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- jmedmook38 あなたも名医!どう診る?! 診療所で出会う救急患者
商品情報
内容
診療所で一人所長をしていた著者が、救急対応(予防・処置)について、シーン別にわかりやすく解説。
診療所医師が救急で転送する前に行うべき処置、転送する根拠、診療所医師が転送先に迷う意識障害のいろいろ、診療所医師が陥りやすい落とし穴などについて救急医の目線で書かれています。
序文
巻頭言
もう30年も前,私は人口4,000人ほどの村の診療所で一人所長をしていた。高齢者の慢性疾患と小児の感染症外来に加えて,ときどき救急搬送されてくる患者も診た。そんな救急患者を受け入れた当時のことを思い返せば,苦い思い出ばかり。
・家族の車で運ばれてきた意識障害患者の鑑別ができずに,何科に転送すればよいかわからなかった...。
・息切れで受診した糖尿病患者が帰宅後,すぐに救急車で総合病院へ運ばれて,実は心筋梗塞だった...。
・めまいで受診した患者にメイロンを注射し帰宅させようとしたら待合室で倒れて,下血が見つかった...。
・マムシに咬まれて受診した患者に対し,どうなったら転送して抗毒素を使うか知らなかった...。
・低血糖にブドウ糖を注射し帰宅させた患者が,数時間後に再び昏睡状態になり救急車で運ばれてきた...。
・意識が戻った失神患者を転送するか帰宅させるかあいまいだった...。
なぜ自分はそんなにも未熟だったのか?それは定型的な救急対応の教育をされたことがなかったからだ。当時の医学書には疾患名からの記述が多く,現在の救急関連の教科書やマニュアルのように症候から記述・解説している書籍は国内にほとんどなかった。
今,私は,地方都市(人口約236,000人)の八戸市立市民病院救命救急センターで若い医師の教育を受け持っている。八戸ERは一次救急から三次救急までを扱い,年間約24,000人が利用する。救命救急センターと救命病棟では,常時100床の入院を受け持つ。診療所からの転送を断ることはないし,それどころか,ドクターヘリやドクターカーで診療所の診察室まで迎えに行く。我々は診療所に診断精度は求めない。それより治療開始の遅れが怖い。緊急処置をしてくれれば,さらにうれしい。
本書には,診療所で出会う救急患者に対する,押さえておきたい救急対応のノウハウを記載した。我々は診療所から救急で転送されてきた患者を救急医として診療した経験を豊富に持つ。その経験と欧米の文献をもとに,診療所医師が救急で転送する前に行うべき処置,転送する根拠,診療所医師が転送先に迷う意識障害のいろいろ,診療所医師が陥りやすい落とし穴などについて救急医の目線で書いた。
目の前の症例で迷ったら,本書の目次から選んでページをめくってほしい。きっと役立つと思う。30年前に本書があったら,私は飛びついて買っていたに違いない。
2015年6月
八戸市立市民病院救命救急センター所長 今 明秀
目次
第1章 緊急転送の前に─こんなとき,どうする?
01 救急疾患の予防
02 気道異物窒息で危機的
03 換気不能+気管挿管失敗
04 ショックなのにラインがとれない
05 痙攣が止まらない
06 酸素マスクでもSpO2が上がらない
07 ドクターヘリを呼ぶべきか? 救急車搬送か?
第2章 すぐ行うべき緊急処置はこれだ!
08 縮瞳する意識障害(有機リン中毒)
09 緑色の吐物,草の匂い(パラコート中毒)
10 風邪薬過量服薬
11 なんとなく変な熱中症
12 低体温症
13 低血糖(SU薬などによる)
第3章 転送の根拠を明確に!
14 冷や汗+胸痛
15 腹痛を訴える妊娠反応(+/-)女性の転送
16 マムシ,ハブ咬傷
17 外傷転送
18 めまい転送の判断
第4章 意識がおかしい!
19 意識障害の鑑別─アイウエオチップス
20 よくある迷走神経反射失神
21 よくある目撃のない痙攣
22 よくあるアルコール関連
第5章 失敗しないために知っておこう!
23 破傷風予防の原則
24 心内膜炎を見逃さないために
25 大動脈解離を見逃さないために
26 頻呼吸のグラム陰性菌敗血症
27 浮腫から甲状腺機能低下
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書籍情報
- ISBN:9784784964383
- ページ数:228頁
- 書籍発行日:2015年6月
- 電子版発売日:2015年8月21日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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