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- できる!わかる!内分泌機能検査
商品情報
内容
内分泌機能検査で疑問が生じたとき、壁にぶつかったとき、本書をひも解けば、先輩医師の親切な指導が受けられるだろう。この1冊であなたも、内分泌機能検査ができる! わかる!
序文
内分泌疾患の診断において,ホルモンの分泌状態を評価する機能検査と病変の局在を形態学的に評価する画像検査が二つの柱である.前者は長らく内分泌負荷試験とよばれてきた.著者が東京女子医科大学第二内科に入局した当時は,病棟回診の木曜を除いて,毎日午前中は外来診察室で負荷試験の枠が設けられ,指導医と研修医がペアとなって負荷試験当番となり,試験薬,注射器,採血用シリンジ,ヘパリン,採血管,かき氷などを準備,時間ごとの採血にまさに「こま鼠」のように走り回って担当したことが,昨日のことのように思いだされる.その後,内分泌学の進歩と共に,実施される検査も変遷し,患者にとってリスクのある検査は次第に姿を消し,また逆に新たに実施されるようになった検査もある.採血のタイミングも以前は負荷前,30分,60分,90分,120分後などと規則性とより多くの情報が重視されたが,その後,保険診療上の保険点数の変動に応じて,可能な限り採血時間の短縮化と採血回数の減少が試みられてきた.また,結果の判定基準も診療ガイドラインの策定,標準化と共に,次第に整理,統合,共通化されてきている.さらに,負荷試験という名称も,患者への負担をかけるニュアンスがあることから,機能検査との表現が普及しつつある.このように,内分泌機能検査は時代と共に進化・変遷を続けているといえる.内分泌機能検査の適切な実施と結果の判断は,内分泌疾患の診療の根幹をなすといえる.
この度,内分泌の診療現場で特に頻繁に実施されている検査に焦点をしぼり,各疾患の診療ガイドラインにおける機能検査の位置付け,実施方法,判定方法などを簡潔に解説する書籍が企画された.編集・執筆においては,現場感覚溢れる,実際的な書物とするため,ベッドサイドで実際に検査を担当している'経験豊かな'若手医師3名の協力を得た.
その結果,最新の内容を簡潔,実際的にまとめることができたと考えている.改めて3名の編集協力者の尽力に感謝する次第である.本書が内分泌機能検査を実施するすべての医師に役立ち,内分泌疾患診療水準の向上に貢献できれば幸いである.
平成26年 1月
国立病院機構京都医療センター
内分泌代謝高血圧研究部部長
成瀬 光栄
目次
総論
1.内分泌機能検査の基本知識
2.検査の準備
3.機能検査の注意点
A 視床下部・下垂体疾患
■疾患診断基準とアルゴリズム■
1.先端巨大症
2.プロラクチノーマ
3.クッシング病
4.下垂体前葉機能低下症
5.尿崩症(中枢性)
■関連する内分泌機能検査■
1.75g経口ブドウ糖負荷試験
2.ブロモクリプチン試験
3.オクトレオチド試験
4.TRH試験
5.LHRH試験
6.CRH試験(下垂体疾患)
7a.少量デキサメタゾン抑制試験
7b.大量デキサメタゾン抑制試験
8.日内変動(下垂体疾患)
9.DDAVP試験
10.GHRP-2試験
11.インスリン低血糖試験
12.GHRH試験
13.水制限試験
14.高張食塩水負荷・DDAVP試験(尿崩症)
B 甲状腺疾患
1.甲状腺機能・基礎値の評価
C 副甲状腺および関連疾患
1.副甲状腺機能・基礎値の評価
D 副腎および関連疾患
■疾患診断基準とアルゴリズム■
1.クッシング症候群
2.サブクリニカルクッシング症候群
3.原発性アルドステロン症
4.原発性副腎皮質機能低下症
5.腎血管性高血圧
■関連する内分泌機能検査■
1.デキサメタゾン抑制試験(副腎疾患)
2.CRH試験(副腎疾患)
3.日内変動(副腎疾患)
4.カプトプリル試験
5.生理食塩水負荷試験
6.フロセミド立位試験
7.経口食塩負荷試験
8.迅速ACTH試験
9.連続ACTH試験
E 性腺疾患
■疾患診断基準とアルゴリズム■
1.多【嚢】胞性卵巣症候群
■関連する内分泌機能検査■
1.LHRH試験(婦人科領域)
F 消化管ホルモン産生腫瘍
■疾患診断基準とアルゴリズム■
1.インスリノーマ
■関連する内分泌機能検査■
1.絶食試験
2.選択的動脈内カルシウム注入試験(SACIまたはASVS)
附表 血中IGF-I濃度基準範囲
編集協力者から
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書籍情報
- ISBN:9784498123540
- ページ数:94頁
- 書籍発行日:2014年1月
- 電子版発売日:2014年5月30日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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