺がんを予防することはできるのか?〜

20.便潜血反応陽性のフォローアップ

A.便潜血検査

B.2日法

C.便潜血反応の問題点

D.事後管理

E.精密検査

21.腹部超音波検査異常のフォローアップ

A.膵の囊胞およびその関連疾患

B.その他の腹部超音波所見のフォローアップ

C.腹部超音波がん健診基準

22.上部消化管X線検査異常のフォローアップ

A.食道

B.胃

23.胸部X線写真および胸部CT異常影のフォローアップ

A.胸部単純写真フォローのポイント

B.胸部CT画像でのフォローアップのポイント

C.無気肺への対応と気管支鏡検査

D.喀痰細胞診と穿刺細胞診

E.気管支鏡検査による生検で診断がつかなかった場合

24.子宮頸がん検診異常のフォローアップ

A.子宮頸がんの自然史

B.標本の適正・不適正

C.ベセスダシステム2001での分類

D.ベセスダシステムは記述式の報告書である

25.乳がん検診異常のフォローアップ

A.女性疾患における乳がんの現状

B.乳腺検診に用いられる検査法

C.乳がん検診から診断までのながれ

26.頭部MRI・MRA異常のフォローアップ

A.無症候性脳梗塞のフォローアップ

B.大脳白質病変のフォローアップ

C.無症候性脳出血のフォローアップ

D.無症候性頭蓋内脳動脈狭窄のフォローアップ

E.無症候性頸部動脈狭窄・閉塞のフォローアップ

F.未破裂脳動脈瘤のフォローアップ

27.甲状腺疾患への対応

A.診断へのアプローチ

28.骨密度検査異常のフォローアップ

−骨検診(骨粗鬆症検診)とフォローアップ−

A.骨検診の目的とフォローアップについて

B.骨検診とフォローアップに必要な項目

C.骨検診の結果に基づくフォローアップについて

29.視力・眼圧・眼底検査異常のフォローアップ

A.視力

B.眼圧

C.眼底検査

30.聴力検査異常のフォローアップ

A.選別聴力検査

B.純音聴力検査

C.難聴の程度

D.難聴の障害部位

E.フォローアップ

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書籍情報

  • ISBN:9784498012134
  • ページ数:228頁
  • 書籍発行日:2014年1月
  • 電子版発売日:2014年7月18日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

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