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- リハビリテーションに活かす呼吸・循環モニタリング モニター心電図から生体情報を読み解く
商品情報
内容
序文
序
本書を手に取っていただきありがとうございます。本書は,急性期の医療施設に入職した新人セラピストや,急性期の医療施設へ実習に行く養成校の学生の方々が,リハビリテーション中にモニター心電図を活用できるようにサポートすることを目的とした書籍です。
現在,急性期からのリハビリテーションの重要性が再認識されており,平成30年度診療報酬改定によって「早期離床・リハビリテーション加算」が新設されました。このことにより,さらに急性期リハビリテーションのニーズが高まることが予想されます。しかし,急性期リハビリテーションは,回復期やその後の全身状態が安定した時期とは異なり,安全限界(安全にリハビリテーションを実施することができる上限となる運動強度)と有効下限(リハビリテーションの効果が認められる下限となる運動強度)の幅が狭く,ときにはリハビリテーションを実施するべきではないという判断が求められる場合もあります。このように,最適な運動強度の幅が狭い対象者では,リハビリテーション中に継続的に状態を監視する行為として「モニタリング」が必要となります。本書では,視診や触診などのセラピストが得意とする五感を用いたモニタリングに加え,モニター心電図による対象者の身体内部情報のモニタリングを行うことで,安全で効果的なリハビリテーションの実施ができるようになると考えています。
このように有益な情報を提供してくれるモニター心電図ですが,新人セラピストや養成校の学生の方々のなかにはモニター心電図に苦手意識をもっている方が少なからずいるのではないでしょうか。このような苦手意識をもつ理由の1つとして,画面上の数値や波形が時々刻々と変化するため,変化の理由をじっくり考える時間がないということが考えられます。本書では,急性期リハビリテーションの現場でモニター心電図を活用できるようになるために,リハビリテーション中のモニタリングの注意点や,数値・波形の変化を解釈するための関連知識をまとめました。数値や波形を変化させる要因をあらかじめ理解しておくことによって,解釈にかかる時間が短くなり,素早く必要な行動へ移ることができるようになると思います。本書によって,新人セラピストや養成校の学生の方々がもつ不安が少しでも軽減され,安全で効果的な急性期リハビリテーションの実施につながれば幸いです。
2019年7月
竹内 真太
鈴木 啓介
目次
第1章 リハビリテーションにおけるモニタリング
1 本書の特徴
2 モニタリングとは
3 リハビリテーション中にモニタリングを行う意義
4 モニタリングを活用するために
第2章 循環器系のモニタリング
(Ⅰ) 血圧
1 血圧とは何か
2 血圧のモニタリング方法
3 血圧の正常な変化とその要因
4 リハビリテーションでよくみる血圧の異常な変化
(Ⅱ) 心電図波形
1 心電図とは何か
2 心電図のモニタリング方法
3 心電図の正常な変化とその要因
4 リハビリテーションでよくみる心電図の異常
(Ⅲ) 心拍数
1 心拍数とは何か
2 心拍数のモニタリング方法
3 心拍数の正常な変化とその要因
4 リハビリテーションでよくみる心拍数の異常
第3章 呼吸器系のモニタリング
(Ⅰ) 呼吸数・呼吸波形
1 呼吸数・呼吸波形とは何か
2 呼吸数・呼吸波形の測定のメカニズム
3 モニターの設定と呼吸数・呼吸波形の変化
4 運動による呼吸数の変化(運動時の呼吸調整にかかわる知識)
5 過換気の原因となる薬剤
6 呼吸数・呼吸波形に影響を与える疾病
(Ⅱ) 経皮的酸素飽和度
1 酸素飽和度とはなにか
2 酸素飽和度測定のメカニズム
3 SpO2の運動による正常な変化
4 SpO2が変化する病態
5 酸素療法
第4章 リハビリテーション対象疾患のモニタリング
1 循環器疾患:心不全症例の歩行による呼吸循環動態の変化
2 呼吸器疾患:COPD患者のディサチュレーション
3 運動器疾患:人工膝関節置換術後肺塞栓患者
4 神経系疾患:急性期脳梗塞症例の離床における脳循環の変化
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書籍情報
- ISBN:9784758319492
- ページ数:228頁
- 書籍発行日:2019年9月
- 電子版発売日:2019年12月27日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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