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- 画像診断 2019年6月号(Vol.39 No.7)産科領域のCT,MRI update
商品情報
内容
*都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます(p.701-710,p.737表1,p.738図は未収載となっております).
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序文
序説
日常診療において産婦人科CTやMRIの読影機会は比較的多い.婦人科画像診断に関する総説もそれなりにあるし,読者の先生もこれに自信を持っておられる先生はそれなりに多いのではないだろうか.一方,産科の画像診断に関してはどうであろうか.私は産婦人科画像診断が専門であるが,産科領域になると少し苦手意識がある.もちろん,産婦人科画像診断を専門としているので,依頼内容からやや複雑な読影が予想されるような症例でも果敢に挑むのであるが,そもそもなぜ撮影されたのか? 子宮の大きさは正常範囲か? にはじまり,依頼コメントに書かれているような病名や病態に馴染みがなく,悪戦苦闘することも稀ではない.また,超音波に関する教科書や文献しかないということもある.このような時に手元にあるような本があればと思い,本特集を企画するに至った.
まず最初に産科医がどのような場合にCTやMRIを依頼するのかについて,実際の臨床例を基に原田崇先生にご解説いただいた.また,実臨床で妊娠中の患者さんのCTやMRIの適応に関して,放射線科医であれば一度は相談されたことがあるのではないだろうか.そのような場面にも自信を持って臨むことができるように坪山先生にご解説いただいた.また,本田先生には妊娠中の急性腹症で重要な位置を占める虫垂炎を中心に非産婦人科疾患についてご解説いただいた.癒着胎盤は産科疾患の中で非常に重要であるが,伊良波先生にこの数年で多くの有用なMRI所見が明らかになったこの疾患をご解説いただいた.一方,近年では癒着胎盤以外の胎盤疾患でもMRI所見の報告が散見されるようになったが,これらの疾患は学会や研究会で遭遇する程度でまとまって勉強がしにくい.このような難しいテーマであるにも関わらず,倉田先生には豊富な臨床例ともにわかりやすくご解説いただいた.また,出産後にCTやMRIが撮像された場合,正常像と考えてよいのか否かで悩むことがあるが,産褥期の頻度の高い疾患と共に多くの症例を用いて原田明典先生にご解説いただいた.小原先生には子宮内避妊器具(IUD)に関してご解説いただいた.IUDに関して丸わかりとなる内容である.上野先生には絨毛性疾患に関して,超音波や血液検査が主となる疾患であるにも関わらず,病態からMRI所見に至るまでわかりやすくご提示いただいた.胎児の画像診断に関しては,宮嵜先生にまだまだ馴染みの薄い胎児CTに関して,その有用性や代表的所見をご解説いただいた.これを読めば,胎児CTに関する産婦人科医からの相談や技師,そして若手放射線科医からの質問にも応えることができそうである.胎児MRIは比較的施行されている検査であるにも関わらず,読影が敬遠されがちな分野と思われるが,佐藤先生に比較的遭遇する疾患とともに胎児MRI全般に関してわかりやすくご解説いただいた.
本特集を読めば,産科画像診断を身近に感じ,産科画像診断への苦手意識が払拭されることが確実である.最後になりましたが,多忙な日常診療の中,素晴らしいご解説をご執筆いただきました先生方に心からの感謝を申し上げます.
藤井 進也
目次
【特集】
序説
産科疾患におけるCT,MRIの役割
妊娠中のCT,MRIの安全性と産科救急
妊婦の急性腹症
(非産婦人科疾患)癒着胎盤のMRI
癒着胎盤以外の胎盤疾患のMRI
産褥期子宮のCT,MRI
子宮内避妊器具(IUD)のCT,MRI所見とその安全性
絨毛性疾患の超音波検査,MRI
胎児のCT
胎児のMRI
【連載】
すとらびすむす
往来
画像診断と病理
食道平滑筋腫
ここが知りたい!
画像診断2019年1月号特集 「画像診断においてピットフォールに陥らないために」
Picked-up Knowledge from Foreign Journals
脊髄円錐,馬尾
CASE OF THE MONTH
Case of June
The
Key to Case of AprilGeneral Radiology診断演習
忘れがちだけど,忘れてはいけない病態
他科のエキスパートにお尋ねします-ここを教えていただけますか?
肝臓編
Refresher Course
がん診療に役立つ画像診断 頭頸部病変による脳神経症状別アプローチ−後編−
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書籍情報
- ISBN:9784780905175
- ページ数:0頁
- 書籍発行日:2019年5月
- 電子版発売日:2019年10月2日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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