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- 画像診断 2015年1月号(Vol.35 No.1) 鼻副鼻腔領域の画像診断 −minimum requirement−
商品情報
内容
序文
序説
鼻副鼻腔領域のCTは,恐らくは日常臨床で多くの画像診断医が最も頻度高く遭遇する頭頸部領域の画像診断である.その一方で,多くの画像診断医が自信をもって臨めない画像診断のひとつではないかと考える.そして,その状況が長きにわたり放置される......これは,日常的に多くの鼻副鼻腔領域CTの画像診断報告書を作成しながらも放置可能なので放置されている,あるいは改めて勉強し直すほどの逼迫した状況ではなく,重要性を感じられないからとも解釈できる.ある側面において,恐らくはこれは正しい状況判断だと考える.事実,評価対象として最も頻度の高い病態である慢性鼻副鼻腔炎はごく一部の例外を除き,決して緊急性は高いとはいえず,致死的な病態でもない.また,慢性鼻副鼻腔炎は臨床診断であり,CT所見を必要としない(もし,CTで完全に正常であったとしても慢性鼻副鼻腔炎の診断を否定するものではない,あるいは軽微な慢性鼻副鼻腔炎に相当するCT所見を認めたとしても無症候性では慢性鼻副鼻腔炎との診断にはならない).
ただし,その一方で日々,相当数の鼻副鼻腔領域CTに関して,残念ながら臨床医に対して十分に有益とはいいがたい画像診断報告書が送られている.時に所見の解釈・記述によっては,不必要な造影剤投与やMRIでの精査を含む過剰な医療を誘導する結果となる(例:無症候例あるいは健診目的での頭部MRIで,偶発的に認められた副鼻腔の軽微な所見による耳鼻科受診やCTでの再評価).
このような状況にはいくつかの理由があると思われる.副鼻腔炎自体,実はかなり多くの病因による複雑な病態であり,要ははっきりしないのである.このために多くの疑義・疑問が生じている.既述のとおり,緊急性なんてないのに,致死的でもないのに,たかが副鼻腔炎で大体なぜCTを撮るのか?(一方で多くの開業医はCT所見など確認せずに副鼻腔炎の治療を行っている) 大体,慢性副鼻腔炎って何? 副鼻腔炎だってすでに診断されているのに,レポートには何を書けばよい?? 等々.......
(頭頸部を専門としない)画像診断医が多忙な中,鼻副鼻腔の画像診断を,成書で最初から系統的に学習する時間と気力を捻出するのは困難であることは,想像にかたくない.そこで今回の特集では,頭頸部画像診断医の超エキスパートの先生方に"minimumrequirement"として,必要最小限の実践的知識としての画像診断および臨床的事項につき,解剖から炎症,腫瘍性病変を含めて概説していただいた.ただし,必要最小限とはいえ,超エキスパートの先生方がご執筆されると,実は結構な難易度の記述も含まれており,結果として予想外に,ある程度習熟した画像診断専門医も学ぶところの少なくない書となっていると自負している.本書が,画像診断医の多くの先生方の日頃抱えている相当強いモヤモヤ感を払拭するとともに,日常診療に大きく寄与することを信じ願う次第である.
尾尻 博也
目次
鼻副鼻腔領域の解剖
急性鼻副鼻腔炎
慢性鼻副鼻腔炎
真菌性鼻副鼻腔炎
歯性上顎洞炎,上顎の代表的な歯原性腫瘍
鼻副鼻腔の良性腫瘍・腫瘍類似疾患
鼻副鼻腔の悪性腫瘍
1. 扁平上皮癌
2. 非扁平上皮癌
すとらびすむす
着ぐるみ
画像診断と病理
脳原発末梢T 細胞リンパ腫
ここが知りたい!
画像診断2014年8月号特集「放射線照射後の画像診断」
Picked-up Knowledge from Foreign Journals
冠動脈CT angiography の最近の知見
CASE OF THE MONTH
Case of January
The Key to Case of November
英語発表は怖くない
第7回
おさえておきたい! PET/CT 診断のポイント
第1回 PET/CTを正しく診断するための基礎知識 Part 1
Refresher Course
変性認知症の形態画像─病理学的診断を含めて─
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書籍情報
- ISBN:9784780900620
- ページ数:140頁
- 書籍発行日:2014年12月
- 電子版発売日:2016年12月9日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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