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- 小児の訪問診療も始めるための29のポイント
商品情報
内容
在宅医は緩和ケアや家族を含めたトータルケアのスキルをマスターしているため,小児の在宅医療を始めるにあたって大きなアドバンテージをもっています.本書では,そんな医師が「あと,こんなことがわかっていれば,小児の訪問診療を引き受けられる」というポイントを解説し,助けを必要としている子どもと家族のもとに行く道筋を示します.
序文
序
今季節は4月,私の診療所の近くの墨田川沿いは桜の名所で,今まさに桜が満開になっています.厳しい冬のあと一斉に花々が開き始めるこの時期,生命の胎動と躍動を感じ,私たちの気持ちも前向きに明るくなります.約17年前から子どもの在宅医療に取り組んできた私にとって,今がまさしく,「小児在宅医療」の春,芽吹きの時期だと感じています.
多くの方々の懸命の努力によって,おそらく世界で最も子どもの命を救うことができるようになったわが国の小児医療にとって,命を救ったが医療ケアと医療機器がないと生きていけない子どもたちをどう支えるかは大きなテーマになっていました.いや,これはわが国だけではなく,どこの国であっても医療のテクノロジーの進歩と共に抱えざるを得ない課題でしょう.
この課題に応えるのが「小児在宅医療」であると思います.今,「小児在宅医療」の重要性が,国においても,また小児科学会など学術機関でも急速に認識されつつあります.同時に,医療現場でのニーズも急速に高まっています.医療現場でのニーズの高まりと医療関係者,行政機関の認識が実にタイミングよくマッチし,「小児在宅医療」には春が訪れようとしています.これが,たくさんの花々が咲く本格的な春,そして青々とした緑に溢れる夏,多くの実りに溢れる秋の季節へと向かえるかどうかは,今後の私たち小児医療関係者の努力にかかっているのでしょうが,そのためには,本書を手に取ってくださっている皆様のご協力が是非必要です.本書には,多くの方のご尽力によって,今現場で在宅医療を実践されておられる方々に「小児在宅医療」にかかわっていただくための知恵が溢れています.また,既に小児の在宅医療を始められた方々にもきっと役に立つ内容も多いと思います.
本書をきっかけに「小児在宅医療」を実践される方が増え,本当に大きく実り,多くの子どもと家族の笑顔が日本中に溢れるようになることを心から祈念します.お忙しい合間に本書を執筆くださった先生方,筆が進まない私たちを辛抱強く見守り,常に一緒に考えてくださった編集の方々に心からの感謝をもってはじめの言葉とさせていただきます.
2016年4月
編集者を代表して 前田 浩利
目次
1.成人と小児の在宅医療には共通点がある
2.NICUから退院してくる子どもと家族の物語
3.在宅医療が必要な子どもの病態と特徴
4.病院から地域への意向を支援する
5.重症児特有の病態に対処する ①てんかん
6.重症児特有の病態に対処する ②呼吸障害と気道病変
7.重症児特有の病態に対処する ③筋緊張亢進,側彎・胸郭変形
8.重症児特有の病態に対処する ④唾液の垂れこみ
9.小児の呼吸管理をマスターする ①気管切開の管理
10.小児の呼吸管理をマスターする ②人工呼吸器(TPPV)管理
11.小児の呼吸管理をマスターする ③人工呼吸管理(NPPV)管理
12.小児の水分・栄養管理をマスターする ①成長発達と水分・栄養管理
13.小児の水分・栄養管理をマスターする ②哺乳・摂食・嚥下機能の獲得・維持を目指す
14.小児の水分・栄養管理をマスターする ③小児特有のデバイスの選び方,使い方
15.小児の水分・栄養管理をマスターする ④逆流防止術
16.小児の水分・栄養管理をマスターする ⑤医療保険利用上の留意点
17.家族の思いを理解してコミュニケーションを取る
18.病院小児科医との有意義な連携を目指す
19.介護保険利用・成人との違いを理解して,訪問看護ステーションを活用する
20.介護保険利用・成人との違いを理解して,ヘルパーステーションを活用する
21.療育機関との有意義な連携を目指す
22.子どもたちの通う学校について知る
23.障害者総合支援法と児童福祉法を使いこなす
24.まずは予防接種を請け負ってみる
25.重症児の初期治療のポイントを押さえる
26.小児へのオピオイド鎮痛薬の使い方のコツを知る
27.筋ジストロフィー患者のエンド・オブ・ライフまでを支える
28.子どもと家族の意思決定を支援する
29.子どもを亡くした家族を見守る
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書籍情報
- ISBN:9784525209513
- ページ数:244頁
- 書籍発行日:2016年5月
- 電子版発売日:2019年5月17日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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