研修医のための臨床検査・病理 超 マニュアル

  • ページ数 : 383頁
  • 書籍発行日 : 2013年4月
  • 電子版発売日 : 2013年11月29日
4,180
(税込)
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商品情報

内容

適切に検査をオーダーし、結果を正しく解釈するための、必須ポイントが身に付く!

臨床検査と病理検査をこの1冊で総合的に身につけられる!各検査の考え方や適切なオーダー法、結果の正しい解釈法などについて、本当に必要な知識を厳選。カラー写真が満載なので、アトラスとしても使える!

さらに診断力を磨きたい研修医に最適の書です。

序文

はじめに−本書の特徴−

昨今,臨床検査と病理は別の分野として切り離されています.いずれも高い専門性が必要とされ,特に病理に関しては,癌治療の多様化に伴い,化学療法の選択等で,病理診断の重要性が高まっていることも一因といえましょう.

よって,臨床検査と病理が一緒に解説されている本書は,ある意味時代遅れのスタイルなのかもしれません.しかし,病理と臨床検査のさまざまな検査から得る情報を「総合的に」判断しうる幅広い「臨床病理」の基礎知識は,特に総合内科医をめざす若い医師にとってこれからますます必要になるでしょう.

本書は,検体検査,病理検査および診療応用編の 3 部構成となっています.今までの臨床検査の本にありがちな形態,すなわち,「検査項目ごとに基準値,異常値,その解説を羅列する画一的な形態」はとっていません.

臨床の場では,血液検査はある程度まとまった項目をオーダーするはずです.むしろ検査項目同士の関連性を知ることが重要です.よって,本書では,どのような場合にどの検査を併せて行えばよいかということの解説に主眼を置きました.本書を最初から最後まで通読していただいてもかまいませんし,フローチャートや表や写真をフルカラーでふんだんに用意しましたので,実際の臨床の現場でアトラスや事典代わりとして使っていただいてもよいでしょう.

巻末には基準値の一覧表を載せていますので,基準値のみを知りたい場合は便利です.また,コーヒーブレイクには,まさにブレイクというような臨床検査や病理にかかわる「おつまみ」的話題に触れております.楽しんでいただければと思います.

また特に研修医の先生で,オーベンの先生方のセットした検査項目をそのまま copy and paste して漫然と検査オーダーしていることはないでしょうか.しかし,過剰な検査は,かえって正しい診断の妨げになりますし,実際,検査はしているが解釈のわからない項目が異常値として返ってきた場合に困ることも多いでしょう.適切な検査,目的をしっかりともった検査が先生方の診療をレベルアップさせることは間違いなしです.まずは患者さんからたくさんの臨床所見を得て,有効な検査を行ってください.

最後に,この本を執筆するにあたり多くの方々の協力をいただきました.深い理解と愛情でいつも私を支えてくださる順天堂大学医学部附属練馬病院院長の児島邦明先生ならびに病理診断科長の松本俊治先生,プロの目から本書の編集に的確なアドバイスをくださった羊土社の神谷敦史さん,秋本佳子さん,また,貴重なご意見をくださった病理技師の青木裕志さんほか病理検査室のスタッフの皆様,臨床検査科の立花前技師長や嶋田高一さんほかスタッフの皆様,その他すべての方々のお名前を列記することは不可能ですが,この場を借りて厚く御礼を申し上げます.また,好きなことに邁進しすぎる私をあきれながらも応援してくれる夫,子供たち,そして両親にも感謝の気持ちでいっぱいです.

本書が,みなさまのポケットにいつもお守りのように入っていて,ぼろぼろになるまで利用されたら著者としてこの上ない喜びです.


2013 年春

著者を代表して
小倉 加奈子

目次

Ⅰ 検体検査を読み切る!

1 血液検査(血算・生化学・凝固・免疫)

1)検体提出時の注意

2)血算 ~血算をあなどるな!たかが血球,されど血球!

3)生化学検査 ~肝腎機能をみる!オーダーしすぎないが「肝腎」!

4)凝固検査 ~凝固・線溶モニタリングとDICの診断

5)免疫検査と内分泌検査 ~意外と盲点,意外とキモ,免疫検査

2 尿検査(定性・尿沈渣・定量)

1)検体提出時の注意

2)定性検査 ~定性は,蛋白・潜血・尿糖を押さえろ!

3)尿沈渣 ~正常所見と異常所見を理解する!

4)代表的な尿定量検査,その他の検査

3 微生物検査

1)検体採取法・輸送法・保存法

2)微生物検査のオーダー

3)微生物検査の基礎知識

4)塗抹検査

5)人体の常在菌

6)主な検体と検出菌

7)抗菌薬感受性検査

8)主な耐性菌

9)感染制御の基本

4 輸血検査(血液型検査・不規則抗体・クロスマッチ)

1)検体提出時の注意

2)不適合輸血を防ぐための検査

3)緊急時の輸血・大量輸血時の輸血検査


Ⅱ 病理検査を読み切る!

1 検体提出方法

1)細胞診の場合

2)組織診の場合

2 細胞診断

1)細胞診断の基礎

2)頻出細胞診アトラス

3 組織診断

1)組織診断の基礎

2)代表的悪性腫瘍の組織診断

3)肝炎・腎炎の組織診断

4)免疫組織化学染色の種類と意義


診療応用編Q&A ~どんな検査をオーダーするか?~

Q1 健診で血尿を指摘された患者が来院した.さて,どうする?

Q2 健診で尿蛋白陽性を指摘された患者が来院した.さて,どうする?

Q3 メタボリック症候群が疑われる患者が来院した.さて,どうする?

Q4 メタボリックにならないか心配する患者が来院した.さて,どうする?

Q5 「朝のこわばりがある」と訴える患者が来院した.さて,どうする?

Q6 高血圧症の患者が来院した.さて,どうする?

Q7 「風邪みたいです」と話す患者が来院した.さて,どうする?

Q8 漠然とした主訴の患者が来院した.さて,どうする?

付録

1)順天堂大学練馬病院パニック値報告一覧

2)主要な検査項目基準値一覧

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書籍情報

  • ISBN:9784758117364
  • ページ数:383頁
  • 書籍発行日:2013年4月
  • 電子版発売日:2013年11月29日
  • 判:B6変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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