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- ライフサイエンス英語動詞使い分け辞典
商品情報
内容
英文作成のコツは、動詞の選び方・使い方にあった!
生命科学分野の主要学術誌に掲載されたネイティブ執筆論文を分析した、わかる・見つかる・すぐ使える辞書。例文も豊富で「生きた英語」が書ける!
序文
まえがき
「先生,このAの単語とBの単語の意味はほとんど同じなんですが,どう使い分けるのでしょうか?」と尋ねられることがよくある.筆者は英語の専門家ではないので,そのような質問にはなかなか答えることができない.そこでこのような問題を体系的にまとめるために,『ライフサイエンス英語類語使い分け辞典』(羊土社,2006 年発行)を上梓した.画期的な内容であったと思うが,使い分けを示すという意味では十分でない部分もあったようだ.どうすれば,個々の動詞の使い方や類義語の使い分けを的確に示すことができるのか? その後の6年間の試行錯誤の結果が本書である.
ある動詞の意味や使い方は,その前後の語(主語や目的語)が何であるかによって大きく変わってくる.そのため動詞だけを並べて意味の違いを論じたところで,一面的な解釈しか得ることはできない.ひとつの動詞をとってみても,その意味する内容は状況によって微妙に変わってくる.ある場合にあてはまる説明が,別の場合にはあてはまらないということがよく起こるのだ.そのため違いを明確に知るには,実際の用例をたくさん調べてみることが必須となる.本書は,論文でよく使われる動詞の用法- 前後にどのような語が使われるのか- を丹念に調べてまとめたものである.
筆者らは主語を中心に動詞との組み合わせをまとめて『ライフサイエンス論文を書くための英作文& 用例500』を執筆したが(羊土社,2009 年発行),本書ではそれをさらに掘り下げ,動詞を中心に「主語+動詞+目的語」の組み合わせを示すことを試みた.しかし,「主語+動詞」のような2つの単語の組み合わせに比べると,3つの組み合わせは種類が圧倒的に多くなる.一方で,個々の組み合わせの出現回数は激減するので,これらを限られたスペースの中でまとめることはほとんど不可能に近い.そこで考案したのが,「主語+動詞」と「動詞+目的語」とを左右に同時に示す方法である.これならば2種類の情報を非常にわかりやすく並べることができる.もちろん左右に示したすべての単語が組み合わせ可能というわけではないが,実際の組み合わせ例も示してあるのでそれを参考に工夫していただきたい.本書では,「主語+ 動詞+目的語」に加えて「主語+ 動詞+ 補語」,「主語+ 動詞+ 前置詞+ 名詞」,「主語+be 動詞+ 形容詞+ 前置詞+ 名詞」についても示してある.
さらに類義語は比較する必要がある.そのために本書の見出し語は意味によって分類してある.単なる意味というよりも実質的な内容による分類なので,ページを順にめくっていくだけで類義語の違いや使い分けについておのずと見えて来るはずである.前後に同じ単語が用いられる動詞は置き換えが可能であるので,それに注目することが類義語の使い分けの大きな鍵となる.
本書の内容は,『ライフサイエンス英語類語使い分け辞典』を作り始めたときに描いたイメージに近い.内容を動詞(およびbe 動詞+ 形容詞)に絞ってシンプルにまとめることによって,それを実現することができた.だが一方では,名詞・副詞および形容詞の一部の用法については割愛せざるを得なかった.主語として使われる名詞の用法および副詞の使い分けについては『ライフサイエンス論文を書くための英作文& 用例500』,「形容詞+ 名詞」の組み合わせについては『ライフサイエンス組み合わせ英単語』(羊土社,2011 年発行),重要単語の用法全般については『ライフサイエンス英語表現使い分け辞典』(同,2007 年発行)に示してあるので合わせてご参照いただければ幸いである.
科学論文において,適切な用語を使って文法的にも慣用的にも正しい英文を書くことは必須条件である.本書を活用して動詞の使い方・文の組み立て方を習得し,自信をもって論文を仕上げていただけることを心から願っている.
2012年9月
著者を代表して
河本 健
目次
第Ⅰ章 研究の計画・実施・報告に関する動詞
第Ⅱ章 変化を意味する動詞:(~が)起こる/(~を)起こす/変化する
第Ⅲ章 状態・性質を示す動詞:~である
~英語力アップのために~
文型と動詞の用法をマスターしよう
One point~意味は似ているが使い方が異なる単語の使い分け~
(1)「解明する/明らかにする」
(2)「一致する」
(3)「関連する」
Coffee Break
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書籍情報
- ISBN:9784758108430
- ページ数:733頁
- 書籍発行日:2012年10月
- 電子版発売日:2014年10月3日
- 判:B6判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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