- m3.com 電子書籍
- ここまでできる ケロイド・肥厚性瘢痕の予防と治療
商品情報
内容
・あらゆる手術で生じる傷あと。それは時として炎症を持ち続け、ケロイド・肥厚性瘢痕となり患者さんを苦しめます。
・本書は形成外科や皮膚科以外の非専門医を主な読者対象として、最近10年で飛躍的に進んだケロイド・肥厚性瘢痕診療のノウハウを解説します。
・ケロイド・肥厚性瘢痕の定義、リスク因子、鑑別、診断、各種治療法を紹介するとともに、診療科ごとの手術でケロイド・肥厚性瘢痕を生じさせないための切開や縫合、経過観察や早期発見等のポイントを詳述します。
序文
『ここまでできる ケロイド・肥厚性瘢痕の予防と治療』は,形成外科や皮膚科の医師だけでなく,すべての医療関係者にご一読頂きたいと思っている本です。
傷あとで悩んでいる患者さんは我々が想像する以上に多いのが現状です。外傷や熱傷はもちろん,あらゆる手術によって傷あとはできます。今までは「命が助かったのだから傷あとは我慢して下さい」とか「体質ですから仕方ありません」,また「自然に良くなりますので気にしないように」などと説明されてきました。しかし,時として傷あとは炎症を持ち続け,ケロイド・肥厚性瘢痕になり,患者さんは痛みや痒みで眠れない日々を送ることになってしまいます。
ここ10年で傷あとの研究は飛躍的に進みました。ケロイド・肥厚性瘢痕の悪化因子や原因の一部がわかってきたことにより,今まで難しかった治療ができるようになってきたのです。さらに,手術や放射線治療,副腎皮質ホルモン剤などでケロイド・肥厚性瘢痕を完治させることができるようになりました。ケロイド・肥厚性瘢痕を予防し,ひとたび発症したら,有効な治療を早く開始することで,患者さんの生活の質(Quality of Life:QOL)を改善することができます。
長い間,医療は"命を助ける"ことが目的となっていました。がん治療もそのひとつです。しかし,昨今の目覚ましい医療技術の発達のおかげで,日本では平均寿命が男女ともに80歳を超えています。このような時代にこそ重要性を増してきたのは,"いかにQOLを高められるか"という命題です。今こそ,医療従事者が傷あとに注目し,積極的に治療に取り組むべきときが来たのです。
この本をお読み頂くと,昔は難しかった傷あとの治療がここまで進んだのか,ということをご理解頂けると思います。患者さんのQOLを高めるために,読者の皆様とともに頑張っていければと願っております。最後に,本書の企画から出版までご尽力頂いた日本医事新報社の磯辺栄吉郎さんに心より御礼申し上げます。
2019年2月 著者
目次
Ⅰ 総論
1 ケロイド・肥厚性瘢痕とは
2 ケロイド・肥厚性瘢痕のリスク因子
3 見逃してはならない別の疾患
4 診断・治療方針
Ⅱ 治療法各論
1 内服薬
2 外用薬
3 注射薬
4 安静・圧迫・固定療法
5 手術治療
6 放射線治療
7 レーザー治療
8 メイクアップ治療
Ⅲ 診療科各論
1 皮膚科─ざ瘡関連のケロイド・肥厚性瘢痕
2 小児科─BCG関連のケロイド・肥厚性瘢痕
3 消化器外科─腹部・内視鏡手術関連のケロイド・肥厚性瘢痕
4 心臓血管外科─前胸部・心臓血管外科手術関連のケロイド・肥厚性瘢痕
5 呼吸器外科─側胸部・呼吸器外科手術関連のケロイド・肥厚性瘢痕
6 産婦人科・泌尿器科─下腹部・帝王切開や内視鏡関連のケロイド・肥厚性瘢痕
7 乳腺科─乳腺外科手術関連のケロイド・肥厚性瘢痕
8 耳鼻科・頭頸部外科・甲状腺外科─耳・頸部・頭頸部がん関連のケロイド・肥厚性瘢痕
9 整形外科─関節・整形外科手術関連のケロイド・肥厚性瘢痕
10 手外科─前腕・手外科手術関連のケロイド・肥厚性瘢痕
11 形成外科・再建外科・美容外科─全身の瘢痕
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:9.6MB以上(インストール時:21.5MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:38.4MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:28.9MB以上(インストール時:59.8MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:115.6MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784784956814
- ページ数:160頁
- 書籍発行日:2019年3月
- 電子版発売日:2019年4月17日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。
※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。