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- 最新整形外科学大系 第2巻 運動器の診断学
商品情報
内容
臨床・研究現場からの最新情報を満載し,各分野を徹底的に掘り下げるとともに,広い視野から整形外科学を鳥瞰した,オールラウンドな全25巻。
本巻は,運動器疾患を正確に診断できる知識と技術がまとめられた診療現場における必携の書。
序文
運動器疾患の診断においては,一見単純な形態学的な所見を正確にとることが第一歩で,これにより疾患に関する情報の大半を知ることができる.そのうえで,先進的な機器により各疾患の詳細な病態と治療指針が検討されることになる.このようなプロセスを念頭におきながら,本巻『運動器の診断学』の前半では基本的診断技術について,そして後半では先進的診断技術の最先端の情報までを各専門家の方々から詳細に解説していただいた.現実に,全国津々浦々の臨床現場では,先進的診療機器を備えていない医療施設においても,疾患の概略を正確に診断できる整形外科医が求められている.そのような観点からも,整形外科診療における基本的診断技術の項目に関しては,執筆者の方々になるべく詳細な記述をお願いした.
主訴をきいて病歴をとり,視診,触診による所見をとる.十分な知識と技術をもっていれば,この段階でほぼ診断をつけられることが整形外科学の特徴ともいえる.詳細な診断を進めるために行われる,体外からの計測法や歩行動作解析,また成長や発達の検査なども必修の診断技術である.ベテランの先生方には繰り返しての再確認をお願いしたい.また,若い整形外科医の方々には習熟した専門家になる第一段階として熟知してほしい.
そのような基盤をもとに,専門的な診断を進めることになるが,そうした診断技術に関する先進的機器の解説もいただいた.3D-CT,3D-MRI まで開発された先進的画像診断機器,さらに核医学の最先端であるPETに関する知識なども身につけておく必要があろう.また,種々の診断法のなかには近年実施頻度が減ったものもあるが,必要に応じて行えるようにしておいていただきたい.
次々に取り入れられ進歩し続ける最新診断技術に精通するとともに,整形外科領域における基本的診断法についても繰り返し再確認することの重要性を改めて強調しておきたい.その意味においても,診療現場で本巻が長く必携の書となることを確信している.貴重な稿をいただいた各先生方に深謝申しあげる.
2008年3月
大阪大学名誉教授 専門編集
越智 隆弘
目次
1章 病歴の取り方
2章 診察の基本
視診
触診
歩容
四肢形状の診察
関節の診察
筋肉の診察
神経機能の診察
3章 体外からの計測による検査
関節可動域検査
徒手筋力検査
歩行動作の検査
成長,発達の検査
4章 電気生理学的診断
5章 画像診断
X線診断の基本
断層撮影
CT
3D-CT
MRI
骨・関節の造影
関節造影
脊髄腔造影
椎間板造影
骨量測定
血管・神経の造影
血管造影
神経根造影
硬膜外造影
シンチグラフィー,エコーほか
PET
6章 生化学的検査
血液検査
関節液検査
脳脊髄液検査
尿検査
マーカーによる検査
炎症マーカー
腫瘍マーカー
骨代謝マーカー
軟骨代謝マーカー
7章 遺伝子診断
骨・軟部腫瘍の遺伝子診断
骨・関節疾患の遺伝子診断
8章 感染症検査,病理組織診断
感染症検査
生検による病理組織診断
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書籍情報
- ISBN:9784521721910
- ページ数:312頁
- 書籍発行日:2008年3月
- 電子版発売日:2018年12月26日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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