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- 子どもから大人までこの1冊! 受診時年齢別 発育性股関節形成不全の診かた・治しかた
商品情報
内容
新生児から高齢者まで,発育性股関節形成不全(DDH)患者の診療を年齢別に,どこを診て,どの検査をし,どう評価し,どのタイミングで何をすべきかを具体的に解説。 成長期の子どもにいつまで保存治療をするのか,手術に踏み切るタイミングはいつか,また成人については①前股関節症〜初期の変形性股関節症と②進行期〜末期の変形性股関節症に分けて解説。さらに移行期医療の諸問題や保護者への対応,人工関節の適用と耐用年数など,関連する年代の前後にトピックスを配して,この1冊で全年代に対応可能な内容になっている。
序文
序文
この度,発育性股関節形成不全(DDH)の診断・治療の実際に関して小児期から高齢期までをカバーする書籍を作成する依頼を受けて,九州大学整形外科の中島康晴教授と編集をさせていただいた。
DDH は日本人の女性に多く,日常診療でしばしば遭遇する疾患である。症例により小児期に発見されて治療を開始されるものや,青壮年期になってから診断されるものもある。すなわち,実臨床では同じ疾患でありながら小児期に受診する症例から青壮年期に受診する症例まで幅広く,年代に応じた対応が必要になる。その際に重要なことは,DDH の経過全体を考慮したうえで,その年代に適切な治療法を選択することである。実際には,小児期のDDH は小児整形外科医により治療されることが多く,成人以降になると一般整形外科医や股関節専門医に引き継がれることになる。当然であるが,同一疾患であるため,小児整形外科医は将来,一般整形外科医や股関節専門医によりどのような治療が選択されるのかに関して精通する必要があり,また成人DDH を診療する整形外科医は,小児整形外科医がどのようなコンセプトで小児期に治療を行うのかについて知っておく必要がある。
現在の多くの教科書では,小児期のDDH については小児整形外科関連の成書に記載されて成人期以降のDDH とは別に取り扱われており,小児期から高齢期までを一貫して取り上げているものは少ない。そのような意味では,本書はDDH に関する新しいタイプの教科書であり,日常診療でDDH の患者さんが受診した際にその患者さんの年代の項目をみれば,現在,必要な診断法や治療法がわかるようになっている。小児整形外科医や股関節専門医の知識の整理にも有用な本であるが,本来の目的は一般整形外科医がDDHの患者さんに遭遇した際に適切な対応ができるようになることである。
本書では,DDH の小児期から高齢期までの各年代での診療に精通した先生方に執筆をお願いし,最新のトピックスについても取り上げた。大変,読みやすい構成になっているので,本書が今後のDDH 診療の一助になれば幸いである。
2019年11月
横浜市立大学大学院医学研究科運動器病態学教授
稲葉 裕
目次
新生児〜乳児期(受診時年齢 0〜1 歳)
幼児期(受診時年齢 1〜6 歳)
未治療完全脱臼症例
遺残亜脱臼症例
学童期前半(受診時年齢 6〜10 歳)
学童期後半(受診時年齢 10〜15 歳)
青年期(受診時年齢 15〜25 歳)
壮年期(受診時年齢 25〜45 歳)
①前股関節症〜初期の変形性股関節症
②進行期〜末期の変形性股関節症
中年期以降(受診時年齢 45 歳以上)
①前股関節症〜初期の変形性股関節症
②進行期〜末期の変形性股関節症
トピックス
① 日本における脱臼健(検)診の現状と問題点
② 保護者への対応
③ 移行期医療の諸問題
④ 成人例における脱臼治療歴の有無と股関節形態への影響
⑤ ボーダーラインDDH における諸問題
⑥ 寛骨臼回転骨切り術は何歳まで可能か
⑦ 最新の画像診断
⑧ 人工関節の適用と耐用年数
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書籍情報
- ISBN:9784758318754
- ページ数:0頁
- 書籍発行日:2019年11月
- 電子版発売日:2020年3月20日
- 判:A5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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