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- 呼吸器内科 薬のルール73!レジデントのための薬物療法
商品情報
内容
吸入薬など多岐にわたる呼吸器疾患治療薬は、経験の浅い医師には敷居が高いもの。本書では実際の診療の現場に即して、その実践的な使い方を解説する。“呼吸器科の指導医が医局や飲み会で若手や同僚に話す自分の経験則やネタ”集。「レジデントのため」だけでなく、プライマリ・ケア医や他科を目指している若手医師など、多くの医師にお勧めです。
序文
はじめに
喘息やCOPD など,呼吸器疾患の患者は増え続けている.治療薬も進歩しているが,内服薬や注射薬以外に「吸入薬」や「貼付薬」など種類が多いために呼吸器疾患の薬物療法は他の診療科に比べてわかりにくく,患者さんへの説明に困ることも多い.
この本は呼吸器疾患の薬物療法のポイントを短時間で理解し,患者さんに的確で簡潔な説明ができるような"現場の知恵"をまとめたものである.呼吸器科の若手医師はもちろんだが,呼吸器を専門としないプライマリ・ケアや総合診療科の医師,またチーム医療の現場で薬に関わる薬剤師の方にも読んでいただけるような内容を心がけた.目次をみていただければ,類書にはない,ユニークなテーマがたくさんあることに気づいていただけることと思う.
本書を手に取られた方は,1 頁めから順に読むのではなく,まず右側の図解頁をながめてもらい,気になったところから本文をお読みいただきたい.目次をみて,興味をもったところだけ拾い読みしていただいてもかまわない.必ず皆さんの日常診療のヒントになる"現場の知恵"がみつかることと思う.
教科書やガイドラインにこだわりすぎず,より実践的なものにすることを目標としたため,専門家からは批判を受ける表現もあることは承知している.内容をここまで簡略化してよいのかという点は執筆者の間でも議論があった.そもそも"疾患"は複雑な事象であり"わかりやすい"ものではない.しかもその"治療"には成書に書かれていない,経験から得られる"実践的知恵"が求められる.本書では,無理を承知で実践的知恵を簡潔に"ことば"にすることをめざした.本書流に"わかりやすく"言い換えると「呼吸器科の指導医が,医局や飲み会で若手や同僚に話す自分の経験則やネタ」をまとめたような本とお考えいただきたい.
本書が多くの医療関係者の手にとられ,一見難解で敬遠されがちな呼吸器疾患の,明日からの診療のお役に立てば幸いである.
平成25年7月
国立国際医療研究センター病院
吉澤篤人,杉山温人
目次
第1章 吸入療法をきわめよう!
1-1 吸入療法は効く? (杉山)
1-2 吸入薬はどのように肺に届く? (杉山)
1-3 吸入薬はどこから吸収されてどのように代謝される? (吉澤)
1-4 吸入薬は種類が多くて難しい? (杉山)
1-5 現在使える吸入薬にはどんなものがある? (杉山)
1-6 吸入療法の患者教育で大切なことは? (杉山)
1-7 スペーサーとはどんなもの? (杉山)
1-8 アドヒアランスの確認方法は? (吉澤)
1-9 吸入ステロイド薬の副作用とは? (杉山)
1-10 鼻炎を合併している人は吸入ステロイド薬を鼻から吐くとよい? (吉澤)
1-11 貼付薬の上手な使い方とは? (吉澤)
1-12 吸入薬の弱点とは? (杉山)
第2章 疾患別 薬のルール コツと落とし穴
気管支喘息
2-1 ガイドラインを使いこなす方法は? (吉澤)
2-2 吸入ステロイド薬選択のポイントは? (杉山)
2-3 吸入ステロイド薬が効かない喘息がある? (杉山)
2-4 分子標的薬の使い方は? (杉山)
2-5 結核の既往がある人に吸入ステロイド薬を継続しても再発しないか? (吉澤)
2-6 吸入ステロイド薬はやめられる? (杉山)
COPD
2-7 前立腺肥大がある高齢男性に抗コリン薬は処方できる? (吉澤)
2-8 吸入が上手にできない高齢者への指導のコツとは? (吉澤)
2-9 喘息を合併しているかどうか迷うときの対処は? (吉澤)
誤嚥性肺炎
