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- 新NS NOW 12 Minimally Invasive Neurosurgery:Up date
商品情報
内容
No.12ではMinimally Invasive Neurosurgeryをテーマに取り上げ,循環器や泌尿器などの他科でのMISの推移も鑑みながら,脳神経外科の各種手術・治療法の手技・工夫を最新の最小侵襲の観点から紹介しています。(患者負担の軽減を目指すところでありますが,)さまざまな条件により「最適な侵襲」は変化するため,手術を行う医師は患者ごとに「この症例にとってのMISはなにか」を考えなくてはなりません。それは皮膚切開や開頭の位置・大きさなどだけでなく,器具の工夫や手技・治療法の選択にも及びます。MISを自問する脳神経外科医にとって示唆と気付きに富んだ1冊です。
> 新NS NOWシリーズ
序文
編者がPerneczky先生の施設でMinimally Invasive Neurosurgery(MINS),内視鏡手術を研修したのは1997年であり,Fukushima,Perneczky,Jho教授らにより低侵襲手術の可能性・有用性が強調され,普及しはじめてすでに20年以上が経過している。その間に耳鼻科で汎用されていた内視鏡が脳神経外科領域で頻繁に用いられるようになり,さまざまな外科領域でも内視鏡手術が主流を占めるようになった。日本でも多くの優れたMINS術者が生まれ,日本発の進歩もはじまっている。
一方で低侵襲手術のコンセプトが「小さい開頭や進入アクセスにこだわる」という意味にとらえられてしまう傾向も生まれてしまったのも事実である。Yasargil先生や上山先生はそのような動向に警鐘を鳴らし,決して脳や神経,血管組織への侵襲を忘れてはならず,「低侵襲=脳への低侵襲」という基本コンセプトを大切に持ち続けなければならないことを強調していらっしゃる。本書では日本有数の低侵襲脳神経外科手術とradiosurgeryを手がける術者によるMinimally Invasive Surgeryの現況と限界,pitfallを含めて記載をお願いし,さらにほかの外科領域での低侵襲外科の進歩を吸収すべくそれぞれの領域のspecialistに特別に寄稿をお願いした。
内容は現在知りうるMINSの可能性を網羅し,その問題点と可能性を十分示すものとなっていると自負する。また他領域からも多くを学ぶ材料を提供していると思う。
ぜひ本書が真の意味での低侵襲手術とはなにかを伝え,脳神経外科手術・治療を受ける患者のADLの向上に資することができることを期待する。
日本医科大学大学院脳神経外科学大学院教授
森田 明夫
目次
Ⅰ 総論
Minimally invasive surgeryの歴史と展望
ロボット脳神経外科手術について
Ⅱ 各論
Keyhole surgery 小開頭による脳動脈瘤手術
Keyhole surgery 頭蓋底腫瘍
神経内視鏡下での経鼻アプローチによる頭蓋底手術
安全な経鼻アプローチのための手技の工夫
Keyhole approach for MVD update
内視鏡下脳室アプローチ
内視鏡下脳内および脳室内腫瘍摘出術
小開頭脳動脈瘤手術の適応とセットアップ
脊椎内視鏡によるヘルニア摘出術
経皮的内視鏡下ヘルニア摘出術(percutaneous endoscopic discectomy)
Skull base
頭蓋底および錐体斜台部への小侵襲到達
Gamma knife治療
下垂体腺腫に対するCyberKnife®治療
Ⅲ 他領域のMIS
ロボット支援下心臓外科手術
僧帽弁形成術
ロボット支援前立腺全摘術
整形外科領域におけるMIS
腰椎変性疾患に対するoblique lateral lumbar interbody fusion(OLIF)
整形外科領域におけるMIS
腰椎椎間板ヘルニアに対するMIS
消化器外科領域の高難度腹腔鏡下先進手術
腹腔鏡下膵切除術
耳科領域における内視鏡下手術
副鼻腔内視鏡手術
婦人科腹腔鏡手術の過去,現在,未来
動作制限,視野制限を克服して拡大視野を享受する
◆シリーズ わたしの手術記載
①経鼻内視鏡手術
巨大下垂体腺腫に対する二期的開頭→経鼻手術
②頭蓋咽頭腫の内視鏡下経鼻的頭蓋底腫瘍摘出術
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書籍情報
- ISBN:9784758315722
- ページ数:204頁
- 書籍発行日:2017年12月
- 電子版発売日:2018年12月7日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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