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- 5年でマスター 消化器標準手術 改訂第2版
商品情報
内容
今回の改訂では,消化器外科専門医修練カリキュラムの中から新たに24の手術を追加し,腹腔鏡手術が増えている手術には解説を追記。手術の基本的な解説だけではなく,現在の消化器外科領域を代表する執筆陣が,手技のコツや助手のポイントなどを書き添えている。
他の教科書には載っていないknack & pitfallsも満載の本書を,ぜひ臨床の傍らに備えてご活用いただきたい。
序文
改訂第2版の序
最近の新専門医制度の導入により,外科系専門医制度のグランドデザインが確立しました。日本外科学会の専門医制度を基盤に,日本消化器外科学会の専門医制度はいわゆる"2階建て"の制度としての役割がより明瞭になっています。専門医制度の見直しによって日本消化器外科学会の専門医の必要経験症例数は450例から300例に緩和され,筆頭論文も3編から1編へとハードルが下られることになりました。それにともなって消化器外科専門医の取得年齢は39.1歳から34歳へとなることが期待されています。すなわち,今回の改定で消化器外科専門医は卒後10年で取得することになります。
昔,私は先輩から"あなたが10年かかって到達したことは後輩には5年で到達させなさい。"と言われてきました。今,内視鏡手術やロボット支援手術などの手術の低侵襲化はさらなる進化を遂げ,消化器外科医は新たな技術の習得を必要とされています。基本的な手術技術の習得の効率を上げ,習得期間を短くすることで,更なる技術の進化に対応することが可能になります。
本書は2006年に初版が出版されてから,消化器外科専門医を目指す若手外科医の手引きとして愛されてきました。初版から随所に著者の経験に基づき重要であると考える様々な「ポイント」や「アドバイス」を設けるなど,教科書的な知識以外の重要な点が補われており,手術を短期間に習得できるように工夫が凝らされていました。このようなコンセプトは変えることなく,今回は様々な術式への"内視鏡"技術の導入にも対応できるように本書を改訂しました。
消化器外科学会専門医取得の必要経験数は少なくなりましたが,求められる手術技術のレベルは決して下がってはいません。絶え間ない術式の進化とともに,外科医は常に技術の研鑽と向上を求められています。本書が消化器外科医を目指す若い外科医の一助となり,消化器外科医としての果てしない成長の基盤となることを祈念してやみません。
2018年10月14日
群馬大学大学院総合外科学講座主任
肝胆膵外科学分野教授
調 憲
目次
総論
清潔操作
手洗い
術野の消毒
糸結び
縫合
器械吻合
皮膚切開
開腹手技
開胸手技
消化管吻合
メスの使い方
電気メスの使い方
鉗子の種類と使用法
止血─深部結紮
縫合止血
食道
頸部食道周囲膿瘍ドレナージ術
食道裂孔ヘルニア修復術
食道アカラシア手術
食道切除術
食道再建術(再建のみ)
食道瘻造設術
食道憩室切除術
食道良性腫瘍摘出術
食道噴門形成術
胃
胃切開縫合術
胃空腸吻合術
胃瘻造設術
幽門形成術
幽門側胃切除術
腹腔鏡下胃・十二指腸穿孔閉鎖術
胃軸捻転手術
小腸・結腸
腸切開・縫合術
小腸部分切除術
結腸切除術(腹腔鏡手術を含む)
虫垂切除術
ストーマ造設術・閉鎖術
腸閉塞症手術
回盲部切除術
直腸・肛門
痔核根治術
直腸肛門周囲膿瘍切開術
痔瘻根治術
直腸脱手術
直腸切断術
高位前方切除術
ハルトマン手術
経肛門的直腸腫瘍局所切除術
肛門括約筋形成術(組織置換による)
肝臓
肝外側区域切除術
肝部分切除術
開腹肝生検
開腹肝腫瘍焼灼術
肝嚢胞開窓術
肝縫合術
食道・胃静脈瘤手術
胆嚢
開腹胆嚢摘出術
腹腔鏡下胆嚢摘出術
総胆管截石術
胆管空腸吻合術
胆管切除術
胆管形成術
十二指腸乳頭形成術
総胆管拡張症手術
胆道バイパス術
膵臓
膵体尾部切除術
膵嚢胞
膵縫合
膵部分切除術
膵(管)消化管吻合術
脾臓
脾臓摘出術
脾縫合術
脾臓部分切除術
その他
鼠径ヘルニア手術─成人鼠径ヘルニアに対するLichtenstein法とTEP法─
腹壁ヘルニア手術
急性汎発性腹膜炎手術
試験開腹術
後腹膜腫瘍手術
腹壁・腸間膜・大網腫瘍切除(後腹膜腫瘍は除く)
消化管穿孔部閉鎖術
腹腔鏡手術総論
気腹
ポート挿入
腹腔鏡の基本操作
スコープ操作
剥離操作
鉗子
クリッピング
止血・凝固・切開
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書籍情報
- ISBN:9784758315364
- ページ数:536頁
- 書籍発行日:2018年12月
- 電子版発売日:2019年7月31日
- 判:B5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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