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- ERで闘うためのクスリの使い方
商品情報
内容
初期研修医,ERで働き始めたスタッフに向けて,使用する薬剤を軸に代表的な症例への対処法を具体的に解説する.「心肺停止」「重傷外傷」から,「精神科」や「神経内科」,そして「眼科」「耳鼻科」などのマイナ―エマージェンシーに至るまで,根幹となるケースを網羅し,エキスパートが充実した解説を加えた.
■執筆者一覧(執筆順) 森田浩史、林 寛之、今本俊郎、平松玄太郎、八幡直志、井口浩一、吉田信介、大宅宗一、松居 徹、山鹿哲郎、傳法倫久、野村恭一、宮本 和、櫻井淑男、坂本 壮、道田知樹、屋嘉比康治、倉原 優、亀田慎也、富川武樹、木崎昌弘、西田裕介、岡 秀昭、谷野雄亮、四茂野恵奈、萩野 昇、田島孝士、芝山浩樹、久村正樹、土手 尚、志賀 隆、永田理希、上田剛士、関 博之 、山田美喜
あわせて読む → ERで闘うための手技
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序文
はじめに
本書はエキスパートにより書かれた,ERを生き抜くための診療マニュアルであると同時に,優れた症例報告集である.最初に中外医学社の五月女さんから「ER診療をクスリで横断的に切った本が作りたい」とのお話を頂いたとき,面白い企画だと飛びついた.ところがいざ作り始めてみるとクスリで切れない症例が頻出し,図らずしてクスリを使うべき症例とそうでない症例を理解することができる本となったが,これは嬉しい誤算であった.また症例は各分野のエキスパートが遭遇の頻度が高いものを選りすぐっており,まさに冒頭に述べたような書となった塩梅である.
ERで遭遇する症例は無限のように見えるが,それでも遭遇しやすい幹となる症例は存在し,これらの対応を抑えておけばあとは応用である.本書は幹となる症例の対応が述べられており,初期研修医,ERで働き始めたスタッフに恰好の書である.どこからでもいい.まずは読み始めてみてほしい.本書の使い方としては,臨床の現場で即役立つのはもちろんだが,普段からパラパラ眺めることをお勧めする.いざという時に迅速に,適切に,そして確実に役に立つことは間違いない.本書はマニュアル本ではあるが,マニュアルから少しはずれた事態にも対応できるよう,いたずらにマニュアル的にはなっておらず,随所に専門家の深い記述がなされている.また教科書的に決まりきったことよりも,著者が経験する実際の臨床を出している.ERではこのようなopinionが現場の患者を救うことが多いためである.
本書を上梓できたのは,ひとえに優れた原稿を執筆頂いた著者の先生方のご協力あってのものである.心からお礼を申し上げたい.また本書のアイデアをくださり,執筆著者との連絡調整,校閲をしてくださった中外医学社の五月女謙一さん,そして上村裕也さんに感謝する.
本書がER診療の底上げとなり,深く愛される著書となることを願っています.
2019年4月23日
久村 正樹
目次
1 心停止の救急で使う薬
症例1 心停止(cardiac arrest)
症例2 難治性VF/pVT
症例3 PEA(無脈性電気活動)/asystole(心静止)
2 重症外傷の救急で使う薬
(1)多発外傷(総論)
症例1 多発外傷
(2)頭部外傷
症例1 内科的加療で診る頭部外傷
症例2 外科的治療を要する頭部外傷
(3)臓器外傷
症例1 肝損傷
症例2 脾損傷
症例3 腎損傷
症例4 膵損傷
(4)脊髄損傷
症例1 頸髄損傷
症例2 胸髄損傷
3 脳卒中の救急で使う薬
(1)脳出血
症例1 左片麻痺
症例2 頭痛
症例3 意識障害
(2)脳梗塞
症例1 意識障害・右片麻痺
症例2 進行する構音障害・左不全片麻痺
4 小児科の救急で使う薬
症例1 心肺停止
症例2 脱水(ショック)
症例3 鎮静・鎮痛(検査・処置)
症例4 痙攣重積
症例5 呼吸障害:上気道狭窄症状−クループ症候群
症例6 呼吸障害:上気道狭窄症状−アナフィラキシー
症例7 呼吸障害:下気道狭窄症状−気管支喘息発作
5 循環器内科の救急で使う薬
症例1 動悸
症例2 動悸
6 消化器内科の救急で使う薬
症例1 吐血
症例2 肝硬変患者での意識障害
症例3 上腹部痛
7 呼吸器内科の救急で使う薬
症例1 Aspirin Exacerbated Respiratory Disease(AERD)(アスピリン喘息)
症例2 COPD増悪
症例3 喘息発作
8 腎臓内科の救急で使う薬
症例1 急性腎障害(高カリウム血症),うっ血性心不全
症例2 薬剤性腎障害
症例3 造影剤腎症
9 血液内科の救急で使う薬
症例1 腫瘍崩壊症候群
症例2 血液腫瘍の脊髄圧迫による麻痺,膀胱直腸障害
症例3 急性白血病
症例4 高カルシウム血症,腎機能障害合併の多発性骨髄腫
10 感染症内科の救急で使う薬
症例1 発熱
症例2 意識障害
11 内分泌内科の救急で使う薬
症例1 意識障害
症例2 頭痛
症例3 頭痛後の不穏
12 リウマチ・膠原病の救急で使う薬
症例1 皮下出血
症例2 急性視力障害
症例3 筋力低下
13 神経内科の救急で使う薬
症例1 細菌性髄膜炎
症例2 症候性てんかん
14 形成外科の救急で使う薬
症例1 顔面挫創
症例2 手部熱傷
15 精神科の救急で使う薬
症例1 意識障害
症例2 興奮
症例3 自殺企図
16 眼科の救急で使う薬
症例1 片眼の充血,頭痛,嘔気
症例2 突然発症の視力低下
症例3 眼異物
17 皮膚科の救急で使う薬
症例1 呼吸困難感,嘔気,全身の膨疹
症例2 疼痛を伴う皮疹
18 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の救急で使う薬
症例1 鼻出血
症例2 末梢性めまい
症例3 小児急性中耳炎
19 泌尿器科の救急で使う薬
症例1 尿管結石発作
症例2 尿路敗血症
症例3 尿閉
症例4 肉眼的血尿
症例5 急性陰囊症
20 産科の救急で使う薬
症例1 子癇
症例2 産科危機的出血
21 婦人科の救急で使う薬
症例1 月経痛(月経困難症)
症例2 骨盤内炎症疾患(PID)
22 歯科口腔外科の救急で使う薬
症例1 外傷
症例2 炎症
症例3 抜歯後出血
症例4 顎関節脱臼
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書籍情報
- ISBN:9784498166080
- ページ数:258頁
- 書籍発行日:2019年5月
- 電子版発売日:2019年5月28日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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