2-10 薬が飲めない人にはどうすればいい? (吉澤)
2-11 初期治療の考え方をアルファベットで覚える (吉澤)
2-12 再発を予防できるかもしれない薬剤がある? (吉澤)
2-13 併用してはいけない薬剤とは? (吉澤)
咳嗽
2-14 咳が出るメカニズムとは? (村松)
2-15 急性咳嗽の原因疾患にはどんなものがある? (村松)
2-16 慢性咳嗽の診断・治療 (村松)
2-17 咳の診断の際に気をつける点は? (村松)
2-18 咳の治療と注意点は? (村松)
市中肺炎
2-19 抗菌薬処方の考え方とは? (國松)
2-20 ペニシリンの使い方とは? (國松)
2-21 レスピラトリーキノロンはどう使うのか? (宇留賀)
2-22 マクロライド系薬をどう使う? (宇留賀)
2-23 マクロライド耐性マイコプラズマの治療は? (宇留賀)
2-24 NHCAPって何ですか? (宇留賀)
NTM
2-25 NTMってよくわからないのですが (杉山)
2-26 治療を開始するのはどんなとき? (杉山)
2-27 標準治療はどうする? (杉山)
2-28 治療はいつまで続ける? (杉山)
上気道炎
2-29 かぜに薬は必要? (國松)
2-30 溶連菌性咽頭炎の診断ポイントは? (國松)
2-31 伝染性単核球症はどう鑑別する? (國松)
2-32 インフルエンザでの内服薬と吸入薬の使い分け方とは? (國松)
2-33 急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の考え方の違いは? (國松)
特殊なアレルギー疾患
2-34 ラテックスアレルギーは口腔アレルギー症候群に関係あり? (杉山)
2-35 エピペン?の使い方とは? (杉山)
2-36 抗アレルギー薬の使い方とは? (杉山)
ニコチン依存症(禁煙治療)
2-37 ニコチン依存症を克服させるためには? (村松)
2-38 経口薬はどう使う? (村松)
第3章 肺がんと生きる 抗がん剤をどう使うか
3-1 抗がん剤とは? (小暮)
3-2 殺細胞性抗がん剤の副作用とは? (小暮)
3-3 肺がんに用いる分子標的薬とは? (小暮)
3-4 緩和治療薬(麻薬・鎮痛薬)はどう使う? (小暮)
3-5 麻薬の使い方とは? (小暮)
3-6 咳・呼吸困難への緩和治療薬はどう使う? (小暮)
3-7 しびれへの緩和治療薬の使い方のコツは? (小暮)
3-8 ステロイドは万能の緩和治療薬? (小暮)
3-9 ERで肺がん患者を診たらどうする? (小暮)
3-10 それって肺がんのせい? (小暮)
第4章 ここが知りたい! 呼吸器薬の使い方
4-1 かぜの予防にうがいは有効? (吉澤)
4-2 肺炎球菌ワクチンは何回まで打てる? (吉澤)
4-3 花粉症の妊婦への処方は? (吉澤)
4-4 内服ステロイドの副作用にどう対応したらよいか? (宇留賀)
4-5 肺感染症にステロイドは使えるのか? (宇留賀)
4-6 マクロライド系薬はどんな薬? (宇留賀)
4-7 「しゃっくり」はどうやって治す? (吉澤)
4-8 テオフィリンは今も使われているの? (杉山)
4-9 ピルフェニドンはどのように使う? (宇留賀)
4-10 入院治療が必要な患者が外来治療を強く希望した場合は? (國松)
4-11 アスピリン喘息の患者に使える薬と使えない薬は? (吉澤)
4-12 溶連菌性とEB ウイルス性との鑑別と治療のポイントは? (國松)
4-13 鎮咳薬・去痰薬は本当に効く? (宇留賀)
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書籍情報
- ISBN:9784521737737
- ページ数:168頁
- 書籍発行日:2013年8月
- 電子版発売日:2014年4月25日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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