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麻酔科研修 実況中継!第1巻 麻酔・周術期管理の基本編

  • ページ数 : 160頁
  • 書籍発行日 : 2016年11月
  • 電子版発売日 : 2017年6月16日
3,080
(税込)
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商品情報

内容

麻酔科研修は、手術室を知るための第一歩です!

ツイッター世代に向け「研修医のつぶやきに対する指導医の回答」、をコンセプトに会話形式で麻酔科学を解説。研修医・レジデントはもちろん、看護師をはじめ周術期管理チームの一員たろうとするすべてのメディカルスタッフ必見!

>『 麻酔科研修 実況中継!』シリーズ

序文

はじめに
〜研修初日〜

医師国家試験も,楽しかった卒業旅行も終わり,待望の3月末,医師国家試験の合格発表がありました.近畿地方の私立の雄である北大阪医科大学は今年も高い合格率を示し,多くの新医師を生むことができました.現在の日本では臨床研修制度の改革により,2年間の初期臨床研修が行われます.この書は,初期臨床研修で,ほとんどの病院で行われている麻酔科研修に立ち向かう3人の研修医(中山先生,藤田先生,渡辺先生)と指導医(黒澤先生)の実況中継です.具体的な症例や登場人物はフィクションですが,この書で中継されている内容は毎年,日本全国で行われていることなのです.


麻酔科はただ単に手術の患者さんに麻酔管理を行うだけではありません.周術期管理と呼ばれるように,麻酔科研修で学ぶことは手術室医学であり,痛みの管理,集中治療,医療安全と多岐にわたります.また,患者さんの安全を守るためには周術期管理チームと言われるように,外科医,麻酔科医,看護師,薬剤師,臨床工学技士らが連携して取り組む必要があります.この書は麻酔の流れと管理を学びたい初期臨床研修医や看護師をはじめとするメディカルスタッフが「ゼロから学べる」ように研修初日から研修医の視点で描いています.


ストーリーは3人が初日の朝の集合でカンファレンス室に集まるところからです.さあ,学生気分の抜けきらない3人の足音が聞こえてきました.......


2016年10月

大阪医科大学麻酔科学教室
駒澤 伸泰

目次

1 手術室のルール

初期研修医の原則5つ

麻酔科研修では報告・連絡・相談は必須事項

遅刻厳禁

手術室のルールを守る

術野と非術野の違いを認識する

麻薬・筋弛緩薬取り扱いの重みを知る

2 術前診察と同意書取得

術前検査,術前状態の把握の必要性

術前指示

3 全身麻酔の準備

麻酔器の準備

気管挿管,ラリンジアルマスクの準備

薬剤の準備

輸液,シリンジポンプの準備

4 麻酔中のモニタリング

カプノグラム 呼気二酸化炭素濃度の重要性

麻酔管理で着目すべき点

理学所見からわかること

モニターからわかること

5 さまざまな気道管理―マスク換気・気管挿管・ラリンジアルマスク―

術前における気道評価の重要性

気道確保の方法 マスク換気

マスク換気の流れ

気管挿管とラリンジアルマスクの違い

気管挿管・LMA挿入の手順

気管挿管の確認

6 麻酔科で使うおもな薬剤

吸入麻酔薬

静脈麻酔薬

使用頻度が高い薬剤

7 全身麻酔の導入と維持

麻酔の導入

患者さんの挨拶と確認

全身麻酔導入準備

全身麻酔の導入

手動換気から人工呼吸への移行と抗生剤準備

タイムアウト

患者さんの入室と点滴確保

気管挿管から人工呼吸器への接続

胃管の挿入

麻酔の維持

麻酔の維持とABCD

麻酔の4要素

麻酔管理のABCD

人工呼吸器の設定

8 麻酔覚醒と術後管理への移行

患者さんの退室

手術終了から抜管,麻酔終了への流れ

全身麻酔覚醒後は呼吸抑制のリスクが高い

9 動脈圧ラインと中心静脈穿刺

動脈カテーテル(Aライン)

動脈圧ラインの適応

動脈圧ラインの作り方

動脈圧ラインの確保

中心静脈(CV)カテーテル

中心静脈とは?

大腿静脈,内頸静脈,鎖骨下静脈の鑑別

超音波ガイド下中心静脈カテーテル留置

中心静脈カテーテル留置の合併症

中心静脈カテーテルの適応

中心静脈カテーテルの穿刺法

10 硬膜外麻酔と脊髄くも膜下麻酔

硬膜外麻酔

脊髄くも膜下麻酔

硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔時の消毒

硬膜外麻酔の意義

脊髄くも膜下麻酔

硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔の注意点

11 麻酔科と医療安全

インシデント・レポート・システム

WHO手術安全チェックリストの意義

おわりに〜1週間経過して〜



COLUMN

換気困難症例への対応

周術期管理チームの概念


参考資料:麻酔説明書の1例(北大阪医科大学附属病院)

参考ガイドライン


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書籍情報

  • ISBN:9784498055247
  • ページ数:160頁
  • 書籍発行日:2016年11月
  • 電子版発売日:2017年6月16日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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