よくわかる神経ブロック法

  • ページ数 : 284頁
  • 書籍発行日 : 2011年7月
  • 電子版発売日 : 2012年1月14日
6,160
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商品情報

内容

主要な神経ブロック法について、その手技を中心にわかりやすくまとめた入門書。図や写真を多用し、見出しや用語を統一して読みやすく、理解しやすい!
電子書籍版では、目次・索引リンク、今日の治療薬や南山堂医学大辞典へのリンク参照、串刺し検索、PubMedリンクなど電子ならではの機能で、より詳しく参照いただけます。

序文

神経ブロックをはじめとしたペインクリニック領域における侵襲的な治療を安全確実に施行するにはどうすればよいかを,私はかねがね考えてきた.ペインクリニックで行われる神経ブロックは,現在も従来より行われてきたランドマーク法による手技の件数が多い.安全性の向上と確実な手技の方法として,針先とその周囲を解剖学的に描出できるX線透視下,超音波ガイド下,CTガイド下の神経ブロックを施行している施設や件数が増えてきている.

X線透視,超音波,CTなどの装置を使って,新しい機械やデバイスを駆使して,画像上で神経ブロックや侵襲的な手技を行うことが可能になってきた.またブロック針や新たな装置,器具をそれぞれの装置で可視化すれば,簡単・安全に,名人芸に頼らなくてもペインクリニックの侵襲的な治療ができると考え,それらの方法を解説したこの画期的な手技編が,これからを担うペインクリニッシャンによって作成された.

本書の特徴は,はじめに総論を書き神経ブロックに必要な知識や診断法,薬液,神経ブロックの針や装置などを記載している.その後,身体部位の神経ブロックが書かれている.また,高周波熱凝固法,手技IDET,椎間板P-RF,ラッツカテーテル,仙腸関節枝高周波熱凝固法,Nucleoplastyなどについて,これから必要になる手技が解説されている.そのほかに痛みの薬物療法が述べられている.

本書は図や写真を多用し,見出しや用語を統一して読みやすく,理解しやすいように工夫したガイドブックである.編集は,飯田宏樹,福井弥己郎,伊達久,安部洋一郎の諸先生が担当し,分かりやすい手技の本が制作された.また多くの執筆者は,それぞれの項目を担当し,すでに完成された神経ブロック法を尊重すると同時に,各執筆者のoriginalityもできるだけ織り込んだ.

ペインクリニックにおける治療の大きな柱は神経ブロック法である.診断した上で行う神経ブロックの手技は,患者の治療効果や予後に大きく左右する.特にその中で本書にあげる神経ブロック法は,有用な治療手段であり,本書によってこれらの手技を参照したいという機会がますます増えるに違いない.

神経ブロックは,より正確なピンポイントのブロック,可視化されたブロック,安全なブロックというようないくつかのキーワードに従って,手技を改良していく余地がまだある.

本書を足がかりにさらに優れた神経ブロックの手技が開発され,ペインクリニックがますます発展すれば,執筆者一同望外の喜びである.

最後に,終始ご尽力下さった中外医学社の五月女謙一氏や久保田恭史氏をはじめ,関係各氏に衷心より感謝する次第である.


2011 年 6月 吉日

大瀬戸 清茂

目次

総 論

1.痛みの定義

2.神経ブロックの意義

3.痛みの評価法

4.ペインクリニックの診断: 問診と検査

5.使用する器具

6.使用する薬物

7.神経破壊・刺激法

8.その他の治療

各 論

1.頭部

1.三叉神経ブロック

A.眼窩上神経ブロック

B.眼窩下神経ブロック

C.オトガイ神経ブロック

D.上顎神経ブロック

E.下顎神経ブロック

F.ガッセル神経節ブロック

2.後頭神経ブロック


2.頸部

1.星状神経節ブロック

A.オーソドックスな方法

B.超音波ガイド下星状神経節ブロック

〔コラム〕星状神経節 Radiofrequency

2.浅頸神経ブロック

3.頸椎椎間板造影


3.肩・上肢

1.腕神経叢ブロック

2.肩甲上神経ブロック

〔コラム〕P-RF

3.肩関節内注射,肩峰下滑液包注射

A.肩関節内注射

B.肩峰下滑液包注射

4.肩関節枝高周波熱凝固法


4.胸背部

1.胸部傍脊椎ブロック

2.胸部交感神経節ブロック

3.肋間神経ブロック


5.腹部

1.腹腔神経叢ブロック

2.陰部大腿神経ブロック


6.腰部

1.腰部交感神経節ブロック

2.大腰筋筋溝ブロック(腰神経叢ブロック)


7.骨盤部

1.仙腸関節ブロック

2.仙腸関節枝高周波熱凝固法,P-RF

3.上下腹神経叢ブロック

4.不対神経ブロック


8.下肢

1.外側大腿皮神経ブロック

2.伏在神経ブロック

3.大腿神経ブロック

4.坐骨神経ブロック


9.その他のadvanced な手技

1.IDET,椎間板P-RF,硬膜外神経形成術(ラッツカテーテル),仙腸関節枝高周波熱凝固法,Nucleoplasty

A.IDET(椎間板内高周波熱凝固法)

B.椎間板P-RF(Diskit)

C.硬膜外神経形成術(neuroplasty),ラッツカテーテル

D.仙腸関節枝高周波熱凝固法

E.Nucleoplasty(椎間板高周波減圧術)

2.経皮的髄核摘出術

3.脊髄刺激療法

4.経皮的椎体形成術(PVP)

5.エピドラスコピー


10.脊椎

1.椎間関節ブロック・熱凝固(頸部・腰部)

A.椎間関節ブロック

B.脊髄神経後肢内側枝高周波熱凝固術

2.透視下硬膜外ブロック(頸部,胸部,腰部)

A.頸部硬膜外ブロック

B.胸部硬膜外ブロック

C.腰部硬膜外ブロック

3.経椎間孔アプローチによる頸部,胸部,腰部硬膜外ブロック

A.経椎間孔アプローチによる腰部硬膜外ブロック

B.頸部の経椎間孔アプローチによる頸部硬膜外ブロック

C.胸部の経椎間孔アプローチによる胸部硬膜外ブロック

4.腰部椎間板造影・ブロック

5.椎間板加圧注入療法

6.神経根ブロック

A.頸部

B.胸部神経根ブロック

C.腰部・仙骨部

7.トリガーポイント注射

8.くも膜下フェノールブロック(サドルフェノール)

9.Cancer pain の総論

薬物療法

1.消炎鎮痛薬(NSAIDs)

2.アセトアミノフェン

3.抗うつ薬

4.抗てんかん薬

5.抗不安薬

6.抗不整脈薬

7.オピオイド

8.その他

A.漢方薬

B.貼付薬

索 引

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書籍情報

  • ISBN:9784498055162
  • ページ数:284頁
  • 書籍発行日:2011年7月
  • 電子版発売日:2012年1月14日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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