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- 看護師・理学療法士のための リンパ浮腫の手技とケア
商品情報
内容
リンパ浮腫の治療および予防は,そのほとんどはセルフケアである.これは一生続くものであるので、できるだけ負担が少なく長続きできる方法が望ましい。
そのためには、リンパ浮腫についての正しい知識をもつことが最も重要である。
本書ではエビデンスに基づいた記述を心がけたことはもちろんであるが、同時に、実際のケアに役立つような経験的・実際的な記述も多く含まれています。
序文
はじめに
リンパ浮腫の治療はこの数十年で大きく変貌した.これまで,極端な痛みもなく,命に別条のないリンパ浮腫はどうしても大きく取り上げられることがなかった.近年,とくに2008年の弾性着衣およびリンパ浮腫の発症防止および重症化等抑制のための指導に保険適用がなされて以降は,急速に広く一般に知られるようになった.
一方で,そのための弊害も出てきている.誤った考え方や治療が行われることにより,患者に対して肉体的・精神的・経済的負担を強いてしまう結果に陥っている実情も少なからずある. 過渡期では致し方ない点もあるかとは思われるが,好ましいことではない.患者にとって必要最小限かつ十分な治療が求められる.
リンパ浮腫の治療および予防は,そのほとんどはセルフケアである.これは一生続くものであるので,できるだけ負担が少なく長続きできる方法が望ましい.そのためには,リンパ浮腫についての正しい知識をもつことが最も重要である.医療従事者ができることは,そのセルフケアのお手伝いにすぎない.正しい知識や手技,情報を伝えることである.
しかし,リンパ浮腫は医学教育のなかにあまり含まれていなかったため,その知識や手技を別途学ぶ必要がある.とくに,用手的リンパドレナージなどはこれまでの医療行為とは異質の手技であり,それを学ぶ場および資格を明確にする必要がでてきた.
この問題に関しては,2009年に発足した厚生労働省委託事業がんのリハビリテーションセミナーリンパ浮腫委員会で検討されてきたが,このたび,日本脈管学会,日本リンパ学会,日本静脈学会などが中心となり,「リンパ浮腫療法士認定機構」が設立され,急速に動き始めた.この機会にリンパ浮腫における環境が整うことを期待するものである.
本書ではエビデンスに基づいた記述を心がけたことはもちろんであるが,同時に,実際のケアに役立つような経験的・実際的な記述も多く含まれることを付記したい.
最後になったが,執筆者および執筆協力者各位,そして用手的リンパドレナージ等の撮影に関しては当院のセラピスト諸氏の多大なご協力に感謝したい.また,学研メディカル秀潤社田口由利氏には本文はもとより,膨大なイラスト,図版,写真,資料の作成や整理をお願いし,改めて深く感謝申し上げる次第である.
2012年 7月
医療法人社団広田内科クリニック 理事長
廣田彰男
目次
PART1 リンパ浮腫の基礎知識
A リンパとは
リンパ系の機能
リンパ系の構造
リンパ系の走行
リンパ液の流れ
B 浮腫とは
体液量の調整
毛細血管での血液と体液の循環のしくみ
浮腫のメカニズム
原因要因別による浮腫
浮腫を軽減するには
C リンパ浮腫の分類と診断
リンパ浮腫とは
リンパ浮腫の分類
リンパ浮腫の症状
リンパ浮腫の鑑別診断
リンパ浮腫の検査
リンパ浮腫の合併症
PART2 リンパ浮腫の治療とケア
D リンパ浮腫の保存的治療
リンパ浮腫の保存的治療の考え方
用手的リンパドレナージ(MLD:manual lymph drainage)
圧迫療法(compression garments)
圧迫下の運動療法
その他の治療法
合併症の治療法
E リンパ浮腫患者の日常生活の援助
リンパ浮腫の早期発見
リンパ浮腫の予防,重症化の抑制
セルフケアの指導とサポート
CASE STUDY
質の高い指導のためのアプローチ
ターミナル期の援助
F 社会的資源の活用今後の課題
法で定められた各資格の枠組み
リンパ浮腫治療の保険適用
リンパ浮腫研修委員会における合意事項
リンパ浮腫のクリニカルパス
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書籍情報
- ISBN:9784059147411
- ページ数:160頁
- 書籍発行日:2012年8月
- 電子版発売日:2016年3月25日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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